2年前に3Dプリンターに手を出して以来、フリックスアレイの機体製作も3Dプリンターによる制作に切り替えた。
おかげで制作ペースも上がったし、手加工では作れなかった形状や機構も作れるようになった。
何度も作り直しをしながら実践検証を重ねたガチ機なんかも生まれた。
だけど逆に言えば、無論真面目に作ったけれど、がっつりと記事にまとめるには思い入れが足りない機体1もたくさん出来てしまった。
とはいえ、この機体を作った経験が後に別の機体を作るときのヒントになったりもしているので、埋もれさせるのも機体に対して申し訳ない。
そんなわけで、比較的軽めに作った機体たちをまとめて紹介してみよう思う。
シュリケリオン
自分が作成した3Dプリンター製フリックス1号。
サーバーを作って基本を覚えたので、次にフリックスに挑戦。
作成日は2021/3/13なので、もう2年以上前。
せっかく3Dプリンターを使うので「手加工では作りたくないもの」がコンセプト。
おなじみの円盤形状をベースに、全体を丸めてみた。
それだけだと芸がないので、回転コピーで作れる凸部も造形。
円盤機を使う上で問題になる「どっちが前かわからない問題」に対応するため、前を示すマーキングも完備。
シュートポイントの分割にも対応してるけど、今見返すと分割が露骨。
性能自体は可もなく不可もなく無難な仕上がり。
ちょっと手直しすれば、今でも造形機として普通に使えそう。
名前の由来は手裏剣+リベリオン。
完成した日に行われたフリックス会で名付けてもらった。
今朝出来上がった新フリックス。
— かたかけ ほうじ(ほうじ茶) (@toastedtea) March 13, 2021
手加工だと面倒な曲面を多用してみた。#フリックスアレイ pic.twitter.com/MzBvioAg00
オクルコトバ
「たいへんよくできました」をモチーフにした機体。
昔からアイディアとしては持っていたけど、手加工では面倒すぎて長年くすぶっていたものが、3Dプリンターの力でついに実現。
花びら型のままでもよかったけど、強度を優先して最終的に円盤形にまとめた2。
3Dプリンター製なので文字を変えた量産もお手の物。
のちに優勝メダル的な機体として大活躍中。
戦える優勝メダル。
余談になるけど、定番のネタである「へんたいよくできました」や「たいへんいまおきました」もデータは作ってある。
リベリオンボルケーノ
ギミック内臓式の円盤。
分割したパーツごとに設計して、最終的に組み合わせて可動機構(ギミック)を作る設計方法を覚えたので、その1号機。
この少し前にレギュレーションが変わり、シュートポイントを完全に隠しても良くなったこともあり、ついに外周が独立した円盤機が誕生。
ある意味、フリックス史における技術特異点の一つといっても過言じゃない。
仕組は、衝撃を受けるとロックが外れ、スプリングの力で外周が少し回転する。
これにより、円盤機の弱点の芯を打ち抜かれても、強制的に力のベクトルをずらして、いなすことが可能。
ギミック発動後もダンパー的な動きをして衝撃を軽減できる・・・かもしれない。
きちんと分割可能なシュートポイントと合わせて内側の円形が完成するのがこだわりポイント。
外周リングには、いなしやすい向きで細かい歯を付けてみた。
こういう繰り返し造形も3Dプリンターの得意技。
名前の由来は、衝撃で外周が回転するギミックの元ネタ、某「ヘリオスボルケーノ」。
欠点は「ロックにコツが必要なこと」と「自分のシュートでもギミックが発動してしまうこと」。
前者は設計を詰めれば対処できるけど、後者が根本的問題過ぎるので計画は凍結。
防御性能(いなし力)は高めで、面白い機体ではあるんだけどねぇ・・・
リベリオンジエンド
やっぱり円盤。
「ボルケーノ」の次は「ジエンド」ということで作られた、割りとガチ仕様の機体。3
名前の由来は当然某「ルシファージエンド」。
仕組みはとても単純。
外周のリングが重力で自重落下する構造。
外周リングが常に接地し続けるので潜り込みを防ぎやすい。
これにより高い防御力と攻撃力を両立。
勢いで作った機体なのに、想像以上の高性能。
この時点では、外周リングの爪を蓋で押さえる構造だったのでまだフリー回転が組み込み切れなかったけど、それでも十分な性能を持っていた。
この機体をきっかけに、本気の外周リング式戦闘用リベリオンが研究されていくことになる。
性能的には旧式になった今でも、この機体は「軽量機部門4」用の機体として現役。
毎回フリックス会に持ち込んで、軽い機体が有効な場面やチュートリアル等で大活躍中。
エクスペンタブルヘキサ
ようやく円盤じゃない機体が登場。
テーマは6角形。
量産も視野に入れていたため、なるべく印刷が楽になるような形状を目指した。
名前は「使い捨ての六角形」(試作の実験機なので)
至る所にある六角形には、重りのナットが挿入可能。
好きな位置にウエイト取り付けることで重量バランスを自在に調整できる。
基本配置は前に1つ、後ろに2つ。
この状態なら性能自体も王道で扱いやすい。
逆にあえて重心位置を偏らせてスピンさせるのも楽しい。
欠点は強度不足。
使った素材「PLA」の強度テストの面もある機体なので、一部(特に後ろのナットが入っている六角形2つ)の設計はかなり無理をしている。
(当然のように)試合中に壊れてしまったので現存はしていない。
また、固めの材質であるPLA製の六角形にナットがピッタリハマるように調整するのはかなり大変。
かといって、ゆるくしすぎても試合の衝撃で抜けてしまう恐れがある。
そんなわけで、この時点の技術ではこれが限界だった。
以上、3Dプリンター製フリックスまとめのVol1でした。
Vol2や、しっかりと紹介記事が書けるこだわりの機体たちについてはまたの機会に!
コメント