前々から憧れだったプロジェクターを迷いに迷った末についに購入した。
EH-TW5650
厳密にはスクリーン付のセットを買ったのでEH-TW5650S。
EH-TW5650は先週発売されたばかりのdreamio(ドリーミオ)シリーズ新機種でまだネットに情報が多くない。
なので導入を吟味している人へのヒントになるかもしれない内容を使い込みが浅い段階での速報レビューとしてまとめてみる。
使い込んでいく課程で追々更新するかも。
部屋にプロジェクターを導入する事については後日まとめたい。
HE-TW5650
自分が意識したスペック
・購入日:2017/9/9(チョロQの日)
・価格:ヨドバシで146,850円(スクリーン付、ポイント10%還元)
・メーカー:エプソン(EPSON)
・本体を備え付けるのに必要な寸法(実環境):
本体サイズのカタログスペックは公式ページ参照。(309mm×278mm×107mm)
実際に設置する環境で少しゆとりを持たせて配置するとなると幅:400mm、奥行:320mm、高さ:170mm位。
角度調整等で動かして使ってみるとギリギリ(実環境)。本体のスイッチで操作するならもう少し高さが欲しい所。
・投影距離
カタログスペックの通り80インチで2.3m。
100インチ目指すなら約3mは欲しい。
考慮する際本体の奥行とスクリーンの奥行も計算に入れることを忘れずに。
スクリーン
いろいろと吟味したけど、スクリーンを別に注文すると到着も別になってしまうので、すぐにプロジェクターで遊べない。
大きいスクリーンも欲しいけど、そもそも本当に物理的に部屋に収まるのか自信が無いので、まずは80インチを試したい。
スクリーンの有無による差額が6000円程度だったのと、ちょうどスクリーン無が在庫切れという状況だった。
これらの理由でセットスクリーン付にした。
セットスクリーンは組み立て式。慣れれば3分弱で組み立てor分解可能。
なによりも使わないときに収納してしまっておけるのは部屋のスペース的にありがたい。
余談になるけど、大きい白フェルトを買って自作とかも考えたけど、固定方法を編み出したりする手間暇とか考えると6000円なら買ってしまった方が楽だし安い。実際、畳んだ時の保管スペースも大きいフェルトとあまり変わらない。
軽く使った感想
箱の大きさ
写りこんでいるカード(トランプ、ポーカーサイズ)は大きさ比較用。
本体は意外とコンパクト。
中身もシンプル。
残念ながらHDMIケーブルや3Dグラスは付属していない。
もしも必要なら購入を忘れずに。
ゲーム機(nintendo switch)と接続
購入の主目的の一つ。HDMIケーブルで繋げば特に面倒もなく普通に繋がる。
今まで小さい画面でプレイしていたけど大画面でプレイすると臨場感は別格。
ただし携帯ゲーム機は目の近くに画面を盛ってきてプレイするもの。
プロジェクターの大画面を駆使しても離れてプレイするなら視野に対してゲーム画面が占拠する面積はさほど変わらなかったり…
近づいて見た場合は視野以上に画面が広がる。迫力はあるけど、ゲームとしての情報(HPとか)を見るのに視点を動かさないといけないので慣れが必要。
昔から「プロジェクターはゲームに向かない」と言われているので心配だったけえど遅延は感じなかった。
(もしかしたらプロゲーマーからしたら遅延があるのかもしれないけど、自分には全くわからなかった。)
HDMIケーブルでPCと接続
主目的その2。動画類はPC経由で再生する前提。
事実上のサブディスプレイとして運用。
ゲーム機繋いだとき同様、動画もゲームも遅延無く再生できた。
無線LANによるPCとの接続
少し戸惑ったけど、機能自体は動作した。
PC側には専用のソフト(Epson iProjection)のインストールが必要。公式ページからDL出来る。
ネットワークプリンタみたいにPCのコントロールパネルの「ネットワーク」から設定するものだと思い込んでいたので20分ほど時間を無駄にしてしまった。
設定の流れとしては「プロジェクターの設定で無線LANに接続する→PC側にソフトをインストール→PCでソフトを立ち上げて該当のプロジェクターを選ぶ」だけ。
自分の環境の場合、デスクトップPC→(有線LAN)→wifiルーター→(無線)→プロジェクターという経路で接続。
配線なくできるのは楽だけど、自分の環境では残念ながら、無線LANの接続だとカクついてしまう上に、映像が体感2秒弱ほど遅れてしまっていた。
(音楽PV再生すると口の動きと音が合わない)
とはいえケーブルの煩わしさ無く即席で繋ぐ時には便利なので、プレゼンテーションや写真のスライドショー用途と割り切れば。
動画再生目的の場合は素直にHDMIケーブル経由推奨。
コントラスト比・画面の綺麗さ
この機種のうたい文句のコントラスト比。
こればかりはカタログではなく現物見ないとわからないので、お店(ヨドバシカメラ西新宿店プロジェクター売場)で比較した。
比較対象は同日発売のエントリーモデル「EH-TW650」と旧モデル「EH-TW5350」、そして上位モデルの「EH-TW6700」。
暗いところのコントラストに関してはEH-TW5650は文句無し。流石。
投影しているスクリーンの違いによる影響もありそうだけど、暗い所の色の細かさはEH-TW650よりもあからさまに綺麗。
EH-TW5350よりも気持ち綺麗。な気がする。
でも、明るく反射をしている部分の光具合は、光量の差かEH-TW650やEH-TW6700よりも物足りなく感じた。
ただしこれは比較した場合の話。比較ではなく普通に使う面では慣れるので気にならない範囲。良くも悪くも。
そもそも、明るい部屋でプロジェクターを使うと全体的に明るくなってしまい黒が白っぽくなってしまうので、せっかくの機能が持ち腐れになってしまう。
ついでに液晶なのでレインボーノイズは見えない。
設置場所
EH-TW5650は低い位置から上方向にあるスクリーンに投影するのが得意な構造。
なので、プロジェクターを高い位置に置きたい場合は逆さにして設置する等の工夫が必要になる。
一応本体に逆置き用のゴム足が同梱されているので、指定の寸法通りに貼り付けることで逆置き可能。
細かい要望を言うと貼るべきか所にモールド(小さい凹み)とか欲しかったのが正直な所。
また、逆置きすると、物理的に本体のボタンが地面とプロジェクターの間に来てしまうので押せなくなってしまう。
リモコンがついているので問題なく使えるとはいえ少々もどかしい。
自分は高所に設置予定だったけど。逆置きにするのが面倒だったので、設置場所を変更することで対応した。
とはいえ「プロジェクターが自分よりも後ろにある」環境の場合、設置場所が低いと自分の立ち位置がシビアで下手に動くと、自分が影になってしまいがち。調整しがいがありそう。
フレーム補完機能
(9/15追記)
EH-TW650にない機能の一つ、映像のコマとコマの間の映像を自動的に合成し、滑らかな動画として再生する「フレーム補間機能」。
昔TVを録画して、PCに取り込んでたアニメ(メダロット(無印))を適当に再生して機能検証。
フレーム補間機能は結構強力(特に「強」設定の時)で、特定の条件で異様なほど滑らか(ヌルヌル)な映像になる。具体的に言うと絵がスライドするような連続した動きのシーンで顕著。
これが良いかどうかは好みの問題。補間ありのヌルヌル感も面白いけど、レトロな作品はレトロなカクツキがあった方が個人的には馴染む。
実写系の映像、特に連続した風景映像とかだとこの機能との相性が良さそう。
フレーム補間の遅れは映像見るならほとんど気にならないレベル。
とはいえゲームだと、ゲームにもよるけど「言われてみると一瞬遅れているような・・・?」と感じる。(言われなければ気がつかないかも。)
コンポジットケーブル未対応
EH-TW5650の製品仕様として個人的最大の不満点。
コンポジットケーブルは一昔前はお馴染みだった黄赤白の映像と音を繋ぐケーブル。
未だにニンテンドー64やPS2などレトロゲームで遊ぶので直接つなげないのは結構寂しい。特に友達と64を大画面でワイワイやってみたい。というか、個人的には「レトロ」ゲーという実感が無い。
前モデル(EH-TW5350)や同時発売のエントリーモデル(EH-TW650)にはある機能だったので、上位機なのに下位モデルにある便利機能が無いせいで上位モデルに即決できないというもどかしいことになってしまっている。
コンポジットをHDMIに変換する器具もあるのでレトロゲームをプロジェクターで遊びたいという事に対応自体は可能。でもコンポジットをHDMIとして接続する形になるので、実質本体のHDMIポートが1つ減ってしまったとも考えられる。これもセレクター買えば解決できるけど出来たら初めからコンポジット端子を実装してほしかった・・・
ゲームモードが見つからない
エプソンの公式ページには「カラーモード」に「ゲーム(ゲームを楽しむのに適したモード)」が記載されているのに、実機のカラーモード設定では表示されない。(他のモードはある)
ゲーム目的で買った自分的には一番ショックだったこと。
もっとも一番明るいダイナミックでプレイするのが主になりそうなので、致命的実害ではないけど、目的で買った機能が無いというのは辛い。
ちなみに説明書のカラーモードの設定方法のページ(P58)にもゲームモードは記載されてない。
もしかしたらデフォルトの設定だと表示されない機能なのかもしれないけど3Dモードでないと選べない「3Dシネマ」と「3Dダイナミック」はグレー表示(選べない)で表示されているのでゲームモードのみ非表示というのは不自然だし、そうだったとしても非常に不親切。
バージョンアップで対応するものと思いたい・・・
追記:2017/10/02
久々に公式ページを確認したらゲームモードの記載そのものが削除されてた。
仕様変更なら仕様変更でしっかりと告知してほしい。
参考:当時のページのスクリーンショット
うすうすページの記載を消すだけな対処の予感はしていた。
静音性(ファンの音)
カラーモード「ダイナミック」だとファンの音がする。
とは言っても、ゲーム機にしろPCにしろ、ファンの音が発生するので一つ増えたところでそこまで気にならない。
カラーモード「シネマ」だとわりと静か。
スピーカー
流石にちゃんとしたスピーカーには劣るけど、十分これで良いやと思える性能。
拘りたい場合も、イヤホンジャック端子もあるしBluetoothも対応しているので、使いたいスピーカーに繋ぐだけ。
アンケートが不適切
公式アンケートページへのリンクが同封されているので上記不満も含めてきちんと回答したけど、設問が不適切。
具体的に言うと、EH-TW5650は残念ながら専用3Dグラスはオプションとして別売なのにアンケートでは「同梱の物のみ使用している」「追加で買った」的な回答しかない。
ついでに真面目に全問答えても最後の確認画面だと必須なのに回答してない扱い(空欄)の設問が表示されていて回答忘れたかと不安にさせてくる。
(戻ってやり直したとしてもその設問は回答できない。)
幸い、問題なく送信はできるけど気分が良い物では無い。
また、不満というか注意点だけど、アンケートの解答時に製造番号が求められる。
製造番号は保証書と本体の裏側に記載されているので、保証書という事を思いつかず設置済みの本体で確認しようとすると少々(取りつけた場合だとかなり)面倒。
アンケートのページに1行「製造番号は商品の裏側及び保証書に記載されています」と書いといてくれれば、本体で確認しようとする無駄な手間が省けるのに・・・
まとめ
不満点も書いたけど、フルHDに対応したプロジェクターとして普通に映像は綺麗。映像そのものに関しては不満もなく、素直な使い方で使うならむしろ満足して使える。
正直書くと明る目の部屋でのゲーム目的だったらEH-TW650の方が良かった1かもしれないという不安は今でも少しあるけど、EH-TW650を買っていたらそれはそれでEH-TW5650にすればよかったと迷っていたと思うので良い買い物が出来たと思う。
本レビューではフレーム補間等の画像を綺麗に表示するせっかくの売りの機能系はまだ未検証(9/15追記)。ゲーム目的なのでレスポンスを早めるためにOFFにしてる。じっくり動画鑑賞とかしたらさらにいい方向に印象が変わるかもしれない。
せっかくだから新機種を選ぶぜって人で部屋に画質が綺麗なプロジェクターが欲しいって人にはオススメなEH-TW5650でした。
EH-TW5650の情報を求めている人のヒントになれたなら幸いです。(逆に迷わせそうな気もするけど)
- あちらの方が安い+明るい+小さい[↩]
コメント
すばらしいレビューありがとうございました。
私も購入を検討しています。
今後の追記も楽しみにしております。よろしくお願いいたします。