諸事情で機種変することになったので、
今まで使っていたタブレット(6インチの通話機能付き機種なので厳密にはファブレット)である
fonpad note6
について、
中古で買おうか迷ってる人の参考になるように、
数年後に他のユーザーの人が「こんなトラブルあったわ・・・」と懐かしがれるように、
マイナー機種なので、こんな端末があったという情報を残すため、
レビューってほどではないけど、振り返りつつ綴ってみる。
先に書いとくと
最新ファーム入れればそれなりに安定していて、少し癖はあるけど良い機種ではある。
どんな機種
2013年12月後半にASUSから発売された6インチサイズのファブレット。
良く使われる略称は「FPN6」(FonPad Note6)。
良く間違われるけどphonpadではない。
メモリは2GBでatom系CPUを搭載。
androidのバージョンは最終的にkitkat(4.4)までアップデートされた。
対応するsimカードの大きさはmicro sim。
「フォン」の名は伊達ではなく、通話に対応しているsimなら電話も可能。
当時の家電量販店で買えるsimフリー機では珍しくmicroSD対応。
というか、当時は家電量販店で買えるsimフリー機自体レア。
通信周りがやや弱く、4G通信は未対応。
電波の掴みは3G、wifi共にやや弱め。
同時期に
同じASUS製では名機「nexus7」、
6インチではappleの「iphon6 Plus」、
という知名度が高い定番機が存在するため、
結果的にかなりマイナーな部類になってしまった端末。
最大の特徴は「スタイラス機能」が付いていること。
後にこの機能に救われることになる。
購入理由
2014年の2月末にヨドバシカメラにて、ケースと画面保護フィルムと合わせて4万円ちょい位で購入。
ケースもフィルムも1種類のみで選択肢が無かった。
(当時本体買うとケースが付いてくるサービスをしていた。)
買った理由は、言ってしまえば「前に使ってた機種が急に壊れてしまい急遽必要だったから」。
選んだ理由は、
「ASUSは個人的に割と好き」
というのもあるけれど
「simフリーが便利だったのでsimフリーにしたかった」
「simフリー+MVNOで料金削減したかった」
「容量を簡単に増やせるmicroSD対応機種」
「鞄(orポケット)に入る大きさ」
「家電量販店で、というか今すぐ購入可能」
この条件を満たす機種が当時はこれしかなかったから、という割と消息的な理由が主。
決め手は
当時はmicroSD対応で家電量販店で買えるsimフリー機はこれぐらいしか無かった事。
あと、持ち歩き前提だと7インチでは大きすぎるように感じた。
その点、それなりに大きく、ギリギリポケットに入る6インチは絶妙。
使い勝手を振り返る~パケ詰まり~
最終的にアップデートで割とまともになったとはいえ、パケ詰まりには相当困らされた。
fonpad note6といえばこの話題。そしてこの記事の本題。
2014年8月ごろのアップデートで大幅に改善されたからこそ今ではいい思い出として語れるけど、買った当初は、この問題にかなり悩まされた。
症状
一言でいうならば「圏内にもかかわらず一切の3G通信が出来なくなってしまう」症状。
具体的に書くと、一定時間通信をしないと上り通信のアイコンが点滅し、通信できなくなってしまう。
速い時で数十秒、遅い時は大体10分くらいで復帰するとはいえ、その間はネットが使えない。
docomo系のsimカードを使った場合にほぼ100%発症。
ぶっちゃけ携帯としては致命的。
自分の中では
「ネットのできる暇つぶし用のおもちゃとしてなら十分、実用用途では完全なゴミ」
という評価。
この機種を使っている人のコミュニティ(掲示板やSNS等)でも、当然この問題は話題になっており、
使うための様々な工夫が編み出されたり、様々な愚痴が飛び交った。
その酷さは
「たまに繋がらないなんてもんじゃない、たまに繋がるという方が適切」
「本来繋がらないはずなのに、バグがあって微妙に繋がってしまったのでは?」
なんて格言が飛び出した程。
本当につながらないので「電車乗る直前で、ルート検索をする」なんて使い方はリスクが高い。
2、3本電車を見送るころに、やっとつながるかどうか。
要するに使い物にならない。
一番ひどかったときは、通信が復活しないまま目的地についてしまった事すらあった。
聞いた話によると、あまりにもひどかったので消費者センターに相談した人もいたとか・・・
(自分もやりたかったけど忙しくて参戦できなかったので、相談に行った人たちには本当に感謝)
ちなみに影響を受けるのは3Gだけなのでwifi運用するなら全く問題なし。
とはいえwifi掴みも他の機種と比べるとやや弱いけど。
この問題で一番たちが悪いのは、一応繋がってしまう事。
なので、初見ではこのトラップに気が付くのは至難の業。
お店の展示はwifi接続なので、気にも留めない。
そもそも、ネットに繋がらない端末が売ってるなんて想定すらできない。
店頭の実機に自分のsimを入れさせてもらって、動作確認したとしても、
その瞬間は繋がってしまうので気がつきようがない。
文字通りの地雷機種だった。
安い買い物ではないので何とか使おうと躍起になった人たちによって無理矢理な運用方が編み出された。
対処法1:電波をOFFにする
最初の一回の通信は比較的安定していた。
なので電波オフモード(航空機モード)を使い、こまめに通信を切り、繋ぎ直す方針。
当然、最初の操作は問題なくつながったとしても、少し経ったら通信不可。
SNSとか使っていると、最初の読み込みはOK、更新は不可というもどかしい状況になる事が多々あった。
ちなみに、これを設定するといちいち航空機モードに切り替える操作をしなくとも。
電源ボタン押してスリープ→もう一回押して復帰で同様に回線のリセットが出来るので便利だった。
(こんなことやってたからケースの電源ボタンの所が真っ先に壊れたのかもしれない)
また、本来この設定はバッテリー温存のために通信を切る事を意図したモード。
これの不便さに慣れておくと、パケつまりが解消された後もバッテリーの温存の癖がついてよかった面もあった。
この方法の欠点としては、そもそも電波の掴みが弱い機種なので、
最悪、そもそも通信を見失う症状になることもあった。
(3G通信のアイコンが消えたまま戻らない)
こうなってしまうと復帰には長時間かかってしまう。
最高2時間程繋がらなかったことあり。
この症状は頻度や、通信不能な時間は下がったとはいえ、アップデート後も残ってた。
対処法2:設定の見直し
「通信設定を替えることで何とかつながるんじゃないか」と考えた人も多く、様々設定に切り替え試し、成果があったと思われる方法を、ブログや掲示板で発信してくださった方々も多くいた。
ただそれらも、「翌日以降は元通り繋がらなくなった」「勘違いだった」というのとセットで、気晴らしレベルの成果しか上がらなかった。
対処法3:お金のかかる方法
コストはかかるけどパケつまりを起こさない方法。
・wifiルータを購入する
simはルータに入れて、FPN6はそのルータとwifiで接続。
荷物が増えるし、やや本末転倒。
・契約会社を切り替える
softbank系の通信でまともに動くものがあったとか・・・(情報量が少ないので真偽は不明)
・別の機種にする
前の機種に戻した報告もチラホラ見かけた。
前の機種が壊れて買い換えた自分みたいな人にはできない方法。
対処法4:ネットに繋ぎ続ける
「一度通信が出来れば、その通信が切れるまでは安定して繋がる」
「通信が切れた場合、高確率でパケ詰まり」
なので、SNSや掲示板のようにある程度読んだら更新という使い方とは絶望的に相性が悪い。
そこでネット上でユーザーが編み出したのが、回線チェックなどに使われる「pinを打ち続けること」。
通信料を無駄に消費する欠点はあったけれど、これをやっておけば詰まらず、割とストレスなく使えた。
(余計な事必要なのは面倒だけど)
最終的に、他のサイトに迷惑かからないように「(ASUSのURL)にpinを打つ」というのが割と定着していた。
(抗議の意味もあったのかも)
使い勝手を振り返る~その他~
カメラのシャッター音
この機種のカメラのシャッター音は割と大き目。
静かな飲食店で写真を撮るのが躊躇われるレベル。
パケつまり解消アップデートまでは、工夫することで消音設定にすることが可能だったけど、その後のアップデート以降消音は出来なくなってしまった。
ちなみにこのことを某掲示板で書くと、愉快犯荒らしにやたらと「盗撮」と絡まれ、そのたびにスレが停滞した。
スタイラス
当時としては珍しくスタイラス機能を搭載。
電磁誘導式で精度は割と良好。
あって困る機能ではなく、本格用途には向かないけど、ちょっとしたときには便利そうに感じる機能。
それどころか、タッチパネルが壊れた時の代替手段としても使えて非常に重宝した。
ペンは本体に内蔵可能。刺し忘れると、一定時間後忘れていることを通知してくれる。
地味に便利。
欠点も2つほど。
・予備のペンの入手が面倒。
公式通販のみで入手可能とはいえ面倒。
ペン先が消耗品なので気軽には使いにくかった。
・ペンのボタンの位置が良くない
うっかり押してしまう位置にある。
押すと、ドラック範囲切抜き(一種のスクリーンショット)が行われ、上記の大きなシャッター音が鳴る。
これが怖くて電車内とかでは使いにくい。
atom系CPU
一部のソーシャルゲーム系アプリが出来ない。
逆に言えばソシャゲやらないならほとんど問題は無い。
ケースの種類が少ない
この機種に限らずマイナー機種共通の悩み。ケースに選択肢が無い。
店頭販売も最初の方の入荷のみなので、壊れたとしても再入手する術が無い。
フロントスピーカーの音が良い
フロントの上下にある2つのステレオスピーカーはかなり音が良い。
欠点は埃が詰まりやすい事。
詰まる前にこまめに掃除するの推奨。
まとめ
欠点もあるけど、良い所も多い機種。
これの純粋な後継機出ないかなぁ・・・
(一応後継にあたるZenFoneシリーズには、フロントスピーカーやスタイラスが無い)
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