主に家庭用3Dプリンターで自作のビー玉発射玩具(通称:現代ビーダマン)について研究している人たちで集まったグループ「球体発射玩具研究会」。(略称:球射研)

概要
90年代のビーダマン全国大会の決勝競技を1/1サイズで復刻させたマシン。

当時の再現に加え、感圧センサーとLEDを搭載し、ヒットパワー(威力)を可視化。

新しい競技モードも追加され非常に楽しい競技台として新生した。
このビーバトルステーションの登場により多様なルールの競技が生まれ、現代ビーダマンの開発競争を激化させ、1ヶ月後には開発トレンドが変わっているというとてつもない状態が数年続き、現代ビーダマンを大きく進化させた元凶。
収録競技
大きく分けて7種類のゲームモードを収録。
似たようで全く異なる感触のゲームが楽しめる。
競技紹介
①B-shooting(Bシューティング)
「時間が許す限り、とにかくパワーショットをターゲットに当て続けろ」というルール。
「威力判定有」「どのターゲットでもOK」という条件なので、ひたすらパワーショットを撃ち続ける体力と機体性能全てが要求される激烈な競技。
理論上は「B-Battle Station」を用いた競技の中で最大の得点が出るので派手な勝負が繰り広げられがち。
②Classic(クラシック)
かつて公式大会で行われていた競技「スーパークレーシューティング」を、証言やわずかに残っていた資料をもとに再現。
当時大会に参加できなかった人からすると憧れの「時間が許す限り、とにかターゲットに当て続ける」競技。
どのターゲットでもいいので、ひたすら連射する。威力判定は無し。
一度ターゲットに当てたあと約0.5秒間はターゲットが反応しなくなるので、テンポが大事。
③FlashBan(フラッシュバン)
早撃ち競技。
ランダムに光ったターゲットを素早く撃ち続け、ヒット数を競い合う。
時間経過で光るターゲットは変わらず、撃ち抜くことで次のターゲットに移る方式。
ルールが単純で、過剰なパワーや連射が不要だから比較的ビーダマが飛び散りにくいので、Maker Faire等の展示会では大体この競技。
④FlashBan Ex(フラッシュバンEX)
FlashBanにパワー判定を追加したもの。
時間経過で光るターゲットが次々変わるので、より早撃ちが重要になる。
⑤FlashBan-B(フラッシュバン-B)
FlashBanの高難易度モード。
間違ったターゲットを撃つと減点されるので、より慎重なショットが求められる。
⑥FlashBan EX-B(フラッシュバンEX-B)
FlashBan系の最高難易度モード。
間違ったターゲットを撃つと減点されるFlashBan Ex。
EXでは威力が強い球ほど減点も大きいうえに、ターゲットが次々切り替わっていくので、間に合わず消えてしまったターゲットを撃っても減点。
慎重になりつつも、素早く威力のあるショットが要求される。
⑦Speed King
ランダムなタイミングで点灯するターゲットを素早く撃つ早打ち競技。
25回行い、平均時間が記録となる。(制限時間はない)
間違ったターゲットを撃つとペナルティタイムが加算されてしまう。
動画で見ると地味に見えてしまうけど、やってる方としては精神を消耗する、メンタル的に過酷な競技だったりする。
競技一覧表
まとめると以下の表のような形。
競技名 | スコア | 威力判定 | ターゲット | ディレイ | 減点 |
B-shooting | ポイント (威力も反映) | 有り | 自由 | 無し | 無し |
Classic | HIT数 | 無し | 自由 | 有り0.5秒 | 無し |
FlashBan | HIT数 | 無し | 指定 (順番) | 無し (早撃ち) | 無し |
FlashBan Ex | ポイント (威力も反映) | 有り | 指定 (自動) | 無し (早撃ち) | 無し |
FlashBan-B | HIT数 | 無し | 指定 (順番) | 無し (早撃ち) | 有り |
FlashBan EX-B | ポイント (威力も反映) | 有り | 指定 (自動) | 無し (早撃ち) | 有り |
Speed King | 平均時間 | 無し | 指定 (順番) | ー | ー |
競技の補足
制限時間
制限時間は「30秒」または 「1分」が主流1。
別途タイマーで計測する方式。
当然時間が長ければ長いほど、体力勝負・耐久力勝負になる。
対戦方式
対戦方式は、1台の競技台でスコアアタックに挑戦するのもよし、2台の競技台を並べて同時に挑戦し、リアルタイムで競い合うのもよし。
実際にやってみると、それぞれ異なる緊張感を楽しめる。
FlashBan系のターゲットの順番
FlashBan系のターゲットが点灯する順番は完全ランダム。
「連続して同じところが光ればチャンス」という程よい運要素もあり。
ターゲットの移動速度
ターゲットの移動速度はボリュームで別途調整可能。
移動速度が上がると狙い撃ちする難易度も上がる。2
得点表示
画面上には「ポイント(威力も反映)」も「HIT数」の両方が表示されるので、B-shootingの当てた回数のみで競う3といったルールで遊んだりすることもできる。機体4やプレイヤーに合わせて柔軟に対応可能。
競技の余談
Bモードって何?
Bモード(バトビーモード)は「B-伝説!バトルビーダマン」の4巻のウイナーズ準決勝戦の競技「パワーシューティング」が元ネタ。
パワーシューティング
台の奥にあるターゲットを撃つ競技。
得点とエレベータが連動していて「100階だてのタワーで行う先に屋上までたどりついた方の勝ち」というルールで、ターゲットを外すと減点(下降)してしまう。
威力が高いほど高得点で、一発の威力が高い主人公と安定して点を取り続けるライバルが激戦を繰り広げた。
余談になるけど、なぜか主人公の出番である第1試合の時点では競技名不明で、第2試合開始前になってやっと「パワーシューティング」と呼ばれる。
競技台の歴史
第1世代(初期型)

2020年の第4回川崎玩具会にて初導入された初期型マシン。
競技台の寸法、横スライドの動き方などはクマシエルさんの当時の動画を研究してトレース。
奥の壁がやや高く、モニターが高い位置に設置されていて「スーパークレイシューティング」の外観の再現度が高い。
LEDは単色で、モードもB-ShootingとClassicのみ。
第2世代(小型&威力判定可視化)

2021年改良モデル。
カラーLEDになり、威力判定可視化機能が追加された。
モードもFlash banなどが実装されてよりバトル向けになった。
横移動のメカを見直し5、床置き可能になり本体も小型化した。
威力判定を厳密に取るためにセンサーの取り付け方を研究したり、隣のショットや台の振動を拾わないようにソフトでフィルター処理するが非常に大変だったとのこと。
2週間ぐらい、ひたすら電動機で打ちまくって検証していたとか・・・
2023年のMaker Faire Tokyo 2023に展示して、Make公式に取り上げていただいた。
量産されて、(極一部のビーダーに)普及しているのはこの世代。

第3世代(画面大型化)

画面が大型化して見やすくなったモデル。
2023年のメーカーフェアでLEDマトリックスの視認性が良いのを見て採用を決意したとのこと。
マイコンがarduinoを2個使いからESP32に変更されたので中身的にはほぼ作り直しになっている。
Speedkingモードが追加実装された。
第4世代

装置自体の耐久性を上げつつ、メンテ性、取り回しを良くするため、みそ汁坊やさん(@ponkotupc)が筐体の設計を大幅に見直したモデル。
ソフトは基本的に変わりなし。
Maker Faire Tokyo 2025に向けて現在開発中。
変更履歴
2025/9/30 歴史をより詳しく更新し、世代表記を変更しました。
コメント