サブPCとして愛用しているノートパソコン「U24A」を、今更ながらSSDに置換してみました。
今回使ったもの
U24A
2012年頃に発売されたASUS製のノートPC。
当時は円高だったので5万円ちょっとで買えた非常にコスパの良いPC。
性能はそれなり(CPUがi5、メモリ4GB)。
OSはwindows7。
海外メーカーらしく、パーツの換装がとても楽。
ネジひとつ外して裏蓋を開けるだけで、ほぼ全パーツにアクセス可能!
画面サイズは11.6インチ。ぎりぎり持ち歩いて苦にならない大きさ。
悪くいえば中途半端な大きさ。
欠点は、機動が遅いこと。
スリープ復帰は早い。
なので、スリープのまま放置して、使いたいときにはバッテリー切れというミスを頻繁にやらかす。
SANDISK SDSSDHII-480G-J25
(PCに取り付けるための部品を取り付け済み)
交換したSSD。
秋葉ドスパラで18000円位。
決定理由は、「検索して、わりと情報がそろっていて評判がよかった」から。
最近後継モデルも出てて値段も大差なかったので人柱も考えたけど、そっちは情報が全くなかったので今回は断念。
自分の使用用途的には200GBも使わないので、当初は240GBにしようかと思っていたけど、移行作業の保険を込め、奮発して480GBを購入。
コピー一発!2レンジャー(nv-hsc353u3)
HDDのクローンを作るときに使う道具。
今回のはNOVAC製。
頻繁に使うものではないので、知人に貸していただいた。感謝。
今回は、元のHDDよりも低容量のSSDにデータを移すため、クローン機能の使用不可。
なので、単にUSBでSSDを接続する道具として利用。
USB3.0対応なので、書き込みがかなり高速で割と便利に使えた。
移行作業は、成功するまで何度も数十GBのデータを書いては消しての作業になるので、ここの通信速度は割と重要。
余談になるけど元々この道具は3.5インチサイズのHDDして作られたもの。
2.5インチサイズの物を差し込むと、スカスカ感ある。(無論問題なく使える)
EaseUS Todo Backup Free 9.0
今回のHDD→SSDクローンに使ったフリーソフト。
→EaseUS Todo Backup Freeの日本語公式ページ
元のHDDの大きさよりも小さいSSDに移行するときにお世話になる。
あたりまえだけど、クローン元のデータにこのソフトをインストールするので、ちゃっかりこいつ自身もクローンされる。
SSDに変えた理由
快適にしたかったから。
具体的に言うと
・部屋が寒いので暖かい所で渡り鳥的に作業したい。
・寝っころがりながらPCをいじりたい。
と割とダメ人間な理由。
いっそもっとモバイル向きにタブレットPCを買うのも考えたけど、買ったからといって使うとは限らないし、高額すぎたので断念。
「今になって」SSD交換した最大の理由は、大容量なSSDがお手頃価格になったから。
250GBのSSDに至っては1万円を下回る。特価品なら7000円程度。
8年前は32GBで2万円以上したというのに・・・
そう遠くないうちにもっと値段が落ちるという予測もあるけど、
必要なのは今。
特に置換作業は地味に手間がかかるので、モチベーションがあるときじゃないと、とてもじゃないけど出来ない。
それに今日明日で大幅な値段変動があるとも思えない。起きたら起きた。その時はもっと高性能になった物をまた買えばいい。
所要時間
慣れない作業が多く、手探りだったので6時間ほどかかってしまった。
(データコピーなど待ち時間が多いのでゲームとかして時間つぶしていた時間も含む)
慣れて特に問題起こらなければ、1時間程度で完了できると思う。
アドバイス
自分のノートPCもSSDに交換したい人へのアドバイス。
保障に注意
今回の場合とっくに保障期限が切れているし、パーツ換装しても、修理時に元の組み合わせに戻せばOKなASUS製なので、保障の事は考えなかった。
ところが、日本メーカーの、いわゆる普通のお店で売ってるノートPC場合、部品交換程度でも改造として保障外になり無料修理系のサービスが一切受けられなくなるのがザラなので注意。
意外と忘れがちなのが、店舗の延長保証サービスに入っている場合。
もちろんこの保証も使えなくなってしまう可能性が高い。
交換方法の検索方法
「HDD SSD 交換」で検索した情報で調べるよりも
「(PCの型番) SDD 交換」
の方が割とクリティカルな情報得られるのでオススメ。
(特に分解(HDD取り外し)が複雑な機種の場合。)
今回やった方法
今回やるのは、windowsプリインストールのメーカーPCなので、一番楽な方法である「windowsディスクによる再インストール」はできない。
なので、HDDのデータをそっくりSSDに移してあげる(クローンを作る)しか方法がない。
windowsのクリーンインストールが出来たらどれだけ楽か・・・
⓪データのバックアップ
大事なデータは必ずバックアップ。
今回にかぎらず、何か大きくPCをいじるときは必ずやった方がいいこと。
①windowsを初期化
コピーするデータ量を少なくするため本体を初期化。
せっかくSSDに移すなら余計なデータで汚れていない方が良い。
②PC本体にSSDを接続する
データのやり取りをするために、何らかの手段でSSDをつなぐ。
今回はコピー一発!2レンジャーを利用してUSBで。
ドライブとして認識しなくても、このときは無視してOK。
③EaseUSでSSDにクローンを書き込む
ソフトの使い方はググれば見つかる。
個人的にはBTOパソコン.jpさんの
大容量HDDから小容量SSDへクローンするフリーソフト
がわかりやすかった。
パーテーション容量もこのとき変えることができるので、移行先の方が容量が少ない場合はここで調整する。
注意点としては
パーテーション単位で別にコピーするのではなく、全てのデータを一括でコピーする事。
一括コピーでもパーテーションそれぞれで容量更は可能。(画面が小さくて少々やりにくいけど)
自分の環境では個別でやる方法では無理だった。
自分の環境では総クローンにかかった時間は40分ほどだった。
④挙動確認
元々のHDDを取り外し代わりにSSDを取り付けて起動するのを確認。
今回のPCの場合、HDD取り付け用のパーツを毎回付け直す必要がある。結構手間。 アルミ製で細いので、曲がりやすく注意が必要。
起動しなかったら、またHDDに戻していろ試す。
成功するまであれこれ繰り返す。
なので、ねじ止めは最低限だけにしておいた方が楽。
問題なく起動し、動作を確認したら完了。
最後に仮固定だったSSDのネジをきちんと締めるのを忘れずに。
ハマったところ
今回苦労したところ。
知っていれば簡単というところも少なくない。
先にパーテーションを切ってしまう
結論からいうと、EaseUS使用時はドライブとして表示されていない状態でもOK。
SSDをつないでもドライブと認識されないのが気持ち悪くて、ついパーティションを切ってドライブとして使えるようにしたくなるけど、下手にパーテーション切ってドライブ作っちゃダメ。
結局書き込み時にパーテーションの情報と中身を消して容量確保に無駄な時間がかかるし、下手すると中途半端で(100MBとか)統合不可なパーテーションが残ってしまう。
さらに、ドライブ名(Cとか)が狂って、非常にめんどうなことになる。
間違えたら一度フォーマットして、再びクローン。
データのコピー
上でも書いたけど、自分の環境ではEaseUSでコピーするパーテーションを個別で指定して、クローンを作る方法では起動させることが出来なかった。
おとなしくリカバリ領域なども含めてディスクまるまる指定してコピーするのを推奨。
データの形式
U24AのHDDの形式は「GPT」。
参考:「Windows 高速化,EeePC,ネットブック カスタマイズ・改造・便利なオプション紹介」より「【ASUS U24A + インテルSSD 330 ディスク交換 換装】ベンチマーク SSDSC2CT120A3K5 SATA3」
この形式を間違えてMBRにしてしまうと0xc0000225エラーになってwindowsが起動できない。
この場合、自動修復を勧められるけどやっちゃダメ(後述)
自動修復
結論から言えば「うまくクローンができていれば、そもそも自動修復が始まらない」。
クローンが成功していたら、何事もなかったように普通にwindowsが立ち上がる。
コピーが不完全だと、起動時に自動修復を進められる。
ここでwindows7のインストールディスクを読ませることで修復機能を使うことは出来る。
ところが、これをやるといろいろと設定が書き換わってしまう為、下手に自動修復をすると、元のHDDに戻してもwindowsが起動しなくなり、最悪詰み。
今回無駄に時間がかかった一番の原因はこれ。
ちなみに一度やってしまった自動修復は、元のHDDに戻してリカバリ領域使って再び自動修復することで、幸い事なきを得た。
改造後の使用感
メリット
起動が早い
本体起動時も&各ソフトの立ち上がり時も、起動時間が圧倒的に早くなる。
今回は今まで起動して安定して重いソフトを起動するのに5分くらいかかっていたのが、1分もかからず起動できるようになった。
シャットダウンが気楽に出来る
駆動音が静かになる
HDDの駆動音分静かになる。
(特にU24Aは特にHDDの音がうるさい機種)
HDDの音が聞こえる=もうすぐ壊れるんじゃないかという不安をすり込まれている人からすると、精神衛生上ものすごくいい。
振動・衝撃に強くなる
HDDは特に衝撃に弱いパーツ。
本来は起動したまま持ち運ぶ程度の衝撃もよろしくない。
その点SSDは持ち歩きながら使うという用途ではかなりいい。
とはいえ過信は厳禁だけど。
バッテリー駆動時間が延びる
HDDよりもSSDの方が消費電力が少ないので、その分駆動時間が長くなる。
といってもバッテリーの状態の方がはるかに影響大きいので、SSDにしたところで微々たるものかもしれない。
起動時間改善のおかげで、ついスリープモードにしがちだったのが、こまめにシャットダウンするようになったという意味では圧倒的に伸びた。
デメリット
容量が減る
元の容量750GBから比べるとたしかに減ったけど、実際使っていた容量は200GB程度。
なので、480GBもあれば十分有り余る。自分の使い方では特に問題なし。
意外な欠点
SSDが悪いわけではないけど、初期の段階ではログインをして初めて使えるサイトのアクセスが億劫。
さいごに
ノートPC(U24A)のSSD換装について書いてみました。
起動が速いのはやはり快適。
無線LANや簡易NASなども構築してあるなら、ケーブルの煩わしさもなく家の中ならどこでも使えるというのは、本当に便利。
ただし、PCはいろいろなことが出来るので、誘惑もたくさん・・・
なので、当初の目的の作業がはかどるかどうかはまた別の話・・・
コメント
かたかけぽしぇっと 管理人様
お世話になっております。EaseUS Softwareです。
突然のコメント、失礼致しました。
御サイト上で弊社の製品をご紹介頂きまして感謝しています。
この記事を拝読した後、ちょっとお願いしたいことがございますが、宜しいでしょうか?
より詳しい内容をお読みになりたいユーザーのために、記事中に
EaseUS Todo Backup Freeの日本語公式ページをご追加頂けませんでしょうか?
http://jp.easeus.com/backup-software/free.html
お手数をお掛けまして、すみません。
ちなみに、このEaseUS Todo Backupはもう9.2にアップデートしました。お時間のある時に、上記のページにてご覧頂けばと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
>EaseUSさん
返信遅くなり申し訳ありません。
リンク追加しました。
今後またHDD/SSDクローンを作る機会があったら利用させていただきます。
かたかけぽしぇっと 管理人様
お世話になっております。
お忙しいところご対応頂きまして感謝しています。
今後ともよろしくお願い致します。
かたかけぽしぇっと 管理人様
お世話になっております。EaseUS Softwareでございます。
お忙しい中またお邪魔致しまして、申し訳ございません。
御サイト上で弊社製品をご掲載頂きまして重ねて感謝しております。
昨日、弊社日本語公式サイトをSSL化にしましたので、お知らせいたします。
お手数ですが、記事中のリンク先をhttpsページにご修正頂けませんでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮でございますが、ご確認の上、ご検討頂けば幸いに存じます。
何とぞよろしくお願い致します。