昔作って以来、愛機として活用してる改造ビーダマン「スイッチ=スコル」。
『ボトルマンでも愛機と呼べる機体が欲しいな・・・』と思っていた最中に発売された「ワンダーグレープ」が理想的な狼型ヘッドだったので、かつての愛機をモチーフに・・・ボトルマン版のスコルを作ってみました1。
とはいえ元々のボトルマンのポテンシャルが高いので、結果論だけ言うと「ほとんど塗っただけ」。
高度な改造を求めているなら物足りないかも。
※比較的簡単な改造とはいえ、非公式改造になるので参考にする場合は自己責任で安全に注意してお願いします。
レギュレーションは当然度外視。
対戦等で使う場合は事前に相手の承諾は取ること。
スコルって?
モチーフにした「スコル」を簡潔に説明すると、北欧神話に登場する太陽を追う狼。
父にフェンリル、母は霜の巨人。
叔父(叔母)がヘルとヨルムンガンド。
双子の弟(?)にハティもいる。
そんな北欧神話の中でも美味しそうなポジションの割に知名度は低め2。
スコルの性能
前作スイッチ=スコル最大の特徴はPOMを削って作りだした特殊ホールドパーツ。
これにより
・ベアリングホルパ
・スピン切り替えギミック(左右回転+ドライブ)
・しめ撃ち(エンブレムチャージ)
を実現していた。
今回も出来ることなら自作ホールドパーツを作ってみたかったけど、当時自作ホルパに手を出せたのは、NC工具が使える環境3だったから出来たことで、今となっては個人でPOM削り出しホルパは困難。
また、実戦でスイッチ=スコルを運用してきて、「ベアリングによる滑らかな発射」+「しめ撃ちによるパワーショット」はほぼ毎試合活躍するけれど、スピンショットが役立つ場面は皆無・・・とまでは言わないけれど極めて稀4。スピンは完全な魅せギミックと化していた。
なので、今回はベアリングホルパ+しめ撃ちに絞って再現。
ベアリングホールドパーツ
アクアスポーツのホールドパーツのローラーをベアリングに換装した物。
ビーダマンでは基本的に高難易度の改造が必須5だった「ベアリングホルパ」が、ボトルマンでは加工一切無しでローラーの交換だけで実現できてしまった!
使用したベアリングは「740ベアリング」。
なかなかお店には並んでないので、amazonで10個入り1000円くらいの物を購入した。
元のローラーよりも外形が1mm大きいので発射威力も少々上がる。
ベアリングなだけあって、威力が上がった分発射抵抗も増えているはずなのに、撃ち心地は非常に滑らか。
補足になるけど840ベアリングも取り付け可能。より高い威力で発射できるけど、今回は発射時のトリガーの軽さ優先+本体への負荷を軽減するため740ベアリングを使用した。
さらに補足になるけど、同じくローラーホールドパーツを搭載のライジングミルクはローラーを取り付ける軸がわずかに太くなっていて内径4mmのベアリングが取り付けにくくなっている。
キャップ
個人的なこだわりポイント。
ボトルマンの頭部に取る付けるキャップは名前つながりで、宮崎県6のヨーグルト風味の炭酸飲料「スコール」のものを使用7。
腕
アクアスポーツをベース。
マガジンの性能は兎も角、高火力なのに圧倒的な安定感があり、本体への負荷軽減的意味でもずば抜けて優秀なアクアスポーツ腕8。
無改造でも申し分ない性能だけど、自分の愛機「スコル」として使って行くには、あまりにもそのまま過ぎたので、元のスコルのキャノンアームっぽく申し訳程度に腕にウイングをつけた。
ウイングは、強度重視で同じ形に切ったプラ板9を何枚も重ねて作成。
作り始めた当初はコーラマルの腕のウイングを移植する案もあったけど、どちらにしろ位置調整が必要なので、結局ウイングは自作した。
頭
ワンダーグレープの頭がフェンリル・狼モチーフとして素晴らしい完成度だったので転用。
予約時点であまりにも入手困難だったので10、送料11はかかるけどトイザらスの通販を利用した。
元のスコルの頭パーツ12もトイザらス通販で買ったので、自己満足のセルフオマージュだったりする。
足
デザインと性能の兼ね合いで、素のアクアスポーツを使用。
本体
クリア感が綺麗+ワンダーグレープ頭との親和性が高かったので、ここも素のアクアスポーツを使用。
結果だけ言えば、今回のスコルはアクアスポーツの頭だけワンダーグレープに付け替えただけ。
パーツの組み換えのみ。
この時点ですでに十分すぎるほどかっこいい。
割と人気があるカスタマイズ。
(※写真はベアリング交換済み)
実践性能
ボトルマン版スコルの性能はアクアスポーツの性能を正統強化しただけあって普通に優秀。
当然しめ撃ちによる火力ブーストも可能。
腕のウイングはグリップとして使うには少し小さく感じるけれど、少なくとも邪魔では無い。
癖が少なく扱いやすい機体に仕上がった。
塗装(カラーリング)
ベースとなる色はタミヤスプレー(缶スプレー)のマイカシルバーを使用。
せっかくスコルを作る・・・というか昔の缶が残っていたので、元のスコルを塗った当時の缶スプレーをそのまま使用。
7年越しなのに使えたタミヤスプレーすごい。
今回の塗装最大の敵は「寒さ」。
あまりにも寒すぎたせいか塗料が固まるのに1週間近くかかってっしまった。
塗装されたパーツをボトルマン本体に付ければ・・・
とりあえず完成!!
色が変わると印象はがらりと変わる。色が揃うとまとまり感も出る。
これに筆を使って追加で着色。
腕のウイング部分にはキャノンアームオマージュで赤を、ボディの目やモールドにはスコールにちなんで緑を使用13。
せっかくなので、緑はパールと夜光塗料を混ぜた特殊塗料。
パールにより日光下ではうっすらとキラキラ輝く。
そして暗闇ではうっすらと発光。
程よくラインが浮かび上がる。
ギャラリー
いろいろな方向から
遅くなったけどスコルをいろいろな方向から撮った写真。
後方から
ビーダマンのスコルと
さいごに
以上、ボトルマン版スコルの紹介でした。
高度な工具や難しい改造をしなくても、単なる塗装+ちょっとしたパーツの追加でシルエットを変えるだけで愛機感がグッと増すので、ボトルマンに愛機感が欲しい人は少しだけ手を加えてみてください。
(※公式戦で使えない&自己責任ではあるけれど)
補足:ボトルマンの改造について
この程度の改造ですら近年は「改造はいけない物!自主規制!」という声も少なくないのが辛いところ。14
そんな中、ボトルマン公式のQ&Aで非公式パーツについても触れられた15。
あくまでも個人的な解釈(※参考にする場合自己責任でお願いします)になるけれど、端的に書くと、
・「非公式パーツはウチ関係無いからな」
・「非公式パーツ販売は場合によっては覚悟しとけよ」
という至極ごもっともなリリースに加えて、
「なお、」16で「個人での使用を目的とした改造は安全に配慮しろよ」と改造について触れられていた17。
自粛が求められる時代において「個人が自分の為に安全に注意して自分の責任で改造して遊ぶのはOK(公式戦では当然NG)」という根拠になりうる記載は本当にありがたい。
追記修正
使った塗料の色が間違っていたので修正しました。
- 作ったのはワンダーグレープ発売した翌日。紹介まで2か月近く間が開いてしまった。[↩]
- 双子主人公で太陽関係のネタを多用するベイブレードバースト超王への出番があるのかもと内心期待していたけど出番は無かった。[↩]
- 大学の工学部は良いぞ![↩]
- 実戦で使うには回転力が弱いというのも原因ではある。[↩]
- 具体的にはホールドパーツを削ってベアリングを埋め込む。左右のバランスが鬼門。自分は加工が上手くできなかったのでPOM切削の道に走った。[↩]
- 少し珍しいけど全国で買える。[↩]
- スコールのキャップ調達はユージンさんに協力していただいた。[↩]
- 正直、スコルを作った当時はこれ一択感すらあった。今はライジングミルクもあるけど。[↩]
- ABS[↩]
- 開始5分もせず大手通販で完売。2021/1/16現在、ワンダーグレープだけは再販を見かけないので、依然として入手困難。[↩]
- 800円。入手を確実にしておく精神衛生上のコストと考えればあり。製品価格に対して割高に感じるけれど、転売ヤーではなくまっとうなお店にお金が流れる分マシ。[↩]
- レイドラ+ヴォルグ[↩]
- 本来はもっと濃い緑だけど。[↩]
- 簡単に情報が得られる時代だから仕方がない面はあると思う。けど、こんな僻地の個人サイトにたどり着くのは簡単ではないような・・・[↩]
- 公式ので非公式パーツについて扱うとかすごい時代になったものだ・・・[↩]
- 日本語の文脈的には「さらに付け加えるなら」の意を持つ接続詞[↩]
- 正直、改造禁止と言い張るには強度が圧倒的に足りないと思う。[↩]
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