ユージンさんが提唱した「次世代おはじき競技玩具」。
「フリックス・アレイ」。
競技玩具全般の情報を追っている人なら『聞いたことはある気がするけど、よく知らない』って方もいるかもしれない1。
今回、「名前だけは聞いたことがある気がする人」向けにフリックス・アレイがどんな競技なのかを簡易的に説明してみる。
フリックス・アレイって?
概要
一言でいうならば
自分好みに作った機体を
指で弾いて落とし合う
ターン制の競技。
試合例
イメージとしては「消しゴム落とし」2「定規戦争」3を自作した機体で行うようなものと思ってもらえれば大体あっている。
『落とし合いだけでも最低限は面白いのはわかるけど、そんな競技わざわざ人に勧めるほど楽しいか』と思った人は鋭い。それだけなら人に紹介しようとは思わない。
もう少し真面目に言うと、ただのターン制の落とし合いに
・落とす以外の攻撃方法の存在(マイン)
・戦略や実力がかかわる先攻・後攻の決め方(アクティブシュート)
・自滅の存在
を追加して単純なパワー以外にテクニックや駆け引きでも戦えるようにルールが整備された落とし合い競技。
自分好みに性能やネタを追及して作った機体を使って、自分に合った戦術で相手と戦う。
工作と試合両方の総合的なスキルが問われる一種のスポーツ。
ルール説明(簡潔)
詳細なルールは公式に書かれている。
だけど、ひねくれ者4対策で、公式にあるのは競技規則のような厳密な物。
初心者が一見するとわかりにくいところもあるかもしれない。
そこで、流れが一目で分かりやすいようにフローチャートに起こしてみた。
見慣れない用語と思われる「アクティブシュート」と「マインヒット」については後述。
印刷して使いたい方はこちらからどうぞ。
もう少し詳しく
基本的なルールそのものはシンプル。
サイズと重量が決まってる。それ以外はほぼ自由。
・フィールド上で戦う
ただのテーブルでもOK。
・HP制
初期HP3。
・機体は指で弾く
人力操作。シュート前に向きの変更や変形しても良い。
・落とせばダメージ
2ダメージ。
ここまで押さえておけば大まかな流れはバッチリ。
向きを変更してからのシュート。変形する機体の例。
レギュレーションをクリアしている形態があればOK。
それに加えて
マイン5と相手の両方を巻き込むように当たると成立。
1ダメージ。
・「アクティブシュート」で先攻後攻を実力で決める
試合の最初は相手と同時シュート。より遠くに進んだ方が先手。
・「自滅」
自滅したら自分に1ダメージ。その手番での相手への攻撃は無効になる。
まで把握すればほとんど完璧。
他の拡張ルールを追加することもある6けれど、基本的にはこれで十分。
「マインヒット」と「アクティブシュート」をもう少し詳しく知りたい場合、下記の補足にて。
まとめ
以上、ざっとした説明になってしまったけどフリックス・アレイのルールについての説明でした。
フリックス・アレイという文化に少しでも興味を持ってくれたなら幸いです。
『なんとなくわかったけど、ルールのどこが凄いんだろう?』『もっとルールを詳しく知りたい』という方がいたら「ルール面から見たフリックスアレイの薦め」も書いたので、そちらもご覧ください。
補足
本文中だけだとわかりにくいことを補足。
マインヒット
マインヒットは落とす以外の攻撃方法。
フリックス最大の発明。
②相手とマインが接触
③自分とマインが接触①~③のうち2つ以上満たした場合、マインヒット成功
端的にいうとマインと相手の両方を巻き込むように当たると相手に1ダメージ与えられる。
マインは原則、同じものを2つ用意する7。
「自分のマインをセットする8/動かせる9」という場面があるので、一応自分のマインと相手のマインを区別する必要はあるけれど、マインヒットをする際はどちらのマインも同じように利用できる。
具体的にマインヒットが発生する例は以下の4パターン。
②自機が相手機を飛ばし、相手機がマインにに当たる
③自機がマイン→敵機の順に当たる
④自機が敵機→マインの順に当たる
①②は相手にマイン(機雷)をぶつけてダメージを与えるイメージ。
ダメージを与えるのが直感的に理解しやすいパターン。
③は自機がマインから力を受け取り攻撃するイメージ。
④最も例えが難しいパターン。
個人的には「缶蹴りで相手を見つけた後に感を踏むイメージ」と表現してる。
自機が敵機→マインの順に当たるパターン。
慣れると一番狙いやすい。
アクティブシュート
試合の初めは機体を対角線にセットして
運ではなく実力と駆け引きで先攻後攻が決まる。
「フリックス・アレイ」と「アクティブバトル」
厳密には本記事で紹介しているルールは「フリックス・アレイ」を使った「アクティブバトル」という競技。
「フリックス・アレイ」は競技に使う機体の名前。
「アクティブバトル」が競技名。
本記事中では「アクティブバトル」が「フリックス・アレイ」のメインの遊び方10で、単に「フリックス・アレイでバトルしよう」となった場合、ほぼアクティブバトルを行うことになるため「フリックス・アレイ≒アクティブバトル」という表現をさせていただいた11。
- 知らない人は名前だけでも覚えて帰っていただけるだけでも幸い[↩]
- 「消しピン」等とも呼ばれる。[↩]
- 「定戦」等[とも呼ばれる。[↩]
- ルールの穴を見つけると変なことをしたくなる人たち。無論、ひねくれ者にとっても楽しみがいがある競技ともいえる。[↩]
- フリップマイン[↩]
- よく使われる追加ルールは「Fバリケード:ガード時に専用のバリケードを用いて防御できる」と「Fホール:特定のエリアの上で停止したら場外扱いする」の2つ。でも、これらが無くても十分に面白い。[↩]
- 本記事ではマインに某タブレットケースを使用しているけど、同じ物が2個用意できるなら何でもいい。[↩]
- 場外した自分のマインは、自分のにシュート後任意の位置に再セット出来る。[↩]
- 自分の手番に、シュートの代わりに任意の位置に再セットができる[↩]
- アクティブバトル以外にもレースやホッケーといった遊び方も存在。[↩]
- 「紙飛行機」を使って行う「飛距離対決」みたいなもの。[↩]
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