ガンダムマーカー エアブラシシステム×Wonder 簡易レポ

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先日クレオスから発売されたガンダムマーカーをセットして使う簡易エアブラシセット

「ガンダムマーカー エアブラシシステム」

ガンダムマーカー エアブラシシステムは本来はエア缶を接続する前提のもの(エア缶とセット販売、エア缶との接続パーツ入)だけど、手持ちのコンプレッサーがあるならば、それが使えるのかどうかが気になるところ。

でもコネクタはともかく、圧力が缶よりもコンプレッサーのほうが低いので、実際に使えるかどうかはやってみないとわからない

というわけで、クレオスの「ガンダムマーカー エアブラシシステム」とエアテックスのコンプレッサー 「Wonder(ワンダー)」

これらのメーカーも異なる組み合わせで使った場合について、簡単にまとめてみました。

機材

ガンダムマーカー エアブラシシステム

今回の主役。
初版時には即完売。1回目の再販もすぐに履けていた人気品。

 

エアブラシ本体。

これにダンダムマーカを差し込むとマーカーをエアブラシとして吹くことが出来る。

基本的にエアブラシ本体の清掃が不要なので、気軽に使いやすいのが最大のメリット。
専用替芯を使わず素のガンダムマーカーのままでも普通に使える

本セットにはエアブラシ本体に加えて
・エア缶
・エア缶と接続するためのパーツ
・専用替芯3本
が付属。
ガンダムマーカーは付属しない。

実際使ったレポについては後述。

エアテックス「Wonder(ワンダー)」

自分が愛用している小型コンプレッサー。

(2年以上使い込んでるので汚れが目立ってきた・・・)

「どこでもエアブラシセット」というセット品で以前購入したもの。

このコプレッサー最大の特徴は充電式なところ。
塗装は屋外でやる派(匂いがきつすぎて室内じゃできない)にとって、電源を記事せずで屋外で使えるのは結構なメリット。

サイズもコンパクト。

比較:フリスクケース(120%)

もともと駆動音が静かな上に、実際に空気を吐出するときだけ駆動音がするタイプ。
なので静音性はかなり高め

コンプレッサーでいちばん大事な「最高圧力」のスペックが実は
amazonなどの記載では約0.12Mpa
エアテックスオンラインショップでは約0.15Mpa
サイトに寄って表記が違う

カタログスペック上だけならば定番どころのL5(約0.12Mpa)、どころかL7(約0.15Mpa)に匹敵する性能を秘めていたり。
(実際のところは不明だけど。)

定格時間は30分。これはバッテリーの持ち時間。
コンセントが使える環境で使うならば、繋ぎながら使えば自己責任だけど30分以上の連続動作も可能だったりする。

そんあわけで、余り評判を聞かない割に、満足度はかなり高めな一品。

エアブラシとコンプレッサーの接続

・ガンダムマーカー エアブラシシステムのジョイントは「PS(細)」
(PS(細)ーPS(細)のエアホース付属)

・Wonderのジョイントは「1/8(S)」
(1/8(S)ー1/8(S)のエアホース付属)

なので何らかの方法でジョイントを合わせる必要あり

PS(細)ー1/8(S)のエアホースを使用する

シンプルにそれぞれのジョイントに対応したエアホースを使う方法。

どこでもエアブラシセットでWonderを入手したならば、「KIDS105」に付いているケーブルがそのまま使える。

変換ジョイントを使用する

今回は「Mr.ジョイント3点セット(クレオス)」を使用して取り付け。


方法は3種類

①PS(細)エアホースと1/8(S)エアホースを繋ぐ。

エアホースとエアホースを繋ぐ方法。
ケーブル長が長くなるという欠点も。

 

②Wonder本体にジョイントを付けてPS(細)エアホースを繋ぐ

可もなく不可もなく。

③エアブラシにジョイントを付けて1/8(S)にする


ハンドグリップフィルターと合わせることも出来るので、この中ではダントツの実用度だった。

実践

接続だけなら想像でも語れるけど、実用性を知るには本当にやってみるしかない
なので「ガンダムシルバー」「ガンダムゴールド」を使用して試してみました。

※あくまでもガンダムマーカー エアブラシシステム×Wonderで使用した場合のレポ
本来のエア缶で使った場合とは圧力が異なるので、結果に違いがあると思われます。

ガンダムマーカーでの塗装について

まずはガンダムマーカーをエアブラシで使用した感想。
こっちはエア缶でも変わらないはず。

匂い

全くの無臭というわけではないけれど、ちょっと匂いの強いマジックペン程度
なので、室内でもわりと使いやすい。
(※一応要換気)

塗膜強度(対ひっかき)

塗膜の強さは爪を立ててでガシガシ擦ると傷がつくくらい。

(メタリックカラーだからと言うのもあるかも)

軽く接触したくらいでは落ちないので、ぶつけたりせず飾る用の模型ならば、気にならない程度の強さはある。

塗膜強度(対アルコール)

対アルコールの塗膜強度は皆無
油性ペンとほぼ同じ感覚。

塗装したものを無水アルコールで拭いた例。

良くも悪くもガンダムマーカーの特徴
乾燥前ならもちろん、乾燥後も簡単にアルコールで塗料を落とせるということなので、はみ出し等の塗装の修正は容易
うっかり塗装時に床を汚してしまったなんてケースでもほぼ無問題。拭けばいい。
一度色を剥がして別の色にするなんてこともお手の物。色決めの試行錯誤のお供に。

逆に言うと「頻繁に汚れるから使用後にアルコールで拭く物」への使用は厳しいかもしれない。

また、工夫をすれば銀剥がし的なものも作れそうな気が・・・

エアブラシ時の塗料の再投入

エアブラシで吹いているとペン先の塗料が減ってきて、色を吹けなくなってくる
そうなったら一度ペンを外して、ペン先を押し付けてインクを供給し直さないといけない。
広い面積を塗る場合、普通のエアブラシに慣れていると少々もどかしく感じるかもしれない

片付け

エアブラシは使用後の清掃(片付け)でもエアーを使う。
連続使用時間制限のあるコンプレッサーの場合、片付け時間も連続使用時間に含めて考えないといけない。(Wonderの場合の電池の残り時間)
なので、片付け作業がほぼ不要というのは地味にありがたい点かもしれない。

ガンダムマーカー エアブラシシステム×Wonder

本題。フリスクケース白)に試し吹き。
結論をいえば、綺麗さはともかく吹くこと自体は可能

正当に吹く

吹きつける対象の外から吹き始めて、そのまま対象に色を載せていく普通の吹き方。

吹き付けた瞬間のみ大量にインクが出て、そこから先は少量のインクを吹き付ける。
一回に吹き付けられる量が少ないので、何度も塗り重ねる必要がある
一層一層が薄いからか乾燥時間はかなり早い

専用のペン先を使っていないからか飛沫のサイズのバラ付けは大きめ
遠目で見れば十分綺麗だけど、近づいて見ると大きめの粒子が目立つ

完全に均一な塗装面はガンダムマーカー エアブラシシステム×Wonderは厳しそう。

とは言っても、ペン先で頑張って広い面を塗りつぶした場合よりは綺麗。

参考:ペン先で地味に塗りつぶした。

ガンダムマーカーのペン先は、狭いところや縁を仕上げるときにこそ真価を発揮する

参考:エアブラシだけだと残りがちな縁をペンで塗った。

 

吹きはじめの最大圧力を使う方法

エアブラシを連打して吹きはじめの最大圧力で粒を飛ばす邪法

色を乗せるスピードは早いけど、塗装面は粒子の目立つ凸凹な感じになってしまう。

ただ、ゴールドの場合「金箔っぽい感じ」になるので、これはこれでうまく使えば使いみちがありそう。

さいごに

以上、ガンダムマーカー エアブラシシステムとWonderを組み合わせて使った場合についての簡素ながらまとめでした。
L5とかL7ならともかくWonderの情報は少ないので、この組み合わせを考えている人の助けになったなら幸いです。

おまけ:コンプレッサー「Wonder」のおすすめ運用法

せっかくなのでこの機会にWonderのおすすめ運用法について。(1年半ほど語る機会がなった。)

Wonderの充電機能を生かして屋外で作業する場合、意外とコンプレッサー本体の置き場に困る
吸盤はあるけれど屋外なのでつけるところがないのもザラ。

そこで便利なのが体に装備してしまう方法

ホームセンターでWonderが入る大きさのシザーバックを買ってきて、


Wonderを投入。

後はベルトで腰に巻けばOK

ポケットの大きなシザーバックを選べばエアブラシの一時的なホールドもこなせる。

ファスナー付きのポケットに、変換ジョイントのような小物をしまっておくのもかなり便利。

塗装する必要があるときは、これと自作塗装ブースを持ち出すのが自分の塗装スタイル。

自作塗装ブース
たまに小物の塗装がしたくなったときにあると便利、というか無いと不便な物が塗装ブース。 無論、専用の塗装ブースがあるに越したことはないけど、それなりに高価だし、何よりも展開に広い面積が必要と、塗装が専門ではない人からするとハードルは高い。 ...

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