たまに検証系のネタでも。
近年は赤外線のリモコンで操作できる家電がとても多い。
離れて操作できるのは便利ではある1。
だけど、『ちょっと隣の部屋の部屋にある家電を操作したい』と思っても、赤外線リモコンでは何も出来ない。
例として、自分の家のTV系の配線はこんな感じになっている。
要するに一つのブルーレイレコーダーをテレビとプロジェクターで共有している2。
プロジェクターとブルーレイレコーダーが別の部屋にあるので、映像を見ながらリモコン操作ができない。
ついでに、ブルーレイレコーダーを少し奥まったところに設置しているので、ただでさえリモコンの利きが悪くなっている。
家電の前に物を起きがちな環境だと通信が妨害されてしまい通信できない。。
一度再生始めてしまえば映像が終わるまで基本的には操作しないので、多少不便と思いながらも使っていたけれど、やっぱり手間に思えてきた。
そんなわけで、隣の部屋の家電に赤外線リモコンの信号を送って操作する方法をあれこれ試してみました。
実験
今回試した方法は2種類。
・光ファイバー
・赤外線ブースター(中継機)
どちらもamazonで調達3。
正規のリモコンとスマート家電リモコン4「RS-WFIREX4」で操作できるかどうかを確認した。
※スマート家電リモコンでブルーレイレコーダーが操作できることは事前に確認済み。
一応別の手段も考えて履いたけれど、「鏡を使う」という理科の実験でもおなじみの案はドアを開けっぱなしにしなきゃいけないからボツ。
「復数の部屋にスマート家電リモコンを配置する」という選択肢もあったけど、動かしたい物がブルーレイレコーダー1つだけで、費用が高くついてしまうので今回は却下。
使い勝手がよく、なるべく単純そうな方法を試してみた。
(「あれこれ買って試すなら、最初から高性能で確実なもの買ったほうが結果的に安上がりなのでは?」は禁句。)
光ファイバー
今回使ったのはΦ0.75mmの2m。
10本入りで1200円くらい。
『赤外線も光なんだから光ファイバーで伝達できそう』という安直で真っ先に思いついた方法。
最も安価かつ仕組みが単純。しかも電源も不要。うまく行けば理想的な方法。
ネットで検索した限り「出来ない」という説は見かけたけど、詳細までは書かれておらず、原理的には出来ないと思えなかったので、今回試してみた。
結論を言うと「実用的には使えなかった」。
一応、光ファイバーの断面と「リモコンの赤外線送信部分」&「本体の受光部分側」を近距離でしっかり合わせれば、光ファイバーを使ってリモコンの信号を伝達すること自体は可能だった。
だけど、離れたり、少しでもズレると一切の操作は不可。
なので、離れた位置からいろいろな方向に赤外線を飛ばすスマート家電リモコンとは相性が悪く操作はできず。
また、光ファイバーはあるていど緩めに曲げないといけないので取り回しが思いの外悪かった。
今回みたいな「物を起きがちなブルーレイレコーダーの前」だと光ファイバーを折りかねない。
赤外線リモコンリピーター(中継機)
今回の本命。
赤外線リモコンリピーター5。要するに中継機。
仕組みは受信部分でリモコンの点滅のパターンを受けたら、そっくりそのまま送信部分が発光するというからくり。
試した結果は「大成功」。
理想通りの操作環境が実現した。
使い方は単純。
受信側を人がいる側の部屋の都合がいい場所に配置。
受信可能な範囲は光ファイバーよりも圧倒的に広く、大体受信機の方向にリモコンを向けていれば操作可能。
おかげで、スマート家電リモコンからの信号も中継できた。
送信側を家電の受光部近くに配置。
デジタルカメラで撮影すると赤外線が光っていることがよく見える。
唯一の欠点は電源(USBの5V)が必要なこと。
USBコネクタは「ただの電源」。
部屋のUSBポートに空きがないので、必要なときだけモバイルバッテリーで運用しているけど、特に異常はなし。
リモコンリピーターの線はただの電線なので、配線時の取り回しが非常に良いのもメリット。
最大の欠点は、定番のメーカーというものがなく、少々怪しい物でも手を出さざるを得ないこと。
今回買った物も少し怪しいレビューが有った6ので不安では合ったけど、幸いにも問題なく動いた。
まとめ
・赤外線の信号を別の部屋に送りたい場合、光ファイバーは物理的には動くが現実的に実用的ではない。素直に「赤外線リモコンリピーター」を使えば安定して操作できる。
・スマート家電リモコンを使って隣の部屋の家電を動かしたい場合も、赤外線リモコンリピーターは使える。
以上、赤外線リモコンで隣の部屋の家電を操作する実験録でした。
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