今年も夏前恒例の少し変わったライバルポジションベイが発売された1。
バリアントルシファー.Mb 2D!
このベイの特徴は後述する「バリアギミック」。
だけど、個人的な購入理由2はナマコブシ感が非常に強い3から。
超Z時代にナマコブシっぽい色合いだからという理由で ヘルサラマンダー4を使ってたようなナマコブシファンにはたまらない一品。
簡易解説
公式とかですでに解説されているので、ここでは簡潔に解説。
超王アビリティ:バリアントウォール
遠心力でシャーシに付いたゴム状のパーツが広がり、バリアが展開するギミック。
半透明なピンク色のバリア羽が広がり、程よい弾力も合わせてバリアを張っている感はたしかに表現されている。
バリアの展開は超Z覚醒以来の完全にシュート力依存。
強シュートが打てるスパーキングベイランチャーだからこそ成り立つギミックと考えると、超王シリーズ初のスターター5としてベストチョイスに思えて来る。
ただ、見た目や仕組みは面白いけど戦闘面での実用性はあまり無い。
今までのダブルシャーシのベイの超王アビリティは実のところ
・「奇数枚刃のリングとシャーシの取り付ける向きを替えてモードチェンジ6」
・「リングとシャーシの刃が合わさって超大型刃」7
の実質2種類だけ。
シングルシャーシベイもリングの機能がアビリティだったので、バリアントウォールが初のシャーシで完結する超王アビリティだったりする。
パーツ別
スパーキングチップ:ルシファー
中央のチップコア部分が金属パーツになったチップ。
入手に運が絡まない市販品としては最重量8。
一般的なスパーキングチップ9と比べて2g以上は重い。
反面チップコアとの互換性がなくなってしまったので、個性を出せず10ミラーマッチ時の識別が少々面倒になってしまった。
夏前ライバル枠の金属パーツ一体型のチップパーツと言うと、去年の同じ枠「ベノムディアボロス11」を思い出すけど、ルシファーは右回転専用。
これがある意味最大の欠点。最重量8のリング「レイジ」は左回転用なので組み合わせる事が出来ない。
抽選限定品12や、ランブーレア13と入手に運が絡んでしまうけど上位的な存在が多いのも少々もどかしいところ。
リング:バリアント
防御型らしい形状をした右回転専用リング。
超王アビリティ名はバリアントウォールだけど、名前の割にバリアギミックはシャーシ側の機能で、バリアントリングは関係ない。
あえて言うなら2Dシャーシとは形状が気持ちが良いぐらいピタリと重なることが特徴。
製造コスト的意味で今後のランダム商法で再録されまくりそう。
名前の長さ的意味でも「ヴァリアント」でないのがもったいない。
シャーシ:2D
バリアントルシファーの宣伝文句が集約されたメイン部分。
バリアントルシファーからあふれるナマコブシ感は間違いなくこのパーツのせい。
シャーシ最重量8の約47.2g。
構造としてはベロ状のゴム状のパーツが遠心力で広がることでバリアになる。
仕組みは面白いけど、このバリアも物理的に機体の一部。相手と触れればその分だけ普通に持久力は減る。
また、バリア(ラバーパーツ)が地面と接触すると急激に減速する。なので、倒れにくいドライバーと合わせるのはほとんど必須。
正規のバリアを貼る使い方ではロマンの域を出ない。
逆にラバーが付いているので、弱打ちして回転吸収狙いも出来なくはない。
その場合、やっぱり最後の粘りの低さが難関。
同回転には勝てない。逆回転相手ではギリギリ僅差で負けがち。
全体的にウィザードファブニルっぽさがある。
使いこなすのはかなり難易度が高いけど、ダブルシャーシの超王ベイとしては久々にあれこれ試してカスタマイズしたくなる。
そういう視点では良パーツ。
ゴム状のパーツが付いているベイで不安になるのが破損。主にちぎれや削れ。
2Dも付け根部が細いので形状的に心配。
どういう対策がされているかと思いきや、まさかの「バトルを繰り返して摩耗すると攻撃寄りの性能に変化する14」というルール・設定側での対処。いわゆる覚醒15。
早く覚醒させてみたい気もするけれど、見た目的に楽しいバリアギミックと低速回転時の吸収の可能性を考えると迷うバランス。
2個目が欲しくなる・・・。16
ドライバー:メビウス
アルファベットは「Mb」。読みが想像しにくいドライバー筆頭。
重量は約7.7g。
POM製の比較的平らな皿がついている、ディフェンスと言いつつ持久性能が高いドライバー。
残念ながらベアリングは未使用だけど持久力はある方。
性能は普通に優秀。
ある程度強く撃ってもきちんと中心に行く。
とはいえ、あまりに強くシュートすると外周を回ってしまう。
今までのドライバーでいうと、使い込まれて軸先が平らになってきたベアリング17や、摩耗してフリ-回転しやすくなったボルカニック17っぽい動き。
今まではレギュレーション的に怪しかったこれらの動きを誰でも合法的に使えるようになったと考えるとありがたい。
自立できるドライバーなので2Dとの相性はいい。
このライズっぽさもウィザードファブニルに既視感を感じる理由なのかもしれない。
ランチャー:スパーキングベイランチャー
パーツではないけれど一緒に紹介。
スターターなのでスパーキングベイランチャーが付属する。
シュート時に火花が出るというビジュアル的な楽しさも有るけれど、ブレーダーとしては「強シュートが撃てる」「構造的に空回りしない18」とシューターとして非常に高性能なことに魅力を感じる。
そのせいか単品販売版は品薄が続いていた19ので、スパーキングベイランチャー難民には待望の品20。
個人的な意見を言うと、せっかくのルシファー付属なので、もっとバリアのピンク感が欲しかった。
簡易カスタマイズ
せっかくなので試したカスタマイズについて。
実用性があるカスタムは見つけられず。
リング
現時点8では左回転専用シャーシである3A意外全て使える。
+1S
リングのギザギザが全て相手と接触するカスタム。
重量は28.3gほど。
使い心地はよくある小径で小さい攻撃を繰り返すレイヤー。
強く握りしめると少し痛い。
+2S
沢山あるギザギザの内、3つの山に2Sが重なる組み合わせ。
持久力は割とある。
どうしてもバリアントを使うなら最有力候補。というかS2が優秀。
+2A
バリアントの小型さを生かした2Aのラバーが多くむき出しになる組み合わせ21。
ラバー刃が目立つので見た目的な凶悪さがある。
シャーシ
重量級の2Dを生かしたカスタマイズ。
レイジロンギヌス.Ch 2D
80gに迫る重量の力で、深いことは考えずに暴れるバーサーカーな組み合わせ。
この組み合わせは手持ちの部品では最重量だけど、抽選限定品にはもっと重くできるパーツが存在する。それらがあれば驚異の80gの大台に乗る。
ナマコブシと
前置きが長くなったけど、やっと本題。
ナマコブシファンとしてこれが書きたかった。
珍しく22ベイブレードのレビューをした理由。
ナマコブシと2Dを上から
とりあえずポケモンキッズと比較。
外見は非常に似ているけど、バリアとしてトゲで相手を触るルシファーと、トゲを触られると嫌がるナマコブシ。設定は全く違う23。
マスコットに乗せる
歴代ナマコブシグッズの中で一番直径が2Dに近いのがマスコット。
そのマスコットの上に2Dを置くとこんな感じ。
もっちりマスコットに乗せる
先週発売したもっちりマスコットに重ねるとこんな感じ。
上から見た時のアングルが特に円形に近いもっちりマスコットだとトゲの向きがほぼ完全に合致。
ナマコブシタワーに添えて
似たトレーと
さいごに
おまけ
2018年に撮影した、好きなポケモン2匹(ツボツボ&ナマコブシ)に合わせた、愛用していたベイブレードとの写真。
- 発売日:2020/7/18[↩]
- そもそもベイバの新商品は原則全部買ってるけど。[↩]
- ナマコブシ愛好家のブレーダーならなら誰しもが思うことらしい。[↩]
- 他にも軸ずらしジャンプ、迸る黒淵バサラさん感(声優も同じ)、左回転etc… 好きにならない要素がない。[↩]
- シューター同梱[↩]
- キングヘリオスとミラージュファブニル。[↩]
- スーパーハイペリオンとレイジロンギヌス。ブレイブヴァルキリーの「ブレイブソード」が微妙なところ。[↩]
- 2020/7/18現在。[↩][↩][↩][↩]
- 参考:ハイぺりオンが約2.4g+チップコアが約0.8g。[↩]
- ダブルシャーシのカラバリの少なさも痛い。[↩]
- 両回転対応[↩]
- ソロモン、右回転でより重くできる。[↩]
- 超王版ディアボロス、金属使っていで両回転対応。[↩]
- 要約[↩]
- 性能変化を売りにしたドライバー「ヴァリアブル」などと違って、2Dは公式では覚醒と言う用語は使われていないので注意。[↩]
- 2Dはコスト的に再録の望みが薄すぎるのが切ない。[↩]
- レギュレーション的にはグレー(性能の著しい変化)。[↩][↩]
- 俗称:ガリる。[↩]
- 転売価格で無駄に相場が上がってしまっていた。無理に買う必要無いし、むしろ転売品は買わない方が良い。[↩]
- あまりにも品薄すぎて「少しプレミア価格でランチャーを買ったらおまけでベイブレードが付いてきた」とまで言われる始末。[↩]
- 比較的小型のミラージュリングだと回転方向の違いで出来なかったカスタム。[↩]
- 時間さえあれば全部レビューしたいけど・・・[↩]
- そもそもベイブレードとポケモンを直接比較している時点でおかしいけど気にしない。[↩]
- 全力打ちすると暴れる。というか2Dのラバーが引っかかってすぐ止まる。[↩]
- あれこれ買わず1つ買えば完結する。[↩]
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