2019/4/13に池袋のサンシャインシティ文化会館で行われた大人が参加できる公式のベイブレード大会に参加してきたので、一選手として遊んできた目線からのレポを綴ってみる。
有名人は誰がいたのかといった人物系のネタや、決勝戦でどんな展開だったかなど戦術的なことを知りたい場合は、他のブログとか動画とかを参照したほうが良いかも。
概要
次世代ワードホビーフェア等で行われていたベイブレードバーストの大会(G1)や超Z覚醒撃破チャレンジといった公式イベント。
しかし、
普段は子供しか参加出来無い。
なので、参加したいのに出来なくて悲しい思いをした大人だって少なくない。
今回開かれたのは、そんな大人たちが堂々と大会や討伐チャレンジに参加できる公式イベント。
むしろ小学生以上しか参加できない。
大人にとっては参加できる待望のイベントではあるけど、そこは大人向けなので参加料は基本有料。(参加賞もあるけれど)
逆に言えば敗退後も再び参加料を払えば何度でも1参加することが正式に認められている。
まさに大人向け。
イベント自体を見るだけならば無料。
ステージのイベントも面白く、非公式とはいえ会場周りで知人同士の野良バトルも楽しめ、行ってよかったと心の底から思える程度には楽しいイベントだった。
大会
大会の流れについて軽く書く。
先に書いておくと、自分の戦績は残念ながら最初の予選の敗退。
ワイドスタジアム難しい・・・
参加料と参加賞
大会の参加費は1000円。
一瞬で終わることもあり得ると考えると少々高い金額だけれど、参加賞として「超Zベイスタジアム(スタンダードスタジアム)」2と「クリアファイル」がもらえる。
ベイスタジアムのスタンダードタイプの価格は1500円(税抜)なので、スタジアムを買うと思えば500円ほどお得な計算。
朝の集合から受付まで
受付開始自体は9時からだけど、会場の「展示ホールD-3」に入れるようになるのは7時。
当然7時前でも参加したい人たちが建物の外に列を形成していた。
今回並んだ箇所は「文化会館ビル」と「ワールドインポートマートビル」の間の入口前(喫煙所付近)。
ただし、非公式の列だったらしく、実際は他の箇所3にも列が作られており、7時にその最後尾に接続する形で2F北バルコニーに移動。そのまま9時まで待機。
この時点で前に80組程度。
その後も列は伸びて数百人の人が受付開始前に並んでいた。
混んではいたけど、同日のイベント被り4も合ったせいか、ミニ四駆の大会とかと比べれば少人数な印象。
9時になって受付開始。
次世代WHFで子どもが付けているのを見かけるたびに内心憧れていたリストバンド。
このバンドにはランダムで数字が書かれている。5
コレが対戦順。
その後はスタッフにリストバンド左手首に巻いてもらい、参加賞と特典のスタジアムとクリアファイル(「アンケートのお願い」と「レギュレーションの説明の紙」入り)を受け取って、まずは受付完了。
この時に「超Z覚醒撃破チャレンジ」に申し込むことも可能だった。
予選
リストバンド型参加整理券に書かれた時間になったら予選会場(メインの会場)に。
最初のグループ(10:30から)の時点では、番号順(対戦順)に呼ばれて待機列に並ぶ形式。
予選はワイドスタジアムを使った1点先取の3人対戦。
運の要素が絡む一発勝負。
スタジアムは10面ほど展開されていて、それぞれにスタッフが付いて試合の進行、レギュレーションのチェックを行う。
試合の流れは
①まずは対戦する3人が使用するベイを見せ合う。
↓
②スタッフが渡すボックスに、使用するベイとランチャーと預ける。
↓
③レギュレーションの確認
スタッフが一つづつ、機体がレギュレーションを満たしているか確認する。
ベイは一度分解して、治具を使って1パーツ1パーツ6噛合を確認。
ランチャーは、主に紐の長さと回転数、ワインダーの状態を確認される。
目視と指先の感覚でランチャーの回転数をテキパキと調べていくスタッフには脱帽。
本当に念入りにチェックされるため、かかる時間は結構長め。少し暇。
とはいってもコレはコレでいかにも公式戦っぽくてテンション上がるし、公平にするためにしっかりと検査してもらうのはありがたい。
ちなみに、心配だったドラゴンワインダー+シュートサポートラバーも、特に触れられることはなく普通に使えた。
↓
④試合前最後の確認
互いの機体を最終確認。
意見がある場合に発言するラストチャンス。
↓
⑤モード切替タイム
モードチェンジできる機体は任意でモードを切り替え。
↓
⑥試合
いよいよ試合。
1ポイント制なので割とあっけなく終わる。
勝者一人だけが勝ち抜け。
↓
⑥試合後の処理
勝敗をリストバンドに記入されるので、受付(?)に行きリストバンドを外してもらう。
勝った人は新しいリストバンド(色が違う)を貰って、指定された時間が来たら次の予選へ。
負けた人はリストバンドを外してもらった時点で大会終了。再度参加費を払ってエントリーしてもう一度予選へ。
そんな感じで、このワイドスタジアムを使った予選が第三予選くらいまで合った模様。
決勝トーナメント
準々決勝以降はメインステージで実況付きで行われる。
ルールは3on3。
使用スタジアムは準々決勝がスタンダード、それ以降はダブルハリケーンベイスタジアム。
選別済み良個体を大人が本気で打ち出す。
なので、
『ほんとに同じ機体なの!!?』
ってくらい勢いよく長時間回るベイがお目にかかれる7。
見学しているだけでも面白い。
でも個体差がありすぎて参考にはあまりならない。
人気があったベイはパーフェクトフェニックスが圧倒的でほぼ全員が使用。次点で超Zスプリガン。ヘルサラマンダーもよく見かけた。
使われているパーツの種類は同じだけど、どう組み合わせるか、どういう順番で出すかの勝負になっていた。
超Z覚醒撃破チャレンジ
電動で回っているベイ2体を倒せれば商品がもらえるイベント。
おそらくメーカーにとって主な収入源。
参加料と景品
参加費は1回500円。
参加賞はステッカー。
1体撃破(無双達成)できれば「レベルチップ(レッドVer)」。
2体撃破(超Z無双達成)するとレベルチップに加えて「炎アマテリオス」レイヤーが貰える。
成功した場合の報酬は豪華だけど、敵がかなり強めな状況で失敗するとステッカーしか貰えないというハイリスク・ハイリターンなイベント。
首尾よく超Z無双達成して炎アマテリオスレイヤーを入手する難易度はかなり高め。
成功するとスタッフ達がお祝いしてくれる。
参加方法
受付で整理券を購入して、措定された時間になったら超Z覚醒撃破チャレンジの列に並ぶ形式。
10面ほどで展開されていた。
挑戦前にスタッフからルールの説明を受けたあと、ベイを渡してチェックしてもらう。
大会と異なりチェック方法は分解したベイを目視する程度の簡易な物。
ルールと対戦相手対戦相手
挑戦者は2回のシュートで電動で勢いよく回っている2体のベイを倒せればOK。
1戦は1分間。1分かかって倒せなかった場合負け扱い。
1回目で倒した相手と、ロックの状態は2戦目にも引き継がれる。
1回だと鬼畜すぎる難易度なので、2回シュートできるのは唯一の救い。
1回1体相手を倒しきれば良い計算。
だけど、ここでルールの壁が立ちはだかる。
「地面に触れる前に電動ベイに触れるとシュートミス扱いになる。」
(シュートミスを2回するとシュート1回して何も出来なかった扱い)
コレによりシュート初撃で直接狙撃して確実に相手に大ダメージを与える方法は封じられる。
さらに、「当てないように強くシュートする」だけでもテクニックが要求されてしまう。(特に大きいレイヤー使用時)
当てないことを意識しすぎて弱シュートになってしまったら目も当てられない。
逆転の発想で低速バーストに賭けようにも制限時間1分が問題になってくる。
対戦相手は
・左回転超Zスプリガン(超Z覚醒状態)
・右回転超Zスプリガン(超Z覚醒状態)
エグいなんてもんじゃない8。
大会でも大活躍するほど安定して強い超Zスプリガンを相手に2VS1を強いられる上に、相手は特定のスポットで回転力を回復してくる。
超Z覚醒を解除しないとバーストも出来ない。
これらが相まって、かなりの難易度になっている。
混雑具合
最初は結構混んでいたけど、決勝トーナメントが始まった15時以降は割と空いていて、お金さえ払えば一人で何回でも挑戦できる状況になっていた。(並び直す必要はあるけど)
おかげで、「リベンジ欲が煽られつい何度も挑んでしまいたくなる」というお財布敵意味で恐ろしい空間が完成していた。
子ども向けイベントだと無料だけど混んでいて基本的に1回しか挑戦できない。
大人向けイベントでは財力がある限り何度でも挑戦できる。
子ども向けと大人向けのイベント運用方針の差を感じさせる場面。
記念品
ステッカー
超Zアキレス.00.Dmが描かれたステッカー。
サイズはベイブレードの一般的なレイヤーとほぼ同じ。
径が小さめのベイよりは大きく、径が大きいレイヤーよりはわずかに小さい程度。
レベルチップ
地味なのに初期の超Zベイをまともに使おうとすると必須になるパーツ。
ちなみに大人がレベルチップを入手する手段はかなり限られていて、安定して入手できた方法はベイブレードのガイド本「超Z不死身ガイド」(750円)の付録(クリアイエローVer)程度。
なので、500円でレベルチップさえ入手できれば損はしていない計算。
レベルチップ不足(最低限一つあれば使い回しはできるけど、いちいち外して付け替えるのが非常に面倒)に悩まされている人にとっては結構な恩恵。
炎アマテリオス
ゲームに付属した9光(シャイニング)アマテリオスの赤色Ver。
何故か中に入っている説明書は「光アマテリオス」のまま。
重量は約18.3g。
ステージイベント
決勝トーナメント開始までは、ステージで有志が参加できるイベントが行われてた。
基本的には参加したい人(ほぼ全員)が挙手して司会者が指名した人が参加できる形式。
挙手の際はベイブレードのイベントとは異なり、大人たち(野郎ども)の野太い声が上がる。
年をとっても人間の本質は変わらない。
今回は基本的に大人向けのイベントだから、子どもが参加できるものは無かったけど、このステージではわずかとはいえ子ども選ばれていた。
行われたイベントは「超Z覚醒チャレンジ」「タッグバトル」「エキシビジョンバトル」の3つ。
・超Z覚醒チャレンジ
基本的にルールや景品は上記「超Z覚醒チャレンジ」(参加費500円)と同じ。
違いはステージに上って実況付で行われること。そして参加料金がかからないこと。
挑戦後、達成状況によってMCがアクションしてくれる。
・タッグバトル
・エキシビジョンバトル
それぞれのルールで対戦。勝った方には景品が貰える。
自分が見ていた回の景品は、もはやおなじみになりつつあるクリア版ドライガーだった。
タックバトルではランダムに指名される制度の都合上、チーム内でのパーツ被り制限は一切なしの特別ルール。
レイヤー被りのみ禁止のベイブレードバーよりもゆるい。
とはいえ、自分が見ていたかぎりではレイヤー被りは起こらず。10
タッグバトルらしく、最後までどちらが勝つかわからず、奇跡の逆転等も起こる名試合が繰り広げられて、非常に盛り上がっていた。
物販
今回の物販。トイザらスにて限定品が発売されていた。
・超Zアキレス.00.Dm金剣士(ゴールドナイト)Ver
限定カラーの超Zアキレス。
1199円(税抜)。
ロングベイランチャーLRが付属する通常版と異なり、限定版は良くも悪くもベイブレード単品(ブースター)として発売。
なので、単に超Zアキレスや00ディスクが欲しいなら少し安価で買えるありがたい品。
ロングベイランチャーLRがほしい立場だと残念。
480個ほど入荷していた模様。
15時頃に見たときには完売していた。
・ロングベイランチャー ゴールド
・ロングベイランチャーL シルバー
セット品抱き合わせでしか発売されていない「ロングベイランチャー」も単体で発売。
各749円(税抜)。
こちらは最後ま残っていた。
会場内でベイブレードで遊ぶ
非公式フリーバトル
他人のバトルを見たりするのも悪くはないけれど、やっぱり自分自身が対戦したい。
そういう人は少なくない。
スタジアムが配られた事もあり、会場内の隅っこや外のバルコニーの至る所で野良バトルが繰り広げられていた。
ただし、基本的に身内同士で対戦しているだけで、交流はあまり盛んには行われていなかった。
公式フリーバトル
予選終了後、ひっそりと予選ゾーンがフリーバトルスペースとして開放されていた。
予選ゾーンまんまなので、ワイドスタジアムで遊べる。
方式は5分間の入れ替え制。
基本的には知り合い同士で集まって並んで5分間ひたすら対戦する形。
一応一人で並べば2人組のところに案内されたりはしたけど、見ず知らずの人とバトルを繰り広げるという用途には向いていなかった印象。
思うこと
見ず知らずの人と交流する機会が少ない
あくまでも「大会」がメインなので妥当ではあるけれど、次々人が入れ替わっていくようなフリーバトル出来る場所がなかったため、お手軽に知らない人とバトルをする機会・・・知らない文化に触れられる機会が少なかった。
よく言えば、交流要素の強いベイブレードバーと棲み分けできていたとも言える。
GTレイヤー
今回のイベント名は「ベイブレードバーストガチ大人向けG1大会」
会場内で宣伝されているのも当然GTシリーズ。
大会の戦闘BGMも当然、GTのオープニング。11
にもかかわらず、大会で使われいるベイ(特に決勝トーナメント)はほぼ超Zベイ。
一応GTのディスクSt、Blは人気。Hrも見かけた。司会もディスクが使われる程度で「GTベイが使われている」的な感じで取り上げるほどGTレイヤーを見る機会は無し。
更にイベントの景品で貰える物のラインナップも神、爆転リメイク、超Z。GTレイヤーは一つも無し。
大会エントリーで配布されたスタジアムも超Z名義。
GTベイを使った記念品が初配布されるのを子どもメインの次回の次世代ワールドホビーフェアあたりにするのは妥当なのはわかるけど、せっかくGT時代初のイベントなのだから、もう少し記念品にGTネタが欲しかったと思ってしまうのが正直な所。
とはいえGTレイヤーも全く活躍していなかったわけではなく、ステージイベントの盛り上げ役としては大活躍。
強レイヤーに混じってGTレイヤーが出てくるだけでも歓声が上がり、 それで勝とうものなら会場のボルテージが一気に上る。
その他
大会のリストバンド
リストバンドは両面テープで固定する形式。
不正な多重エントリー対策12のため、剥がそうとしても綺麗に剥がせない仕様になっている。
じゃんけん大会
大会終了後にステージでじゃんけん大会が行われ、勝者にはクリアドライガー等の限定レイヤー4枚セットが送られた。
締め
最後は会場のみんなで
「3・2・1・ゴーシュート!」
余韻を残しつつ締め。
お疲れ様でした。
大会後のベイブレードバー
大会が終わったあと一休みしてから(17:45頃)ベイブレードバーを覗きに行ってみた所、5階と6階の間の踊り場まで並んでいる程度で、意外にも普段の土日とは大差がなかった。
列に並んでいる人の大半が黄色いスタジアムを持っているという光景は異様ではあったけど。
まとめ&さいごに
・大人になってもイベントは面白い。
・自分が傍観者ではなく、参加できるイベントというのはやっぱり別格。
・大人の力ぶん回されるベイは迫力がかなりある。
・カジュアルに大会に参加するだけならば、工作系の玩具と比べると圧倒的に準備時間がいらない13ので気が楽。
・参加が有料だけど何回でも出来る方式は不正多重エントリー対策として大人的な解決方法。
以上、参加レポートでした。
子どもの頃参加できなかった人にとっては「憧れのベイブレードの大会についに参加する」という諦めていた夢が叶えられるイベントだった。
是非また大人向けのベイブレードイベントが開催される事をねがうばかり14。
最後になりましたが、会場運営のスタッフの皆さん、そして会場でご一緒した友人・知人たち、がっつりとベイブレードバースト漬けになれる楽しい時間をありがとうございました!
- 人数上限に到達しない限りは[↩]
- 子供向けのイベントでよく配っているやつ。[↩]
- おそらく2F北バルコニー。列が伸びた場合ここに並ぶという注釈があった。[↩]
- 同日に幕張メッセで、ベイと同じくタカラトミーがやっているカードゲーム「デュエル・マスターズ」のグランプリ(DMGP8th)も行われていた。[↩]
- スタッフが裏返しで持っているので、クジのように好きなのを引く形式だった。[↩]
- レイヤー、ディスク、ドライバー、フレーム及びレイヤーとディスクのハメ合わせ。[↩]
- 逆回転の場合は吸収合戦になるので、弱うち同士であまり珍しくない光景[↩]
- 高価なセットにしか含まれていない通常カラー超Zスプリガンレイヤーが大量に使われている時点で羨ましい。[↩]
- 高価な限定ベイブレードのおまけにゲームが付属といったほうが正しいかも。[↩]
- 残念ながら(?)パーフェクトフェニックス×4でデッドスティンガーが飛び交う魔境とかにはなっていなかった。[↩]
- ベイブレードバーストのOP曲と聞いて真っ先に思いついてしまう程度には上書きされるほど聞く。[↩]
- もっとも、今回は敗退後に再エントリーできたので、やるメリットが見いだせないけど。[↩]
- 設計や実際に作り出す手間は不要[↩]
- 1年後と言いたいけど、その時にバーストシリーズが続いているのかの方が問題な気がする…[↩]
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