2月22日1に発売された、家庭用ロボット掃除機ルンバ(Roomba)の最新機種「i7」。
前々から導入したかったルンバの新機種ということで早速購入したので、設定方法とかも踏まえて、工作趣味の玩具好きの目線でレビューしてみる。
割と長文なので2分割。
前半では導入理由・i7の購入理由と導入準備。初期設定してスマートマップの作成まで。
実際に動かして起きたトラブルなどは後編に。

サイズや重量等の公式スペックはメーカーのページにしっかりと書かれているので本記事では省略。
注:ルンバ・・・というかロボット掃除機を初導入する人の感想なので、すでに当たり前のことも書いてそうですがご了承ください。
i7の購入理由
i7+ではなくi7
i7を買うかi7+を買うか迷ってたどり着き人も多そうなので、まずはi7を選んだ理由について。
クリーンベース付きのi7+も面白そう、そして楽そうではあるけれど、あえてi7を選んだ理由。
ドッグの置き場がない
最大の要因。それはさらに高くなった(約50cm)クリーンベースをおく場所が確保できないこと。
ゴミパックを交換することを考えると、さらに上に区間が必須。
ルンバの高さとほぼ同じ、約10cm2隙間があればホームベースを設置できるi7と比べると圧倒的な差。
なので、「頑張って片付けて、やっと作った隙間にルンバを配置する」的な状況の場合、現実的に考えるとi7しか選択肢がないというのが実情。
置き場さえあればi7+も良さそうなのに・・・
ゴミを確認したい
i7にするのを決定付けた理由。
それが「小物が多い部屋なので、重要なものを誤って吸っていないか確認してからゴミを捨てたい」から。
i7+だとゴミを紙パックに貯めてから捨てる形式。
ゴミしか床にないような部屋なら良いんだろうけど、小さい模型部品など変なものを吸っていないのか毎回確認する必要がある環境だとi7の方が便利なはず。
金額差
高価なものを買うときは金銭感覚がズレがちだけど、冷静に考えて差額の約4万円は大金。
なので金銭的な理由でもi7。
差額でブラーバ買えそう。
それほど高くないとはいえ、紙パックという運用コストがかかってしまう3のも金銭的に痛い。
e5ではなくi7
お値段張るけどi7を購入した理由は「マッピング機だから」。
前提条件として「家の1フロアを1回で全部を掃除させたい」。
でも、特殊な間取り4なので、ランダム機だとドッグのある部屋に帰ってこれない懸念があるのでマッピング機能はおそらく必須。
結果的には多分大正解。
スマートマップ機能で部屋を指定して清掃できるのも機能としては魅力。
また個人的に「名前が気に入った」というのも大きい(PCのCPU的意味で5)。
理由としてはあまり意識していなかったけど、吸引性能が高いのも嬉しい。
旧機種ではなく新型
i7の日本発表と同時に旧モデルが値下げしたけど、あえてi7を買った理由。
スマートマップ機能も理由だけど、結局の所「新商品だから試したい」という欲から。
実際のところ、去年の11月ぐらいから『そろそろロボット掃除機を導入したい』と真剣に検討しているときに海外ではi7が出ているという情報を見つけたので、『せっかくだから新型を待とう』と思っていて、待ちに待ってついに発売されたといったほうが正しい6。
流石に日本発表から1週間もせず発売されるとは思っていなかったけど。
無論、e5からの特徴の「ダストボックスが水洗い可能」というのも選んだ理由の一つ。
ロボット掃除機導入の理由
埃を減らす
最大の理由。
PCのフィルターにすぐ埃が溜まってしまったり、コレクションに埃が積もっていたり、舞う埃が見えたり7・・・
とにかく部屋が埃っぽくなってしまっているのでなんとかしたい。
なので「床のホコリをマメに清掃すれば部屋に舞う埃が減る」理論でロボット掃除機を導入。
棚等に溜まった埃も、たまに叩いて床に落としておけば掃除してくれる。
きれいな部屋を保つ
ロボット掃除機を安定して動かすには、部屋をきれいに保たねばならない。
逆に、散らかしておくとロボット掃除機様に何をされるかわかったものじゃない。
子供の頃のお母さんによる強制掃除が入る理論。一種の自分への脅し。
家族孝行(名目上)
家の掃除という大義名分があるので、衝動買いしても咎められにくい。
実際、玩具を買うときにいい目をしない家族も、今回の購入は好評だった模様。
玩具好きとして
初代ルンバ(オレンジ色のやつ)は日本ではおもちゃの流通が使われて、おもちゃ屋に並んでいた・・・はず8。
なので、玩具好きがルンバに興味をもつのは至って正常な流れ。9
「子供の頃から欲しかったおもちゃが、正当進化して現行商品として売られている」というある意味理想郷。
工作好きとして
工作すると切れ端等のゴミが散らかりやすい。(特にルーターで削った時)。
それを自動で掃除してくれると非常に楽。
なので、工作を捗らせるための便利工具枠と言っても間違いじゃない。
導入準備
①ルンバが通るイメージを掴む
まずは、部屋の狭い部分をルンバ通れるか測定する。
ルンバの直径は約36cm。
いきなり36cmと言われてもピンとこないけど、A4用紙の対角が約36cm。
なので、A4用紙を斜めにして引っかからなければ、そこはルンバが通れる可能性が高い。
また、段差はスペック上2cmまで超えられる。
ルンバが動く範囲に段差がある場合ここも測っておく。
一応1.5cmくらいまで乗り越えるのは確認したけど、それでも引っかかりがち(詳細は後編)。
なので、場合によってはスロープの作成も検討。
②家具の底上げ
ルンバの通れる高さは約10cm。
なので、定規で測りつつ、高さ調整できる棚なら段をずらしたり、底上げ出来ないものは「底上げするための足のアダプター」的なパーツを駆使して10cmを確保する。
「ベッドの高さをあげる足」という、そのまんまな名前の商品を購入。
今回は市販品を使ったけど、木材加工で自作するのもあり。
③ルンバ基地の確保
大事な作業。公式非推奨ではあるけれど、前方に空間が確保できれば、高さと幅は割とギリギリでもなんとかなる模様。
隙間がないとルンバのボタンを押すのが困難だけど、スタート操作もスマホアプリや音声アシスタントから出来るのであまり問題ない。
どうしても置き場がないなら、②で底上げして出来た空間を使うのも手。
今回はソファの下をルンバ基地とした。
ただし、ゴミ捨て等の手入れを考えると、手が届かない位置は考えもの。
また初期設定(後述)のwifi設定ではベースに置いた状態のルンバのボタン操作する場面があるので、基地の設置は設定が終わってから。
④掃除
導入経路を確保するための掃除。
床に物を置かない空間を作らないといけない。
散らかっている部屋の住民にとって一番難易度が高いのがこの掃除。
物が多い部屋だと③場所の確保と並行しながらやることになるはず。
これが終わればルンバで遊べるのを励みに頑張るしか無い。
導入
①迎え入れと開封
事前準備をした部屋でルンバを迎え入れる。
まずはいわゆる開封の儀。
箱を開けると、中に箱が入っている構造。
ちょっと予想外。
箱を開くとすぐにルンバと対面。
本体が真っ先に目に入るシンプルでわかりやすい梱包。
説明書も最低限。
小箱には「交換用のフィルター」と「交換用ブラシ」、「バーチャルウォールとそれ用の電池」、「ACケーブル」が入っている。
開封したらダストボックスを外したところにあるIDを控えておく。
②ホームベースで充電
この時点では基地にセットせず扱いやすいところで。
コンセントに繋いだベースに、ルンバをおくと充電が始まる。(充電始まると音がなる)
③ユーザー登録(アイロボットサービスセンター)
必須ではないけれどせっかくなので。
ここで①で控えたIDを使用する。
また、数字、大文字、小文字混じりのパスワードじゃないと不可。
④アプリインストールとルンバアプリアカウント登録&wifi設定
スマートフォンにルンバの公式ソフト「iRobot HOME」をインストールして立ち上げ。
こんなアイコン10。
アプリのアカウント登録が必須。
設定中に要求されるので指示に従う。
このアカウントは③のユーザー登録とは別物なので注意。気が付かないと地味にハマる危険性11があるところ。
それとwifiの設定。
設定自体は接続先を選んでパスワードを入れる程度。
wifi登録の過程でベースにセットされたルンバ本体のボタン操作(2ボタン同時長押し)が要求される。
先にルンバ基地に設置しないほうがいい理由がこれ
自分の環境(Android)では「一見設定完了しても、アプリを再び立ち上げるとルンバを見失う」という症状に見舞われた。
試行錯誤の結果、「ローカルVPN」経由の通信12をしないようにしたら解決した。
真の原因ではなかったのかも知れないけど、これで安定するようにはなった。参考までに。
⑤試運転&マップ作成
ルンバ基地にホームベースとルンバを置き、清掃開始。
スマートマップ機能を使う場合、事前にアプリでマッピング機能13がONになっているか確認しておくこと。
初回はルンバがトラブルを起こさないかどうか確認するため、一緒について回って見るのが良さげ。公式も推奨。
スマートマップ機能を使うためには3回ほどフルでルンバを走らせる必要あり。
早くスマートマップ機能(部屋の指定)を使いたい場合、「走行1回目→充電→走行2回目→充電→走行3回目」の作業をやる必要あり14。
広さにもよるけど4時間ぐらいは覚悟しておいたほうが良いかも。
スマートマップ機能の部屋割りは自動でもある程度作られるけど、細かい仕切りの追加削除や部屋の設定はアプリから手動でで設定可能。
問題なく清掃できることを確認して、スマートマップが生成されたら作業完了。
後編に続く。

- 注文のみ、届いたのは24日。
お陰で23日を丸々片付けに使えた。[↩] - メーカー的には非推奨で、もう少し広いところにベースを置くことが推奨されている。[↩]
- 正直、安価な社外品も出そうだけど・・・[↩]
- 特殊と言っても、ワンルームではない昔ながらの普通の家だけど。[↩]
- CPUの方は今は「i9」という上位機種があるけれど、それでもi7=上位種というイメージは強い。[↩]
- だから、衝動買いではない・・・はず。たまたまロボット掃除機全品10%引きキャンペーンをしている某量販店で聞いてみたら「新商品もOK」とのことで予算10万円以内に収まったからというのも理由。[↩]
- 特にプロジェクター使用時[↩]
- ボタンが3つあるオレンジ色のロボット掃除機をおもちゃ屋で1回見かけて以来ずっと謎だった。今回調べて見つかったオレンジ色のルンバがまさにそれだった。[↩]
- 落ちない寿司の超強化版っぽいし。[↩]
- 2019/02/25現在[↩]
- または、逆にユーザー登録が済んだだものと勘違いして、登録を忘れてしまうパターン[↩]
- 具体的に言うと「AdGuard」。「iRobot HOME」は広告出るアプリじゃないので、AdGuardの設定で除外したほうが良さげ。[↩]
- 設定→マッププライバシー[↩]
- 公式的には明るい時と暗めな時で2回やるのが推奨されているけど、動かせる時間が限られている場合そうも言ってられない。それに4時間も経てば明るさは変わる。[↩]
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