先日、外出自粛が求められる中に行われた「第1回オンライン玩具会」1。
その途中、何故かハンドスピナーといった回転玩具をいじり出す流れになり、
そのままの勢いで工作を始めて一つのフリックス2として作り上げてしまったのがこれ。
らいおんさん
この機体の最大の特徴は見ての通り、ライオンの鬣(たてがみ)に例えたハンドスピナー。
コンセプト
単に「ハンドスピナーを使いたかった」というのも有るけれど、今回のテーマの一つは
「かっこいいとは違う方向からのアプローチ」
もっと言うと、「小さい子やその保護者でも興味を持てるような機体」。
興味を持ってもらった時の安全性を考えて、怪我をしないように尖った部品が無いようにした。
また、ただの造形だけだと可愛いオブジェで終わってしまうので、ハンドスピナーで安全性、強度を保ったまま「動き」を演出。
比較的簡単で「真似して作りやすい」事も一応意識した。
機体性能
重量
総重量は約69g。
レギュレーション5的に余裕はそこまで無い。
その重量のうちの60g以上はハンドスピナー。
なのでややアンバランス。
ギミック詳細
ハンドスピナー搭載フリックスはわりと定番。
自分も過去に「クルリ・アリスピナー」を作っている。

そこで問題になってくるのが「単純にベースの上にハンドスピナーを置くだけでは、設置位置が高すぎて、背の低い機体やマインに肝心のハンドスピナーが当たらない」こと。
その対策として「変形で低い位置に移動させる」「低めの位置に小さいハンドスピナーを付ける」といった対策が取られるけど、今回のらいおんさんではシンプルにハンドスピナーを斜めにつけることで対応した。
もちろん、寸法は無変形6でもレギュレーションを満たす範囲に収まっている。
シャーシ
おなじみの超軽量シャーシ「フレームシャーシ」を採用。
後々の装飾を考えて軽量化したけど、今の所追加装飾の予定はない。
いつか手足を追加するかもしれない。
名前
見たまま。
フリックスのことを全く知らない人に「この機体に名前をつけるとしたら?」と聞いたときに高確率で帰って来るであろう名前。
コンセプトの通り、わかりやすさと親しみやすさ重視。
なお、フリッカー7に「ライオンさん」(第4回大会8のチャンピオン)という方がいらっしゃるけど、本人の許可は頂けた9。
この場を借りてお礼申し上げます。
メイキング
機構部分
プラバンを加工して、ハンドスピナーを斜めに取付る台を作成。
その取付台に、予め中心部に穴を開けておいたハンドスピナーを、軽量化のため「プラビス」を使って取り付ける。
あとは取付台ごとボディベースに貼り付ければ機体としてはほぼ完成。
顔部分
ライオンの顔を用意する。
といっても自分には画力が無いし、ライオンの写真を使ってリアル調にするのもなにか違う。
再現性10も考えて、「いらすとや」11で画像探し。
「ライオンの顔のイラスト」が可愛くて気に入ったので使わせていただいた。

あとはよくあるラベル作成。
顔を紙に印刷してプラ板に貼り付け、その上に保護フィルムを貼る。
保護フィルムには「カバーフィルム」を使用した。
プラスチックに貼ったら次はプラ加工。
絵に合わせて適当に切り出し、鬣の凹凸に合わせてルーターを使って削っていく。
削り終わったら顔の完成。
仕上げ
顔をハンドスピナーに「強めの両面テープ」で貼り付けたら出来上がり。
らいおん顔がハンドスピナー取り付けのビス頭を覆い隠す形になるので、メンテナンスのことも考えて接着はせず、剥がせる程度の強さで取り付けた。
さいごに
というわけで、らいおんさんでした。
短時間で勢いに任せて作った割には、かなり可愛い機体になって満足。
壊れやすい部品も無いので対戦もガシガシこなせるし、貸出機にも出来るのは魅力的。
可愛いく楽しげな見た目を活かして、誰かがフリックスに興味を持つキッカケになることを祈るばかり。
おまけ:念の為
そんな事する物好きはいないと思うけど、念の為。
ライオンさんと同じく、自分もHN12で一般名称である「ほうじ茶」を名乗ってる。
もし、飲み物の方の「ほうじ茶型フリックス」を作るという方がいたら、ご自由に挑戦してくださって大丈夫です。
- 詳細はユージンさんによるレポを参照。[↩]
- ユージンさん提唱のおはじき競技玩具。詳細は公式を参照。[↩]
- 園内の壁を画用紙等で可愛く飾り付けすること。季節毎に作らなきゃいけない保育士はすごいと思う。[↩]
- このブログでの紹介も幼稚園の子供向けお手紙風に書こうかと思ったけど、機体紹介という情報量を増やしがちな内容で、漢字封印は読みにくかったのでボツにした。[↩]
- 72g[↩]
- 回転はするけど。[↩]
- フリックス・アレイのプレイヤーのこと。[↩]
- グレートフリックスカップ[↩]
- 「『らいおんさん』としか呼びようのない機体が出来上がってしまった。名称を使って問題はないか?」という内容の質問を、機体の画像と共にDMで送った。一歩間違えたら普通に失礼な行為だったかもしれない。[↩]
- 2号機を作る、他の人が真似して作る等[↩]
- ライセンス的に使いやすいのも魅力。[↩]
- ハンドルネーム[↩]
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