概要
2022/5/3 に仙川ドリムにてヨッシーさん(@yamazin_4wd)主催のビーダマン会が行われたので今回も参加させていただきました。
雰囲気や会場までの雰囲気は前回詳しく書いたので、『そもそも仙川ビーダマン会って何?』って人はそっちから読んだ方がわかりやすいかもしれない。1
参加者は20人越え。今回も大盛況2。
新規の方もなんと7名。GWということで関西等からこのイベントのために遠征してくれたという方も!3
ちなみに、仙川ビーダマン会では今回から「#仙川ビーダマン会」というハッシュタグを使うようになったので、twitter検索すると臨場感のあるつぶやきや専門家による詳しい解説、製作者による機体解説など、より濃密な情報がいろいろ見つかるかも。4
さらにクマシエルさん(@kumaciel2020)が今回の会を動画にまとめてくださっているので、動画で雰囲気を知りたいという方はそちらを参照。
イベント・雰囲気
会場内には競技台がいくつも展開されている。
そんな環境の中で、各自好きに戦うも良し。
試し撃ちするも良し。
なんなら、ひたすらビーダマントークを楽しむも良し。
挙句の果てに会場に3Dプリンターを持ち込むも良し。5
そんなフリーダムすぎる環境の中で”ちょっとしたサプライズイベント”や”割と本気の大会”が行われるのが仙川ビーダマン会。
今回のサプライズイベントは主に2つ。
ビーダマン本同人誌配布
来場記念品として、シュトルム・パンツァーさん(@STURM_PANZER、以下シュトパンさん)作成のフルカラー同人誌が配布された。超大盤振る舞い。
「爆解説!アニメ版スーパービーダマンのすべて」
長机に前に人が並んで次々に本を受け取っていく光景…
コミケだ・・・これ。
内容は同人誌の中でも資料本タイプ。
今となっては貴重なアニメ版スーパービーダマンを高クオリティなイラストや実機再現した機体の写真で彩りつつ解説していく「すべて」の名に恥じない超クオリティで超濃密な一冊。
今賀先生
今回も今賀先生(@imaga3)がお土産(色紙)を持って会に来てくださった。
毎回本当にありがとうございます。
今回の色紙は大会の景品では無く、今賀先生が用意したくじ引き6で当選者が決まる方式。
当選したのはクマシエルさん。
今賀先生直々の手渡しは何気に仙川会初7。羨ましい・・・
そのあとは寛大なことに、サイン会的な流れに。
今回はボトルフェニックス発売直後ということもあり、自分も含めてボトルフェニックスのキャップやパッケージにサインを貰ってる人が多かった。
大会
大会ルール
仙川会おなじみの「レンタル」と「スタンダード」の2部門で大会を実施。
レンタルはほぼ全員参加、スタンダードは希望者が参加。
・レンタル
レンタル機として各自が弾速10km/h程度の機体を持ち寄り、それらを借りて戦う部門。
貸出機を使うので、ビーダマン初心者や、久々すぎて愛機の用意ができない人、開発に自信がない人でもお手軽に参加できる。極論手ぶらでもOK。
その場で機体を選ぶので、競技や機体特性を素早く判断して的確に機体を操るスキルが求められる。
基本的に純正+改造程度の機体を使用するため、比較的オーソドックスで一般的なビーダマンに近い。
意外な機体が活躍することも・・・
今回は競技バランスの都合で以下の機体が殿堂入り(禁止機体)。
・スタンダード
いわゆる魔改造が解禁された部門。
ただしスマッシュトリガーと電動機は制限。
ビーダー自身が用意した相性のいい「愛機」を使えるだけあって、より熾烈な戦いが繰り広げられる。
今回は「競技ごとの機体の変更」を解禁10。
種目ごとに特化した機体が大暴れ・・・するかもしれない。
試合結果
レンタル部門
レンタル部門は参加人数が多いため「得点式競技を複数の行う予選」と「予選の上位成績者で行う決勝トーナメント」の2段階方式。
予選も本戦も競技は直前まで不明。
テスト範囲が当日発表されるようなもの。
今回の予選競技は4種類。
Flash ban(B-Battle Station)
ヨッシーさん作成の電動競技台にて仙川会名物「B-Battle Station」を用いた早打ち競技の一つ。
持ち球無制限で制限時間内、ひたすら光ったターゲットを素早く撃ち続け、得点を競い合う。
今回は30秒間。11
EZゲート
ヨッシーさんが当日作ってきた新競技。
今回は時間取れなかったので手抜きの新作競技
— ヨッシー@ビーダマンの何かを作る人 (@yamazin_4wd) May 2, 2022
机の端に設置して、持ち球12発で30秒でポイント競います。
スタンダード部門ではロングブリッジ端に設置するかも、、、笑 pic.twitter.com/wwuEl9iy9k
持ち球12発で大きさの違う3つの穴をねらって点数を競う。
当然狭い穴の方が高得点。真ん中の穴はビー玉ぎりぎりの大きさなので狙う難易度がかなり高い。
そのため最終的な競技バランスは「2点、5点、1点」におちついた。
今回は「制限時間30秒で台上に残った球は再利用できる」12というルールで行ったため、狙撃力だけではなく、外した球を素早くリロードするスキルも問われる。
難易度的に間違いなく「EZ」ではない。
これら4競技を1回ずつ(+1競技のみ1回再挑戦)行い、各競技ごとに上位から得点が割り振られて、合計点が高い上位8人が決勝トーナメントに進める。
決勝トーナメントは上記「Flash ban」か、対面競技シューティングサッカーを選択しての一騎打ち。交互に競技を選択しての2本先取。
大会の雰囲気はpicoさんが上げてくれた動画を見ればより掴めるかもしれない。
5/3の仙川ビーダマン会の動画、ぽちぽちアップしていくよー
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) May 4, 2022
各競技のルールは↓参照でhttps://t.co/x0zOtj70hh
まずはレンタル部門予選のEZゲート
5ptとかむーりぃー#仙川ビーダマン会#ビーダマン pic.twitter.com/E8bjwoPmNf
そんな激戦を勝ち進んで優勝したのは・・・
フィジカルかな?
と語るpicoさん(@pico_admiral)!
シューティングサッカーでは弾道が読みにくいうえに弾速が速いハンマージェミニを駆使して大暴れしていた。
レンタル部門 決勝戦
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) May 5, 2022
みそさん vs pico 2試合目
競技は対面シューティングサッカー
これ程までにハンマージェミニが輝いた時があっただろうか、いや無い(断言#仙川ビーダマン会#ビーダマン pic.twitter.com/oBMJbp9JAO
大会の最終結果はこんな感じ。
ちなみに3位は準決勝で敗れた選手同士の合意の上でスピンフラッグでひっそりと決着をつけた。
スピンフラッグ
ハクジョウさんがブレイクボールを元に開発した対面競技。
回転する土台の上に2色のターゲットが並んでいるので、先に自分の色のターゲット3つに当てた方が勝利。
ターゲットに当たると球が飛び出す方式ではなく、マーカーが持ち上がる方式。それに加えてベアリングを内蔵しているので、最後まで滑らかに回る。
ちなみにボトルマンでも遊べる。
スタンダード部門
予選のB-shootingで高得点を出した8人が決勝トーナメントに進出。
この時点でも上位勢は異常な点数をたたき出しているから恐ろしい。
決勝トーナメントは「FlashBan-Ex」。
決勝戦では「B-shooting」「スーパーロングブリッジ5」「FlashBan-Ex-B」の3本勝負。
こちらも、picoさんの動画を見れば雰囲気は伝わると思う。
仙川ビーダマン会、スタンダード部門の動画上げてくかー
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) May 5, 2022
予選のB-shootingその1#仙川ビーダマン会#ビーダマン pic.twitter.com/uhxvBqquNk
大人げない大人たちによる本気の戦いを制し、優勝したのはハクジョウさん(@HK_jyo)。
Nハラと技術力で勝ちました。
キミのトリガー何ニュートン?
優勝という結果と共に言われると説得力があるように聞こえるから怖い。
※用語解説:Nハラ
ニュートン13ハラスメント。トリガー効率の指標。
端的に言えば「強い球を軽い力で撃ち出せた方が高性能だよね」という概念。
別にネタで言っているだけで本気でマウントを取っているわけでは無いが、性能を突き詰めたくなるのが技術者の性。
とある馬鹿14がデジタルフォースゲージ15を川崎玩具会に持ち込んだことでトリガーの軽さが定量的に測れるようになってしまったために生まれた概念。
最終的な結果はこれ。
決勝戦のハクジョウさんVSリョウさんの試合は接戦で熱かった。
スタンダード部門 決勝トーナメント 決勝 3試合目
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) May 5, 2022
ハクジョウさん vs リョウさん
競技はFlashBan-Ex-B
魔王の貫録を見せつけた#仙川ビーダマン会#ビーダマン pic.twitter.com/V5g10PGCPY
選手へのインタビュー
今回優勝したのはpicoさんとハクジョウさん。
ただ、この二人は安定して強くて、よく優勝しているので、失礼ながらここに掲載してもいつも通りになってしまう。
ちと気になったので、川崎会or仙川会で俺orハクジョウさんにぶつかった事がある人へアンケート
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) April 24, 2022
ぶつかった時に絶望感があるのは?#ビーダマン#川崎会#仙川会
恐れられてる。(twitteによるアンケート結果)
そこで今回は記録を伸ばして準優勝したダークホース2人に簡単なインタビューをしてみた。
みそさん
キミのトリガー何ニュートン?
まさかのハクジョウさんと発言をと被せてきたのは僕を破ってレンタル部門準優勝を果たしたみそ汁坊やさん(@ponkotupc、以下みそさん)
みそさんといえばパワートリガーの開発者としてはトップ勢ではあるけど、今回はレンタル機なのでNハラも何も無いはずなのにこの発言。
『開発のために家で撃ちまくってるから指が鍛えられて強くなったのでは?』という仮説が浮かんだので聞いてみたところ「家では一切撃ってません」とのいう衝撃の回答を頂いた。16
まじめにレンタル部門の勝利の秘訣を聞いたら「機体の選択、ペンビーでばら撒いたのがうまく行った」とのこと。
リョウさん
競技が良かった、
苦手な競技が無かった
謙虚にそう語るのが、スタンダード部門準優勝のリョウさん(@Ryo_taisen)。
3Dプリンターを一切使わずに、あのハクジョウさんを僅差にまで追い込んだといえば偉業が伝わるかもしれない。
具体的にはパワーイクス17じゃなくても行ける競技が多く、ただのイクス18でも十分戦えたとのこと。
他にはないか尋ねてみたところ
僕とペンビーの信頼関係
と前置きし、ペンビーの良さについてここには書ききれない位の量を熱く語ってくれた。
わかる。
このコが今日のスタンダード部門で使用したイクスペンビー🐧
— リョウ@大戦 (@Ryo_taisen) May 3, 2022
ただイクストリガーとロングバレルを付けただけの機体だから、誰でも作れるよ🤨
#仙川ビーダマン会 pic.twitter.com/fVxChTOSak
余談になるし、結果的に決勝戦で使用しなかったけど、リョウさんは「タミヤマン」なるフルスクラッチ機(手加工)の隠し玉も用意していたとか・・・
その他の話題
TXシャドウボム
黒河さん(@wotakuro)が持ってきてくれた電動自作ターゲット。
川崎玩具会。
— 黒河優介(YusukeKurokawa) (@wotakuro) April 24, 2022
ボトルマン的あて、プロジェクターで出しています pic.twitter.com/HrDw8twBQU
電子制御されてエリア内を自走するターゲットを制限時間以内に何回撃てるか競う。
時間と得点のカウントもターゲットと制御しているスマホアプリが自動的に行ってくれる。
明らかに文明のレベルが1段上を行ってる気がする。
自走式ターゲットだけでもすごいのに、得点がプロジェクターでフィールドに投影されるので雰囲気も最高。
クロスファイトビーダマンであこがれ続けてた、サイバーな雰囲気の競技がついに現実世界で実現。
弾速が遅めなビーダマンでもできるけど、ボトルマンでやるとリロードの難しさがいいアクセントになって本当に面白い。
ぐるぐるトリガー
見た目的な意味でインパクトが強い改造といえばpicoさんのぐるぐるトリガー。
ビーダマン的に言うならば、ユンカーユニコーンのトリガーを回転するホイールを用いて、高速ではじきまくる構造。
連射とパワーを高い次元で両立した、見た目的にも音的にもド派手なトリガー。
昨日のビーダマンスタンダード部門。スマッシュトリガー禁止となった今大会ではPicoさんのハンドルぐるぐるが弾見えなくて跳弾バンバン飛んできて撮ってて怖かったです#仙川ビーダマン会 pic.twitter.com/POE53TWjud
— 鮪田カツオ (@maguroda_k) May 4, 2022
この動画を見るとぐるぐるトリガーのやばさが伝わると思う。
余談になるけど、ぐるぐると並ぶと一見地味に見えてしまうけど、対戦相手のハクジョウさんの軽い力で強い球が撃てる19パワーイクストリガーもすさまじい性能。技量はどちらもおかしい。
ロングブリッジハードモード
地味ながらあまりのチャレンジっぷりに印象に残っているのが、遊びでただでさえ難易度の高いロングブリッジをパワードスフィンクスの変化球で挑戦していた人たち。
ターゲットまでの距離あるおかげで、変化球機なのにパワーがありすぎるパワードスフィンクスでも程よくカーブがかかって、独自の競技性になっていた。
さいごに
というわけで、第4回仙川会レポでした。
主催してくださったヨッシーさん、
素晴らしい本を提供してくださったシュトパンさん、
サインに応じてくださった今賀先生、
面白い競技を用意してくださったハクジョウさん、黒河さん、
インタビューに応じてくださったみそさん、リョウさん、
会場で対戦してくださった皆さん、
そしてこの記事を書くにあたって引用させていただいたpicoさん、クマシエルさん、鮪田カツオさん。
今回も本当にありがとうございました。
『これだけビーダマンに触れられれば当分は良いや』
・・・とはならず、会が終われば次の会に向けての研究が始まるのが開発者の性。
次の会ではどんなものが見れるのか・・・
- 前回の記事は何も知らない人向けに本気で書いた。テーマは「怖くないよ」。[↩]
- コロナ禍の影響で20人定員。すなわち最大人数。[↩]
- このブログをきっかけに参加を決めました。というありがたいお言葉も。励みになります![↩]
- このブログでも引用させていただいています。この場を借りてお礼申し上げます。[↩]
- さすがに予想外すぎて会場に3Dデータを持ち込んだ人はいなかったので、残念ながら稼働はしていなかった。[↩]
- あらかじめ番号のかかれた紙を1人1枚配布して、今賀先生がランダムに引いた1枚と番号が一致した人が当選[↩]
- いつもは大会景品にしているので、時間的に今賀先生が帰られた後に色紙が進呈されていた。[↩]
- ハクジョウさん自身はレンタル部門の前に伺っところ「良い機体を選べるように頑張ります。」と意気込んでいたが、機体は規制されてしまった。威力はデチューンしているけど命中精度が高すぎた。[↩]
- レンタル機の写真に写ってるヘリカルは研究の副産物である「ジャムりやすいヘリカル」。すなわち地雷。[↩]
- 今までの換装のみOKルールだと結局「一部分(主にEXヘビーフレーム)のみ使いまわしさえすればOK」という事態になってしまうため。[↩]
- 決勝戦のみ1分間[↩]
- 逆に言えば、台の外に飛び出してしまった球は再利用不可。[↩]
- 力の単位。[↩]
- 自分です。ここまでデジタルフォースゲージが普及するとは思っていなかったので、軽はずみだったと反省はしている。[↩]
- 押したり引いたりする力を計測する測定器。[↩]
- よく話を聞くと動作確認のために多少はトリガーを押してはいる模様。スペースが無いらしく、発射といえるほどの発射が出来ていないらしい。[↩]
- パワーイクストリガー:イクス機構にパワーギアを搭載したトリガー。指への負担を軽減できるので長時間の戦で真価を発揮する。[↩]
- イクスプロ-ジョントリガー:発射した球をバネの力で再加速させる機構を搭載したトリガー。[↩]
- トリガーが軽いので人間側が疲れにくい。[↩]
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