ヨッシーさん(@yamazin_4wd)が主催してくださっている、毎回大盛況の仙川ドリムビーダマン大会もいよいよ3回目。
記事に書くのも3回目。
前回
前々回
今回もレポを綴ってみる。
かつて一世を風靡したおもちゃ・・・
ビーダマン。
遊び方は腹部にビー玉を入れて発射するだけ。
基本的に「的当て」なので、シンプルが故自由度は非常に高い。
半面、自由すぎて遊び方がわからなかったという声もちらほら聴く。
そんなビーダマンだけど、最後のビーダマン1が発売されてから既に8年以上経過。
事実上の後継玩具であるボトルマンが現役で発売されており、今となっては現役でビーダマンで遊ぶ人は相当レアになってしまった。
そんなビーダマンのイベントが2021年に仙川で開かれるということで、お邪魔させていただいてきた。
会場入りまで
まずは、京王線仙川駅から歩いて約5分。
Card&Cafe Dorimさんでエントリー。
商店街などを抜け・・・
一度本来の会場である「ハーモニープラザ」を通過し、
少し歩くと
参加費を支払い受付がすんだら、
改めてハーモニープラザに移動する形。
ハーモニープラザの階段を上って会場に着けば・・・
参加者
今回の参加者・・・
かつての公式ビーダマン大会で鎬を削りあった優勝経験者の3人が20年ぶりに再開していたり、
3Dプリンターを用いた超性能機体を製作する人たち、
手加工でとんでもない改造を作り上げる人たち、
VTuberの方、ビーダマンでテレビに出てた方など、
かなりの猛者ぞろい。
とはいえ決して上級者のみの空間なんてことは無い。
ずっとビーダマン大会に参加してみたかったという今回が初参加の方や、初心者の方も何人もいらっしゃっていた。
結果として20名ほどの大盛況。
イベント特有の「アイコンで名前を憶えているから顔がわからない」という不安点も、
きちんと胸に名札2を付けるし、最初に「名前と好きなビーダマン3」を自己紹介するので安心。
全員がビーダマン好きなので、時間がある限りビーダマンでの対戦はもちろん、思い出話、ビーダマン談義、設計の話等盛り上がっていた。
20年前の大会で優勝を争ったライバルが当時を模した競技で対戦。
大会でも何でもないフリーバトルなのに、あまりの熱気とテクニックにギャラリーが集まってくる。
さらには今回も「爆球連発スーパービーダマン」の作者、今賀俊先生がゲストとして「タマゴ、猫丸、Dr.タマノ4」の色紙をもって降臨。
これで前回までと合わせるとチームガッツメンバー全員の単独色紙がそろったことになる。
仙川会すげぇ…。
ビーダマン
ビーダーがいる以上、当然機体も大集合。
今回はレンタル機と鑑賞機の置き場を明確に分けるシステムが採用。
置き場所が違うので、触っていい機体なのかすぐ判別できるのは地味ながら画期的な方式。
レンタル機はその名の通り、自由にレンタルしていい機体。
万が一壊れても許せる機体を、参加者各自が持ち寄ってくれた。
今回は弾速10km/h程度で、十分な連射性能5を持った機体なので、普通に使う分には十分すぎる性能。
レンタルと言いつつ地味にレアな機体も混じってる。
コレクターというよりは改造勢が多いからこその「壊れても(より強化して)直せばOK」という技術と精神のたわもの。
※もちろん意図的に雑に使うのはNG。
このシステムのおかげで、貸出機に限ってはいちいち持ち主に確認を取らなくてもいいので、ビーダマンを所持していない人でも気兼ねなくビーダマンで遊ぶことができる。
貴重な機体で全力連射できるという、ある意味で貴重な体験ができる事も。
観賞用ビーダマンは、他者は原則使用禁止6の観賞用。
単に見せびらかしたいレアな機体。
貸し出すのは難しい癖のある改造機体。
気軽に使うには少し考慮が必要な超高性能機といった機体が並ぶのは、さながら展示会のよう。
公式大会優勝景品のブロンズメッキガーディアンウイング×3という激レア光景
超火力の電動機。
大会
本日のメインイベント。
交流が主な会だし、公式な大会ではないけれど、競技挑戦前の真剣な空気は、ある人は憧れ続け、ある人にとっては懐かしい大会そのもの。
今回の大会は上記のレンタル機を使って戦う「レンタル部門」という方式のみを行った。
機体
競技玩具といえば自分で改造した愛機と共に戦うのが醍醐味の一つではあるけれど、今となってはビーダマンを入手しないとスタート地点にも立てないのは新規参加者には入ハードルが高すぎる。
また、文明の利器7を駆使して大人が本気で設計開発を進めた結果、改造機8の性能があまりにも上がりすぎてしまったので、並の機体では一方的な試合になりかねないのも競技バランスとして大問題。
そこで安全に楽しく試合をするため生まれたルールが「レンタル部門」方式。
「事前に試合用の機体を用意する」という心理的に一番重い部分が無いので、ガチではあるけれど誰しもが気軽に参加できる。
使える機体は平等な環境で、ビーダマンの経験や知識をフル活用して短時間で最適な機体を見つけ出して使いこなすという、プレイヤーとしてのビーダーの能力が問われる。
今回活躍したのが「ガーディアンフェニックス」。
マガジンが付いている以外は無改造。
扱いやすいく弾速が速いため、特に決勝トーナメントで大人気。
改造機で目立っていたのがジャスティスイフリート。本来引き金式が特徴のクラッシュビーダマンなのに普通の押しトリガーになっているというインパクトが目立つけど、こちらも扱いやすい。
試合方式
予選は「Flash ban」「ロングブリッジ」「ホールINドリム」「ローリングゲート」の4競技に挑戦して、各競技の上位からポイントを振り分けていく方式。9
参加人数が多いので、各競技1回ずつ+好きなの1つ再挑戦という方式で行った。
決勝は、予選での合計ポイントが高い上位8人でトーナメント。
競技は「Flash ban」「シューティングサッカー」から選択式10のガチンコ勝負。
競技
Flash ban(B-Battle Station)
ヨッシーさん作成の電動競技台にて仙川会名物「B-Battle Station」を用いた早打ち競技の一つ。
持ち球無制限で1分間の間、ひたすら光ったターゲットを素早く撃ち続け、得点を競い合う。
予選ではスコアをそのまま記録。
決勝トーナメントでは2人で同時対戦。点数が高かった方が勝者となる。
ロングブリッジ
公式大会があった当時から高難易度でおなじみの狙撃競技。
今回は、持ち球5発でターゲットを倒せば1つにつき1点、ゲートを通せれば3点11という方式で行った。
ホールINドリム
ドリムのスタッフが作成してくださった競技台を使った新競技。
ビー玉をジャンプさせて穴をねらう。
穴ごとに点数が異なり、入れにくい所ほど高得点12。
上手くビンゴ出来れば追加得点。
持ち球は6球。ビーダマンの足を地面につけてさえいれば発射方法は自由。
ローリングゲート
ちょこさん(@choconaak)が作成したローリングゲートを用いた的当て。
5球の持ち球で回転フェンスの反対側のターゲットを狙う競技
今回の大会では各競技ごとの上位から点数を配分するシステムなので、勝ち進むには点差が出にくいこの競技で高得点をマークするのが必須になる門番として機能していた。
シューティングサッカー
自分のゴールを守りつつ相手のゴールを狙い撃つ対面競技。
決勝トーナメントから登場。
対面なだけあって駆け引きが熱い。
説明のためのデモンストレーション。
バリアントワイバーンVSノーチラスポセイドン。
ビーダマンファンが多いだけあって、雑に「スーパービーダマンのガンマVS海人戦のやつ13」という説明でも通じてしまった。
試合結果
参加者にかつてのチャンピオンクラスや野生の猛者がそろっているため、勝つのは一筋縄ではいかない。
そんな血がにじむほど14の激戦を勝ち抜いて優勝したのはpicoさん。
優勝の秘訣を伺ったところ
「フィジカルかな」
の一言。
普通の人は弱発射で連射するだけでも体力的に辛いガーディアンフェニックスを強発射モードでひたすら連射する男は言うことが違う。
他
大会以外の時間は思い思いに楽しんだ。
機体を見ながらの談義をはじめ、
空いたところでフリーバトルをするのは勿論
ビーダマンすら使わず指弾対決をしたり・・・
昨日の動画を上げてくよー
ほうじ茶さんとニンジャボン氏の指弾勝負#仙川会#ビーダマン pic.twitter.com/GjnXqY5g2A
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) November 28, 2021
有志数人で初期型ボンバーマンを使ったプチ大会をノリで始めたり・・・
そのままサラー式連射15が本当に連射しやすいのか検証を始めたり・・・
ニンジャボン氏「スネークショット連射だ!!」#仙川会#ビーダマン pic.twitter.com/lQQgnyT9YC
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) November 28, 2021
あえて改造ボトルマンで「ホールINドリム」を遊んでみたり・・・
ホールドパーツの形状について真剣に論議を重ねたり
特殊機構の動作確認をしたり・・・
ハクジョウ氏のパワーイクスvs俺の回転式ストローク(仮)
パワーイクス相手はむーりぃー#仙川会#ビーダマン pic.twitter.com/uIjmytfMER
— pico@火力ジャンキー (@pico_admiral) November 28, 2021
20年ぶりの再会を祝って同窓会的なことをしてたり、
他にもブロックバスターなどが行われていた模様。
一参加者の目線だけではすべて把握するのが困難なほど、面白くてフリーダムな空間が繰り広げられていた。
参加してみて
同じようなビーダマンファンが多いだけあって、いくらでも共通の話題があるから会話のネタは尽きないし、気軽に対戦できる。
そして遊んでいるうちにふと気が付く。
貴重になったはずのビーダマン本体より
全力で対戦できる相手の方が入手難易度が高い。
持てる力の限りを尽くしても全力戦っても卑怯と言われず、もっとすごいことをしてくる対戦相手は本当にかけがえのない存在。
2021年にもなって初心者から上級者までビーダマンで楽しめる空間というのは本当にありがたかった。
最後になりましたが、
主催してくださったヨッシーさん、
場所を提供してくださった仙川ドリムさん、
超レアな色紙を提供してくださった今賀俊先生、
記事用としてインタビュー(?)や写真動画に協力してくださった方々、
そして会場で話したり対戦して頂いたりした参加者の皆さん、
最高としか言えない楽しい時間をありがとうございました!!
余談
偶然にも同日に台湾でもビーダマンのイベントが行われていた模様。
いつか海を越えて戦ってみたい・・・・
- トリプル=ギルシオンとアルティメットドライブ=ガルバーン(2013.7.20)[↩]
- 養生テープにマジックで名前を書く簡易なもの[↩]
- 機体名を言えばいいだけなのでいきなりの自己紹介だと何を話したらいいかわからないという不安も解消できる。[↩]
- Dr.タマノは、後から追加で書いてきていただいた。大会中の時間で書き上げてくださるなんですごすぎる・・・[↩]
- ペットボトルマガジン程度[↩]
- 持ち主に許可を取れば使わせてもらえることもある。[↩]
- 主に3Dプリンタや測定器[↩]
- というかフルスクラッチ[↩]
- その競技の1位に6点、2位に5点・・・・という方式。同点がいいた場合同順位としてポイントが入る。[↩]
- じゃんけんで勝った方が競技を選び、負けた方が機体を先に選ぶ。[↩]
- スルーザゲート、充てるよりもゲートを通す方が難しい。[↩]
- 点数については競技バランスを考えて決定[↩]
- 単行本7巻、8巻。[↩]
- 文字通り[↩]
- 事前に弾を込めたビーダマンをぎょーさん用意して使い捨てにする連射(単行本1巻)[↩]
コメント
[…] @仙川ドリムビーダマン大会3 2021/11/27詳細はほうじ茶さんの素晴らしいレポートをどうぞ […]
自分もいつかは参加してみたいです。
個人的に大好きで愛機としているガーディアンフェニックスやジャスティスイフリートが活躍してるのは嬉しいです😃