通路の半分が階段状になっているけど、
ただ上がって下がるだけ。
これぞいわゆるトマソン。純粋階段!!
トマソンは、一言で言うならば無意味な建造を芸術と解釈する概念。
詳しくはWikipediaに書かれているのでそちらを参照。
通路上を分断するように存在する階段。
交通整理として機能しているようにはとても見えない。
多くの人が避ける単なる障害物。
せいぜい子どもや一部の物好きが通る程度。
何らかの広告(ショーウインドウ)を見やすくするためとも思ったけど特に恩恵はない。
「記念写真撮影用の小ステージ」とも思えない。(通行人が多すぎる)
まさに通行人にとっては完全に無意味な純粋階段。
とはいえ、ものを作るにはお金がかかるので理由も無しに無意味に作るとは思えない。
なんらかの展示(演出)なのか、かつての名残なのか、構造の都合上なのか、はたまたお偉いさんの趣味なのかはわからないけど何らかの理由はあるはず。
前々から疑問に思ってはいたけれど、「新宿 トマソン」「モザイク通り トマソン」で検索してもネット上には具体的な情報は無かったので気になっていた。
というわけで
好奇心に身を任せ、ずっと気になっていた疑問に決着をつけるため調査してきました。
インフォメーションに相談
まずは新宿ミロードのインフォメーションに質問してみた。(モザイク通りの階段部分はミロードの一部)
『案外疑問に思って聞きに来る人多くて、定番の質問だったりするのでは?』
そんな軽い気持ちでインフォメーションの受付の方に階段について訪ねたところ
「申し訳ありません、
以前からそうなってましたけど
詳しくはわかりません。」
と申し訳なさそうに謝られてしまった。
そりゃそうだ。
わざわざ聞きに来る人はレアな模様。
続けて
「少々お待ちください。
上に確認してみますね。」
そう言って何処かに電話(内線)をかけ始めて、待つこと1分弱。
「中に機械があるそうです。」
こんな客とも言えないような人の下らない質問への対応まできちんとしてくださるあたり、まさにプロの接客業。
この場を借りてお礼申し上げます。
お手数をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
下から見てみる
「機械が入っている」という情報が得られたので階段の下側「小田急線改札内」に入って眺めてみる。
ここがモザイク通りのトマソン部分の下側。
完璧にモザイク通りの輪郭。
降車ホームからの通路なので、振り返ってまじまじと眺めたことはなかった。
エレベータなので当然上部分に機械(機構)があるはず
近づいてよく見てみる。
上部には滑車くらいしかない、上スペースが最低限ですむモデルみたいだけど、それでも空間は必要。
その空間の部分が
ちょうど謎の階段の部分!
一部を盛り上げないといけなかった理由はこれ。
あの階段は構造上やむをえず必要だから作られていた。
これで疑問は解決!
結論
新宿モザイク通りの 謎の階段の正体は、
小田急線6番、10番ホーム用エレベータの
空間確保のために盛り上げている。
というわけで新宿モザイク通りの階段の謎の調査結果でした。
長年の疑問が解決して満足。
コメント
うわ、解明されてしまった!
身近なトマソン物件として愛でていたのですが、そんな理由があったんですね。
ご尽力ありがとうございます。
でも、構造的に必然の出っ張りで通路確保の為となると「純粋階段」ではないのかな?
明日からは他人行儀になりそう。
(笑)
>piyosanさん
疑問が解決したなら何よりです。
理由がわかっても『無理に一部分だけを階段にする必要はなかったんじゃないか?』という疑問は残りますし、
階段としては無用なことに変わりはないので、今後も「純粋階段」という感覚で問題ない気がします。