バトルビーダマンのカートリッジシリーズで発売された、ギミックが搭載された特殊トリガー。
前から一度使ってみたかったこのトリガーを知人より譲っていただけたのでレビュー。
今回入手できたのはコバルトブラスターカートリッジ連射エディション(セット品)のオレンジクリアのトリガー。
クリアカラーなので一部の強度が不安だけど、装填されているカートリッジが外からでも見えるというのはアドバンテージ。
ちなみに通常の単品販売版カートリッジ連射トリガーは黒。
カートリッジシステム&必殺球のおさらい
必殺球(ストライクショット)はビー玉とは異なる特殊な球。
必殺球についてはかつて動画でまとめたので参考までに。
必殺級の欠点は主に
・ドライブ弾などのセット方向が限定される必殺級はセットが面倒(実践では困難)。
・通常のマガジンからの補給だと、今あるビー玉を打ち切らないと必殺球が発射できない。
の2つ。
その問題を解消するために、あらかじめ必殺球(ストライクショット)を2個ずつカートリッジ(薬莢)に装填しておき、試合中のここぞというタイミングでカートリッジの必殺球を発射できるギミックを搭載しているのがカートリッジシステム。
ギミック自体は他のシリーズでは見かけない珍しいもの。(爆外伝Vを除く)
だけど、ギミックありきなのでシリーズ内の機体ごとの個性が弱いという弱点も・・・。
そんなカートリッジシステムだけど、コレはコレでカートリッジの連射は面倒。
その問題点を解消するため、カートリッジを3連射できるロマン溢れるギミックが内蔵されているのが「カートリッジ連射トリガー」。
使い方&ギミック解説
セット方法
①補充済みのカートリッジを3つ用意
②トリガー下部にあるレバーを引き、爪に引っ掛ける。
③トリガー内のガイド(溝)にカートリッジの溝をあわせ、セットしていく。
まずは円型の爪に合わせカートリッジを差し込む。
1個目がセットできたら2個目、3個目も同様に。
注意点としては通常のトリガーと異なりカートリッジの装填向き(縦横)が決まっていること。
爪が上下に来るようにしか装填できない。
例)左のスパイク弾みたいな入れ方はNG。
右のドライブ弾の向きが正しい。
④補充し終わったら②のレバーを爪から外す。
コレを忘れると1発目を排出した後、2発目が装填されず切ない気分になれる。
これで準備完了!
「載せて押し込む」だけでOKな通常のカートリッジトリガーと異なり事前準備は少々手間。
写真ではギミックが見やすいようトリガー単品でやっているけど、実際は機体に付いている状態でやるので余計に大変。
ちなみにマガジン部分はいかにも蓋っぽい外れそうな形をしているけどただのデザイン。取り外したりはできない。
ここを外してカートリッジ補充できる構造だったら楽そうなのに・・・残念。
発射方法
トリガーを押してカートリッジ内の球を発射ししたら、
トリガーのマガジン部分を横に引っ張って、
そのまま後方(自分から見たら手前)にやや勢いよく引く!
すると空になったカートリッジが排出され、次が装填される。
再びマガジン部を前方にスライドし、
マガジンを押し込む。
これで2発目が発射可能。
3発目も同じように。
スムーズに連射するには慣れがいるけれど、空の薬莢を排出するのは射撃玩具として遊んで楽しい。
実際に発射した映像
先日twitterに上げた動画。
昨日譲っていただいた「カートリッジ連射トリガー」の試射。
排出ギミック楽しい。装填弾数がもっとほしい。#ビーダマン pic.twitter.com/ghIgel47z4— かたかけ ほうじ(ほうじ茶) (@toastedtea) 2018年9月30日
実はレバーの爪を戻すのを忘れてしまったりして何度かリテイクしていたり・・・
カートリッジ排出ギミック詳細
トリガーに凸パーツが設けられており、
薬莢排出のためにマガジン部分を引くと凸でカートリッジが押し出される。
実際触るまではどうやっているのか不思議でバネでも使っているのかと思っていたけど、実際には人力を使ったシンプルなからくり。
通常のカートリッジトリガーとの比較
続けて、通常のトリガーとの比較。
並べてみるとサイズ感が明らかに違う。
トリガーの長さ自体はほぼ同じ。
※写真では通常トリガーを立たせるため、足を前後逆にして装着。
なので機体につけたときの印象も結構変わってくる。
連射トリガー。
トリガーのほうがボリュームあるのでどっちが本体なのかわからなくなってきそう。
カートリッジトリガー特有の持ち運び用のトリガー収納ロック機構は通常もカートリッジ連射も健在。
比較:通常トリガー
・通常の単発連射時もカートリッジでの発射時もデザイン的にはまとまっている。
・カートリッジのセット自体は簡単。
・カートリッジの補充向き(縦横)も気にしないでいい。
・カートリッジは右側から装填。
・4回以上カートリッジを使う場合や、試合開始後カートリッジを装填するルールでは通常トリガー一択。
・邪道だけど、ビー玉を押し付けつつカートリッジ発射に切り替えることでトリプルバーストが使える。
比較:連射トリガー
・カートリッジ発射時にまとまるデザイン。
単発連射も出来るけど、デザイン的にも可動部的にも締まりがない。
・カートリッジは左側から装填。
・カートリッジ連射を3回することに関しては早い。
・カートリッジのリロードが大変。
・4つ目以降のカートリッジの使用は困難。
・試合開始後カートリッジを装填するルールでは絶望的。
・邪道トリプルバーストがやりにくい。
正直に書いておくと、カートリッジシリーズは無駄にトリガーストロークが長く、形状的にトリガーを押しにくいという欠点が痛すぎるので、本気の実戦でカートリッジシリーズを使うことは縛りでもない限り無い。
特に、トリガーの形状は改造でなんとかしたとしても、構造上の無駄なトリガーストロークの長さは致命的。
必殺球を使うにしても、向きがあるドライブ弾系以外ならノーマルな機体で普通にマガジンから補給して発射するという使い方で十分。
割り込みをしている暇があったら、今ある球を撃ち尽くしたほうが早い。
そんなカートリッジシステム機を活かせる場面をあえて言うなら、
セット方向を合わせる必要があるドライブ弾系を交えた戦術をしたいときぐらい。
(もっともスピード弾系使えば良いだけな気がするけど。)
事前リロードがOKなルールで、ドライブ弾を素早く6発連射する場面があるような競技ならばカートリッジ連射トリガーが実戦で輝けるのかもしれない。
割り切ってカートリッジシリーズはギミックを堪能する爆外伝の系譜と考えるのであれば、ギミックが楽しいカートリッジ連射トリガーは、間違いなく最上級に優秀なトリガー!
さいごに
以上、カートリッジ連射トリガーについて情報が少なかったのでまとめてみました。
対戦での実用性は・・・でも、ギミック玩具としてはとにかく面白い。
ギミック玩具としての欠点は装填段数が3発と少なく、排出しているとすぐ空になってしまい物足りないこと。
機会があるならば、もっとストック部分を延長して装填段数を増やす改造してみたい・・・
おまけ:説明書無しで苦労した点まとめ
・まともに遊ぶためにはグリスアップはほぼ必須。
・カートリッジを補充できる向きが決まっている。
おまけ:通常のカートリッジトリガーの使い方
せっかくなので、この機会に。
②トレーを引き出しカートリッジを取り除く
③次のカートリッジをセット
非常にシンプル。
コメント