2018年5月26日に行われたカバディ体験会に参加してきました。
そもそもカバディって?
競技名そのものと「カバディ」と連呼する印象だけなら結構メジャーなマイナースポーツの代表格。
でも、「実際どんな競技なのか」まで知っている人は多くない。
多少詳しい人でも「カバディ言いながら相手を捕まえるスポーツ」と思われていたり、さらにはセパタクローあたりとも混じりがち。(あちらは球技)
そんなカバディを、一言で言うならば
「タッチした後に陣地に戻って初めて得点になるレスリング要素が追加された鬼ごっこ」。
詳しいことは日本カバディ協会の公式ページやwikipediaあたりに詳しく書かれているので参照。
それか今なら裏サンデーで無料で読める「灼熱カバディ」の1話を読むのがわかりやすいかも。
カバディ体験会って
日本カバディ協会のwebページに掲載されている定期的に開催されている体験会。
事前申し込みした上で、上中里駅に集合。(京浜東北線)
毎回必ず同じ会場というわけではないけれど、上中里駅最寄りの「瀧野川女子学園中学高等学校の体育館」がよく会場になるらしい。
軽い気持ちで行ったら、視界に入ったのは駅前に出来てる人だかり。
今回のカバディ体験会への参加人数はまさかの50人弱!
「灼熱カバディ効果で増えた」という話は耳にしていたけど、正直増えたといっても、もっと少ないものかと思ってたのでかなりの衝撃だった。
申込みは掲載されてるアドレスにメールを送って申し込む形式。
割と柔軟に対応していただける。
「一緒に参加する4人分をまとめて申し込む」といったことも可能だった。
持ち物は「運動できる格好」「タオル」「体育館シューズ」の3つ。詳細は後述。
参加にかかった費用は保険料の300円。
参加層は興味本位から、ガチガチの体育会系出身の方、カバディを初めたい学生、知人に誘われて一緒に来た人等様々。
参加動機
そんなカバディの体験会に自分が参加してきた理由は主に3つ。
もともと競技のルールに触れることが好き
ペタンクとか各種ボードゲームとかフリックス・アレイなどの競技玩具とか。
遊びのルールを知ったり実体験するのは、いろいろ学べて参考になり大好きなのでその一環として。
「相手と接触しつつ目的の場所に移動する競技」と書くとフリッカー的にわりと親近感。
灼熱カバディのファンなので
カバディを題材にした漫画「灼熱カバディ」。
扱っているスポーツがマイナーではあるけれど、タイトルの通り熱い展開が多く描かれる王道なスポーツ漫画。
個人的にここ数年では一番好きで、毎週更新を楽しみにしている作品。
漫画の中でルール説明はされているし、雰囲気だけでも楽しめることは楽しめるけど、競技を知っていたほうがより作品を楽しめるというもの。
それに、現実とは異なる架空の競技(大幅アレンジされた競技)を題材にした作品と異なり、本当に作中と同じ”その競技”を体験できるのに体験してないというのはもったいない気がする。
余談だけど、この記事の公開タイミングは灼熱カバディリスペクト。
ボーナスラインの距離感を味わいたかった
個人的に今回のカバディで一番体験したかったこと。
超えないと失点のノルマである「ボークライン」と、超えればボーナス点の「ボーナスライン」。
その差は1m。
ルールを上だと「たったの1m」感覚だけど、実際この1mがどれほど遠いのかと言うのを知りたかった。
これは、実際に試合形式のカバディを体験しないとわからない。
体験会でやったこと
準備体操をやったあと、ルールを聞き、基本を教えてもらって、対戦形式で軽く一戦という流れ。
一言で言うならば学生時代の体育の授業に近い。
準備運動
当然スポーツなので準備は大切。
なので最初に参加者全員でウォーミングアップ。
コート内を走ったり屈伸・伸脚・アキレス腱いった基本的な体操のあと、腿上げダッシュ等を数回やる形。
この時点ですごく懐かしい気持ちになれる。
そして、準備体操で疲れることに老いを感じる・・・
ルール説明
全員が全員カバディの予習をしてくるわけではないので、攻撃成功・失敗・反則例などを実演を見ながらレクチャーを受ける。
ルールの説明は実演を見ながら聞くのが一番わかりやすい。
基礎を習う
ルールが終わったらチーム(班)分けされて、体を実際に動かしながらレクチャーを受ける。
今回は人数が多かったためA1、A2、A3、A4、B1、B2、B3の計7チームに分けられ、AとBに分かれて説明を受けた。
Bでの流れはこんな感じ。
①アンティ(防御)練習
サイドステップで回り込む
足の付き方、体の角度
チームでの追い回し方
手のつなぎ方
②レイド(攻撃)体験(+アンティ実戦
別のチーム相手にレイド(攻撃をする)
防御側はそれを防ぐ
実戦形式で試合
優しいルールで実戦。
ルール
・7vs7
・コート内の人員の移動はなし
(常にアンティ7人+アウトにならないので攻撃が必ずできる)
・レイドは順番に1人1回づつ行う
・レイド時間はキャント時間によらず30秒固定
・レイドを1人1回(1チーム計7回)やったら1ゲーム終了(1ゲーム7分強)
・足に飛びつくタックル禁止
・ボーナスラインは有効(超えたら戻れなくても1点)
素人同士でも(素人同士だからこそ)、大接戦。
タックルでふっとんだり、カバディらしいきれいな捕獲があったり、ひっそりとボーナスだけは取ったり、意地での大量得点があったりして、当然選手もギャラリーも盛り上がった。
参加感想
レイド
計2回しかできなかったのでまだわかりきれていないけど、キャントしながら(カバディと声を出しながら)移動するのは、慣れないと酸素をかなり消費する。
まさに時間との戦い。
カバディのルール上、レイダーは攻撃成功したら、即防御するので、休む時間はまったくない。
かなり体力が物を言う場面。
実際、エースレイダーは2~3回に1回はレイドに出るとか。すごい・・・
また、捕まらずタッチだけ決めて帰るのはかなり困難。
タッチやボーナスに意識が集中してしまった隙にタックルを食らうと結構吹っ飛ぶ。
マットの恩恵を感じる場面。
ボーナスラインは遠い
歩数にして超大股1歩、普通に歩いて2歩くらいの距離だけど、この1mを踏み込みすぎたがために非常に回り込まれやすくなる。
絶妙な距離だった。
スピード感
漫画灼熱カバディは心理描写が多め。(だからこそ面白い。)
なのでやや遅めな感覚を持ってしまっていたけど、実際のカバディはかなりスピーディ。
一瞬で決着がつく。
体格
カバディはかなりフィジカルが物を言うスポーツ(格闘技)。
実際やってみて改めて体格、筋力の重要さを実感できた。
細かいルール
「キャントで明らかな息継ぎをしなければOK」
「ストラグル(接触)前はコートとの範囲を超えるのは厳禁。」
「ストラグル後(ロビーが広がった後)なら、横方向に足が少し出るくらいなら許される。」
「エンドラインは厳守。」
といったルールを一見しただけではわからないけど、実戦ではどう扱われるのかという貴重なことを聞けた。
マット
大型のジョイントマット(?)の上にビニールテープで線を引く形式で作られていた。
これまた親近感。
参加記念品
今回のカバディ体験会では参加者全員に「灼熱カバディのクリアファイル」が配布された。
書かれているメンバーは王城、井浦、水澄、伊達、畦道、宵越の6人。
漫画作品の絵が書かれたクリアファイルとしては
「どこにも作品タイトルが書かれていない」「©マークが無い」と、少々珍しいもの。
裏面はカバディの簡単なルール説明。
ルール説明のイラストとはいえ
・防御側でタッチされる王城部長。(強キャラなので作中でアンティ時に触られたシーンが皆無)
・STRUGGLEではなく素直に「TOUCH!!」
と漫画に馴染みがある人からすると珍しい絵を拝むことが出来る。
体験会に参加にあたって疑問だったこと
服装
がっつり運動するので、軽い運動できる服装(ジーンズとか)ではなく、きちんとした運動着がほぼ必須。
また、夏は暑いので、ある程度涼しい服装のほうが良さげ。
汗を掻くので着替えも忘れずに。
眼鏡
コンタクトスポーツなので、練習はともかく試合形式のときはメガネを外す。
視力が弱い人は要注意。
もっとも、人という大きい物が動くので眼鏡無くてもそれなりに見えるけど・・・
体育館履き
グリップ力のあるマットの上でやるので、多少滑りやすくなっている古い体育館履きでも問題なく行けた。
まとめ
・実際にやってみてもカバディは楽しい。けどハード。
・ボーナスラインは想像以上に遠い(深い)。
・学生時代の体育の授業を久々に受けるみたいで懐かしい。
・人数多かったから仕方がないけどレイドを2回しか経験出来なかったのが不満点。
・とは言え、程よい物足りなさがもう少しやりたい欲を掻き立てるのもまた事実。
というわけでカバディ体験参加レポでした。
もうすこしレイドしたいので、機会があればもう1回位行ってみたい・・・
それにしても道具が不要、ルールがシンプルで本能に忠実な競技なので、キャッチの安全性さえクリアする方法があればカバディは小中学生に一気に普及するだけのスペックを秘めている気がする。
キャッチが醍醐味だからアレンジが難しいけど・・・
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