ついにベイブレードバーストも4世代目!
超Z(ちょうぜつ)シリーズが発売された。
ゴッドレイヤー(3世代目)発売は遠い昔に感じるけど、フレーム対応開始と聞くとついこの間に感じる不思議。
超Zシリーズ
超Zアビリティ(メタル化)
今シリーズの最大の特徴。
メタル(亜鉛合金)をパーツを使った能力が搭載された。
一言で言うならば「レイヤーにメタルパーツ」が標準化した。
現商品を見る限りでは、「メタルを搭載したレイヤー」+「フレーム装着可能だけど別売」と基本がジークエクスカリバーになったような印象。
2層ともむき出しのレイヤー→ディスク外装にプラフレーム→レイヤーにメタルと、
エクスカリバーシリーズの先取りっぷりは健在。
(メタル自体はロストロンギヌスのほうが先だけど)
アビリティに(多分)必殺技の名前にもなるかっこいい(?)名前がついているのは継続。
密かに新商品が出るたびに楽しみだった部分なので個人的には嬉しい点。
現時点では形状こそが超Zアビリティ。
デュアルレイヤー時代に近くなった印象。
超Zアビリティに伴い神能力(ゴッドアビリティ)は自然消滅。
強さにつながるかは微妙だけど、可動ギミックに玩具らしいロマンを感じていったのでちょっと残念。
超Zアビリティはメタルパーツ前提みたいな表記なので、可動ギミックが復活するかは不明。
とはいえ「メタルパーツが可動」あるいは「さらに」表記で別の可動ギミックを搭載する可能性はまだ十分にある。
ちなみに「能力」表記で「アビリティ」読みだった神能力と異なり、超Zは最初からカタカナで「アビリティ」。
カスタマイズ(組み換え)
ベイブレ-バーストの「レイヤー」「ディスク」「ドライバー」の構成はそのまま。
なので、今までのシリーズとの互換性も健在。
新ディスクも神レイヤーシリーズから追加された「フレーム」に対応。
でも、コストダウンのためなのか、初期のセットにはフレームの同梱はなし。
互換性が継続ということは新レイヤー今までのディスク&ドライバーを試せるのはもちろん、
今までのレイヤーに新ディスク&ドライバー、特に高さ変更(後述)を試せるということ。
ますます組み合わせによる意外な発見がありそう。
高さ変更
今まで(一部例外除いて)一定の高さに保たれていた「ドライバーの高さ」に種類ができた。
現時点では、伸びた状態の「タワー」が一番高く、「覚醒ヴァリアブル」が一番低いのは変わらない。
低いボール軸先、高いフリー回転フラット等の、今までになかった選択肢が増えるのは環境を大きく変えそう・・・
ゴッドチップ廃止
ゴッドチップは簡単に自分だけのベイが作れて面白い試みではあったけど、色々なトラブル(主にロックの硬さに影響がある)があったからか、単に「ゴッド」レイヤーではなくなったからか廃止された。
パッケージ
初期シリーズ以来久しぶりにブリスターパッケージに戻った。
中は洋服のタグ付け等ででおなじみの「両側が針になったタグピン」でしっかりと固定されている。
(文字で表すなら「I」っぽい形のプラスチック糸みたいなやつ)
ニッパーで切ったほうが楽だけど、針(T型の部分)をうまく穴に通せば素手でも外すことは十分に可能。
初代とは異なり、台紙の裏紙が説明書になっているわけではなく、説明書は別に付属。
ICチップ廃止
ベイターミナル用途に使われていたレイヤーのICチップがついに廃止。
コストダウンも理由ではあるんだろうけど、個人的には単に「上部素材の大半がメタル化するのと非接触通信の相性が悪いから」が主な理由と推測してる。
このコストダウンが、我々消費者側に値下げと行った恩恵をもたらすかというと、まずありえないと断言できる。
ICチップ部品そのものは大量入荷だから1個あたりのコストは微々たるもの。
むしろ、モデリング費用やアップデート費用、そして機体のメンテナンス費用といった筐体運営費がコスト。
今後もベイロガー登録経由で新機体を使うことは出来るようなので、運営費のコストダウンには一切なっていないというのが根拠。
ベイロガー
今回は初代→ダブルレイヤーのとき同様にベイロガーの世代交代はなし。
引き続き「ベイロガー」または「ベイロガープラス」を使用する。
だけどベイターミナルを遊ぶのに必須なものとしてロガーの重要度は上がった。
(最もベイターミナルが近くに無い環境だと変わらないけど。)
ちなみに商品パッケージにおまけでシートが付いてくるのは健在。
ネジ廃止+分解不能
ロストロンギヌスでは、メタルパーツはネジではない固定でメタルパーツとプラの分解は不可能だった。
超Zはメタルパーツはもちろん、全階層のプラ部品がまとめてネジではない固定をされている。
これにより特殊ネジ(特殊ビス)は完全に廃止。
これによるメリットはネジ締め系の不正がやりにくくなること。
でも大会参加しない身からすると、色違いパーツを組み替える遊びや、破損品をニコイチ(個人的に遊ぶ用)するのが不可能になったというのが寂しかったり・・・
レベルチップ+ディスクのグラつき
超Zのレイヤーはディスク固定が非常に甘く、極端な話傾けるだけでカタカタする。
これはレイヤーに「レベルチップ」という追加パーツを取り付けることで改善される前提の構造のため。
懸念点は、そのレベルチップの入手経路が、説明書には大会景品としか書かれていないこと。
本来の性能を出すためのパーツが大会限定品で、多く人が本来の性能を楽しめないまま終わる危険性がある事こそ超Zシリーズ最大の懸念点と言っても過言じゃない。
ランブーで付属させようにも「神レイヤーorダブルレイヤー+フレーム」でコスト調整出来ていたフレームと異なり、レベルチップは超Zレイヤーにしか付けられないというのも気になる点。
製品初期だから意図的に性能を落としていて、後半で普通に販売して威力を底上げする布石だと信じたいけど・・・
今までの数々の前例から、ようやく一般販売したと思ったら、もっと重くなったレベルチップを抽選や大会限定品として出してくる未来が簡単に想像できてしまうのも怖い所。
ちなみに、超Zシリーズのアイコンはレベルチップ。
アイコンにするくらいの部品だし、気楽な入手手段があると思いたい。
それも、レイヤー変えるためにいちいち付け替えるのは面倒だから複数入手できる手段を・・・
簡易レビュー
ゼットアキレス.11.Xt
新主人公機。赤刃アイガモデル。
クロスファイトビーダマンのガルバーンを髣髴させる攻撃だけが専門じゃない赤い主人公機。
公式サイトのトップ画像やスマホアプリのアイコンもゼットアキレスに変更。
メインの顔が変わると世代交代を強く感じる。
ゼットアキレス
かなりのアッパー形状。
メタルパーツの向きのせいで「Z」というよりもシリーズ初期おなじみの「S」っぽい印象。
重量は約17.9g。
メタルチップ付きジークエクスカリバーより重い。
超Zアビリティ「メタルスティンガー」の金属剣が一部プラスチックからせり出てる。
軽く遊んだ限りでは、剣の前のプラスチック部分が相当出っ張っているおかげで、金属部分が当たる可能性はゼロではないけどそこまで頻繁には当たらない。
案の定、回転中にレイヤーを握るように止めると特に痛いタイプ。
11(イレブン)
重量は約18.8gと非常に軽い。
形状も無難で歴代でも最高クラスにコメントしづらいパーツ。
「軽い割に〇〇」という要素があるのかもしれないけど、あったとしても主人公機の要素としては地味。
よく見ると、内側の4箇所均等な位置に「コの字凹み」がある。
後にバージョンアップでここにつける専用パーツが出るのではないかと妄想してしまう。
Xt(エクステンド)
手動で高さ(通常⇔高い)を切り替えることが出来るドライバー。
これまた主人公としてはだけど、引っ張って捻るギミックの噛み合いっぷりは弄っていて楽しい。
誰しもが考えそうな半端な位置、
衝撃ですぐどちらかの高さに切り替わってしまうため
遊びでも実用性はあまりない。
(公式戦ではそもそもレギュ違反になると思われる)
ただ、通常よりも低くはできないのでアッパー形状のレイヤーと相性があまり良くないような・・・
軸先は先端がワイドセミフラット形状になったフュージョンドライバー。
重量は約7.7g。
ウイニングヴァルキリー.12.Vl
前作主人公機。服装が変わった蒼井バルトモデル。
ベイブレードバーストシリーズの顔といえばやっぱりヴァルキリー。
主人公機っぽさも健在。
中盤~終盤で満を持しての参戦ではなく、初期参戦。
今作での扱いははたして・・・?
ウイニングヴァルキリー
ゴッドヴァルキリー(バウンドアタック)の後継機と考えると違和感あるけど、撃ゴッドヴァルキリーの後継機と考えと納得できうる造形。
逆にバウンドアタック出来るようになる追加パーツとか出たら楽しそうなんだけど・・・
重量は驚異の約19.5g。現時点最重量。
これに追加パーツ「レベルチップ」を付けられると思うと・・・
重心が素直になってシュートしやすくなったジークエクスカリバー感覚で使っていける。
「wV.0B.Pl」にしたときの重量の暴力っぷりは強化されて健在。
超Zアビリティは「メタルスラッシュ」。
なおのこと撃ゴッドヴァルキリーの系譜っぽい。
余談になるけどメタル部品にシールを貼るということを一番生かしているのはウイニングヴァルキリーだと思う。
メタルに貼る黄色い(金色の)シールは、グラデーション入クリアシール。
これに金属の反射が組み合わさると非常に綺麗に輝く。
12(トゥエルブ)
形がやけに刺々しいディスク。
一応久々のダウンフォース枠。
重量は約16.6g。軽量。
ヴァルキリー等のシングルレイヤー初期の特に経が小さいレイヤーと組み合わせるとメタルの尖っている部分が普通にむき出しになる。
斜め打ちすればメタルの尖っている部分で攻撃できてしまう。
クエイクドライバーと合わせると、
「勝てるかどうか微妙な強さなのに、
とにかく尖ったメタルパーツで上から殴りかかる」
という嫌がらせの極みみたいな機体が出来上がる。
本当にやっていいのか・・・これ?
11ディスク同様だけど、11とは微妙に大きさの異なる「4箇所のコの字凹み」がある。
単なる重量調整か、何かの伏線か・・・
形状が形状なので、回転中のベイを下から潜り込ませて取る方法をやると地味に痛い。(フレームつければ大丈夫)
ゼットアキレスレイヤーと合わせると回転中どう触って止めても痛い機体が爆誕する。
(※そもそも回転中の機体に触るのは禁止されてる)
Vl(ボルカニック)
背が高くてフリー回転完全フラット軸のドライバー。
背が高いのはリブートからの系譜。
ヴァリアブルやヴァルキリーと異なり読みは「ヴォ」ではない。
重量は約6.4g。
普通に使えば外周を凄まじく暴れるドライバー。
遊んでて楽しいけど、攻撃を当てるのは困難。
フリー回転完全フラットというのは、以前試しに(違反)改造したホールドに近い。
違反ホールド同様にドレインファブニルと合わせて最後まで立って吸収し続ける戦法が出来てしまうのか試したけど、背が高くなってしまう影響でラバーが縦方向には短いファブニルでは、まともな運用はできなかった。
ファブニルよりも縦方向に長いラバーを持つスプリガンレクイエムの場合は不明。
エンペラーフォルネウス.0.Yr
今作初のブースター。
丸に近い形状の防御タイプ。
エンペラーフォルネウス
超Zアビリティは「メタルウェーブ」。
ロックは緩め。約17.7g。
0(ゼロ)
ディスクは「0」。
スプリガンレクイエムに付属した一般流通品最強候補が早くも再録。
これに先月発売のスクリュートライデント付属のBフレームを付けるだけで、簡単に(限定品除く)最重量ディスクが作れるというのは最近では妙に優しい配慮。
Yr(ヤード)
まさかの低身長フリー回転ボールドライバー。
ボール系なので個体差大きそうだけど、信頼と安心のボール軸。
普通に無難で高性能。
約7.2g。
アームドディスクと合わせると、ディスクとドライバーで完結している独楽(メタベイ:プロトネメシス)の上に何かが乗っているようにも見えてくる。
参考:プロトネメシスの上に
ゼットアキレスレイヤーを乗せたもの。
さいごに
超Zシリーズについて良い点も、悪い点も。気になるところもまとめて長々と綴ってみました。
超重量化により試合の迫力が増したし、発売日の時点では在庫が充実していて夜でも余裕で買えたあたり力の入れ具合を感じた。
あと気になる点は「重量が増えた分ランチャーにかかる負荷も増えるから、どれ位ランチャー供給が安定するのか」と「今後のフレームの入手手段」の2つ。
以前からやっていれば余りの1つや2つあるけれど、シリーズ仕切り直しで新規を取り込みたいならここが間違いなく論点。
超Zがどうなっていくか非常に気になる・・・
余談:発売日の行列~in横浜ヨドバシ~
今、ベイブレードは開店前に列形成されてる品薄で人気の商品。
発売日当日の横浜ヨドバシカメラの混雑具合について参考までに。
「本日発売の玩具専用列」が形成されており、9:13分時点で30人ほど。(開店は9:30。親子も別にカウント)
会話を聞く限り並んでいる人はほぼベイブレードバースト目的。
その後も列は伸び、店外の列が伸びすぎたため先行入場が行われたので、列の正確な人数は確認できなかったけど、見ていただけでも60~70人位が開店前に並んでいた。
余談の余談
結果論ではあるけれど、単に超Zベイが欲しいだけなら夜に行っても普通に在庫はあった。
(グリップのみ売り切れ。キャンペーンの在庫は不明。)
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