ロールアウト順番が前後するけど、久々(?)にフリックスを作ってみました。
KP-17 クルリ・アリスピナー!
テーマ
テーマ・・・というか作った理由は『小型のハンドスピナー買ったから、最近流行り(?)のハンドスピナーフリックス作りたいな』に加えて『ハンドスピナーで凪払ったら強そう』という思い付き。
最も、凪払うギミックが当初の予定どうりだったかというと・・・(詳しくは後述)
カラーリング
カラーリングのテーマは「アリス」。
アリスな理由は、同じように横方向(回転方向)にバーが凪払うギミックを持つ、なるるさん製フリックス「ファランクスドール アリス」のオマージュ。
そして実際にギミックを作動させてみたところ、動きがとても活発な子供らしく感じたから。
それとアリス大好きな某音楽サークルに毒されて、いつかアリスって見たかったのでその消化もかねて。(遠まわしな某サークルネタも実は3ネタ目)
なので出来る限り本気でアリスなカラーリングに塗装してみた。
全体的に淡目のパステルなカラーリングに。
可動ギミック部(黄色)は金髪を、上の赤い部分はリボン(orカチューシャ)を想定。
アリスキャラのリボンの色と言えば水色or赤色。
最後までどっちにしようか迷ったけど、今回は赤にした。
余談:赤いアリスの例(アリス(ラビ×ラビ)、アリス・マーガトロイド(東方))
ボディは全体的に水色でスカートモチーフ。
ロックギミック部分(白)はエプロンドレスドレスのエプロン。
何気に一番ぶつかって塗装がはがれやすい部分を白(塗装剥げても地色が白)に出来たのは、デザインと実用性の両立が出来て個人的に特に気に入っているポイント。
これを作った10月中~下旬は土日のたびに大雨になるという嫌すぎる天気。
次に塗装出来るのがいつかわからないので、雨にもかかわらず塗装決行した。
雨の日の塗装の問題点は「白くなってしまう事(被り)」。
だけど元々白を混ぜて淡くしたパステルなカラーリングを使うので多少白化しても全く気にならない。
とは言え、少しでも乾燥しやすいよう薄め液少なめにした濃いめの塗料を吹いた。
ネーミング
名称未決定のまま玩具会で遊んでいるうちに名前が定着していたパターン。
「アリスピナー」の命名はユージンさん。
「アリス」+「(ハンド)スピナー」
不思議の国にいそうなアリス。
余談だけど今回アリスについて調べたら、英語圏では「Aさん」の代わりに「Alice」を使う事もよくあるらしいことを知り結構衝撃。
「クルリ」は一回転する様子。
クルリとした動きから。
活発な子どもが不意にクルリと回りたくなる気持ちはわからんでもない。
ギミック
ギミック基本
今回は動きを見ないとわかりにくい系なので、動画にまとめた。
動画は着色前の段階だけど動きは同じ。
ギミックの元ネタは
・ファランクスドール アリス(なるるさん製)
・ガトリングジャイロ(ユージンさん製)
を僕なりにフュージョン。
重量はやや重く68.9g。
ハンドスピナーを回転させた状態で突撃し、正面からぶつけてギミックが作動した場合ハンドスピナーで薙ぎ払って横から攻撃する。見た目のわりに重い一撃。
薙ぎ払う動きはキックバネで実現。
少し高価な部品ではあるけれど、軸周りを回転する動きを作るのが割かし楽。
そのキックバネの力を押さえるのはいわゆるスライドするロック。
この組み合わせで微調整をして、基本しっかり固定するけど、比較的軽い軽い衝撃でも発動出来る自分史上最高傑作のロックが出来た。
回転+薙ぎ払いの動きは相手をどこに飛ばすか誰にもわからない。無論本人にも。
ところが実際はハンドスピナーの方が重いので「薙ぎ払うというよりも自分(本体)が振り回されて回転する」という、偏重心+ジャイロ効果を活かしたトリッキーな動きが特徴。(変重心だとしても誤変換じゃない位)
ギミック発動時は本体が鋭くくるりと1回転する。
何というかすごくアリスっぽくはある。
とは言えハンドスピナーの攻撃力は直撃すれば十分あるし、本体の回転によってハンドスピナーに巻き込むこともあるので、予測不能さは想定以上。
またアンバランスな重量配分は「一種の初見殺し」としても機能する。
(本体に攻撃しようとして受け流されて自滅するなど。)
シャーシ:ハーフワンウェイLシャーシ
せっかくのワイドフォーマットなので内蔵ギミック。
一部フリックス界隈で人気のワンウエイ機構を内蔵。
ついでにあえて片側(反面)だけワンウエイ化。
これにより特定の向きへは回りやすいけど、反対向きには回りにくいを実現。
「L」の名の通り左回転に対してブレーキがかかる。
振り回される移動に半端なワンウエイが合わさり、移動の予測困難さを引き上げてくれる。
実は「凪払う」動き時に踏んばらない方向になっておらず、良く回る方向になっているけどいるけど気にしない。
ギミック:薙ぎ払い特化モード
ハンドスピナーを錘に交換することで、振り回されず薙ぎ払い力に特化させることも可能。
細かい製作のヒント
せっかくなので本フリックスで試した工作のノウハウについて綴ってみる。
素材:2mm厚ABS板
切断さえ何とかなるなら、お手軽に強度アップが可能。
一発切断は出来ず、何度も刃を入れる事になるので時間と手間はかかるけど普通のカッターでも切断できなくはない。
素材:M3ビス
フリックスやミニ四駆でお馴染みのM2ビスよりも一回り大きいビス。
径がデカいだけあって圧倒的に曲がりにくい。
欠点は当然必要な取りつけ穴が大きくなってしまう事。
特に細いパーツの場合下手に大きい穴を空けると、ビスは無事でもパーツが破損するという事がおこりかねない。
機構:スライドロックの3点固定
今回のギミックロック用のスライドパーツはビス3点で固定するようにした。
特に薙ぎ払いのロックは横から力が加わる仕様。
2点固定だと平行に動かない事も起きてしまう。
その点、3点で固定すればスムーズに直線方向のみの動きになる。
加工:ねじ切り
ハンドスピナー取り付け部分はタップを使ってねじ切り加工した。
なので、万が一ナットが外れてもハンドスピナー部分は外れない。
貴重品の紛失防止に。
さいごに
以上、比較的かわいらしい見た目と予測不能な動きが特徴のフリックス「クルリ・アリスピナー」でした。
今回はギミック的にこれで十分満足したので塗装して完成とした。
ところがハリスさんから
『バネの凪払う力が弱い、強力なゼンマイを使って!』
という無茶ぶりを受けてるので、機会があれば次なる機体として挑戦してみたい・・・
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