最近ハンドスピナーが人気なので便乗して、そしてようやくベアリングを買う機会があったので、おなじみ「フリスクケース」をベースにしてハンドスピナーを自作してみました。
動画
今回は「動き」が気になる内容だと思うので、動画でもまとめてみました。
BGMとして使用させていただいた、たたみねさんの「ダッシュ×3」に合わせて、1分ちょいでコンパクトで気楽に見れる動画に仕上げてみました。
ハンドスピナーって?
ハンドスピナーは(ほぼ)中心にベアリングが付いている様々な形をした板状の物を滑らかに回してあそぶ広い意味でのコマ。
ここ2週間ほどで日常雑談やテレビ番組でも耳にするくらい位に急速に浸透しだした。
回し方の芸術点とか回転時間とかを競うスキルトイに分類されるんだろうけど、上級者を目指そうとか考えると何をしたらいいかわからなくなる、わりと謎玩具。
個人的には、スキルを競って遊ぶというよりも、ベアリングを回す滑らかさを最大限に味わうための玩具という印象。
ゴムの弾性を楽しむスーパーボールとか、スプリングの伸縮性を楽しむスリンキーとかに近い分類だと考えているので、ハンドスピナーも定番玩具として定着すると予想しているけど、はたして・・・?
ある意味、ハブスタックヨーヨーからヨーヨー機能をオミットしたものと言えなくもない。
フリスクケースハンドスピナー
そんなハンドスピナーを知った時から「一つ目は自作したい」と思っていたので、この機会に作ってみました。
フリスクケースなのは、自分がフリッカー(フリックスアレイをする人)だからというのもあるけど、最大の理由は元々回して遊んでいたから。
ベアリングとかついていない素のフリスクケースでも、ちょうどいい位置にくぼみがあるので爪をひっかけて回して遊んだ人も少なくないはず。
構造
フタ側とトレー側(ボディ側とシャーシ側)の中心にベアリングを取り付け、ナットを貼り付けて重量調整しただけのシンプル構造。
せっかくの自作ハンドスピナーなので、2つのベアリングを利用したオリジナルギミックも搭載してみた。
通常回し
ベアリングに繋がった軸部分を指でつまんで弾いてあげると滑らかに回る。
ハンドスピナーの普通の遊び方。
とはいえ、素人の工作だと重心の精度に難があるうえ、2つのベアリングの軸が僅かにずれてしまったため、残念ながら回転時間は短い。
でも、ベアリングの気持ち良さは十分に満喫できる。
回転の軸が完全に1つになるよう、トレー側だけにした方が回転時間は伸びる。(それでも10秒強程度だけど)
ペダリング回し
フリスクケースのスライドを利用したオリジナルギミック。
2つのベアリングを使った構造にしたのはこのため。
これにより、2つの軸を利用することで自転車のペダルのように「漕ぐ」ようにして片手で回すことが出来る。
「漕ぐ」を英訳しただけとはいえペダリングという名称は自分で決めた物。
もしかしたら調査不足で正式な名前があるのかもしれない。
軸間の距離を広くすれば、回転が安定するけど遅い。
逆に狭めれば速度は上がるけど、回すのにテクニックが必要になる。
地味だけど、ただ弾けば回る通常の回転と異なり、本人のスキルがダイレクトに反映されて「自分で回している」感が非常に強い。
肝心なベアリング感は当然健在。
実物で遊んでいるうちに気がついたことだから試していないけど、引きバネ等を仕込んで、回転中にもペダリング回転と通常回転を切り替えることが出来るようになれば、遊び方の幅が広がるかもしれない。
メイキング
製作費
・ベアリング(6×19×6):318円×2
・フリスクケース(120%タイプ):定価200円(家にあったもの)
・ABS版、6㎜ABSパイプ:?円(家にあったもの)
・ナット:?円(家にあったもの)
合計でも1000円弱。
今回はベアリング以外は廃材利用。
製作
ケースの中心のくぼみに合わせてベアリングサイズの穴を空ける下書きをする。
今回はデザインナイフでけがいた。
写真だとわかりにくいけどうっすらと円が見える。
ここにマジックで墨入れするのも手。
線に沿って穴を空ける。穴が開いたらベアリングをはめる。
問題無ければ接着する。
ABS板とABSパイプを使って持ち手部分を作りベアリングに取り付ける。
フタ側も同様に。
トレー側とフタ側を合わせて回転することを確認。
内部に均等な重心になるように重り(ナット)を貼り付けたら出来上がり。
製作余談
・今回は金属(ベアリング)とABSの接着だったので「メタルロック」を試してみたけど、接着までしっかりと密着させる必要があるので、今回みたいにパテ的な付け方を釣る場合には不適だった。
結局プラリペア(アクリルリキッド+アクリルパウダー)を使用。やはり万能。
・感覚での軸出しは厳しい。
フリックスアレイと
フリスクケース工作するからにはフリックスのレギュレーションは満たすように作った。
当然取り付けの互換性は完璧。(120%タイプのケースなのでワイドフォーマット)
フリックスの概要は公式を参照。
ぶつけて遊ぶ物なので、本物のハンドスピナーでやると精度的によろしくなさそうだけど、元々精度が高くない自作ハンドスピナーならその点全く問題なし。
(あえて言うなら)
ベアリングスピンシャーシ(ハンドスピナー仕様)
おもり抜きでも11gとシャーシとしては割と重量級。ワイドフォーマットの物なら大抵のボディには装着可能。
だけど、重量制限72gを守るという意味ではボディを選ぶ。
最大の特徴はベアリングによる滑らかな回転で芯以外への攻撃はほとんど受け流せる事。
(熟練したフリッカーは当たり前のように芯を打ち抜いてくるけど。)
動画で使用したフリックス
理由は「ワイドフォーマットで手持ちの物だから」というシンプルな物。
動画では回転を魅せるために、リベリオン・ルーロは正攻法シュートと不正シュート両方で撮影。
ナマコブシ(初代)は重いボディなので正攻法シュートだけど重量オーバー。
ちなみに作成中は、よりナマコブシの造形に近づけた「ナマコブシR」を回してシュールに決めようと思ったけど、ナマコブシRはノーマルフォーマット(前のフリスクケースを使用)なので、ワイドフォーマットを装備できない事に完成してから気がついたのは別の話。
さいごに
実際作ってわかったけど、自作で回転時間を追求すると修羅の道。
極めたいなら別だけど、もし「性能(回転時間)欲しいけど、安く済ますため」という目的ならば自作はお勧めしない。
ベアリングもわりと高いので、もうすぐ出るガチャ版の方が安上がり。
でも、作ることそのものが楽しいという人には非常にオススメ!
というわけで、自作ハンドスピナー「フリスクケースハンドスピナー」でした。
1分回転の目標は達成できなかったけど、当初の目的だった「ベアリング感」は心底体験できたので大満足。
この記事を書きながらもついつい遊んでしまって捗らない程度に!
本当にペダリング方式は自分で回している感が強いので、上手く発展させたものが見てみたいなぁ・・・
動画補足
見直して気がつきましたが動画のクレジットで敬称が抜けてしまっていました。
たたみねさん、ユージンさん、ちーこさん、この場を借りてお礼とお詫び申し上げます。
コメント
影響されて作ってみました。
https://www.youtube.com/watch?v=7a3ErOdvFm4