※この記事を公開したのはエイプリルフールです。
今月から新社会人って人も多いと思うので、あえてブラック企業について勧めてみる。
ブラック企業の良いところ
世間でいろいろ問題になっているブラック企業だけど、ブラック企業ならではの良いところというのもそれなりにあったりする。
合う人には合う
ブラック企業の方が肌身に合っているという人種は確実に居る。
今時にもかかわらず、努力や根性程度で何とかできる機会も多く、達成感は割と得られる。
また、頑張ればそれなりの給料に達成できるところもあるし、不当に技術を買いたたかれたりはするけれど、好きな事を多くやれるケースもある。
「他人がどうなろうと高給さえもらえればいい」
「好きな事やってるんだから良い」
と、デメリットに目をつぶって割り切れるのなら、意外と悪くは感じない。
就活しなくていい
ブラック企業に勤めていようが社会人は社会人。
社会人という身分は得られるので、世間体とかを気にする場合はありがたい。
当然働いている以上就活をしなくてもお咎めが無い。
就活は相当大変で辛いイベントなので、これを強要されない時点で相当なメリット。
お金が貯まりやすい
仕事帰りに衝動買いしようにも、帰る時間にはお店は閉店済み。
ついでに通販も受け取れないので、使わない。
結局使う暇が無いので買わない。
銀行も夜だと手数料取られてしまうので、気楽にお金も下ろせない。
そんなわけで、まともな給料もらえなくとも、仕事に追われ使う暇が無い以上割と貯まる。
仕事による健康へのダメージの医療費やストレス発散で食費が・・・って考え方もあるけれど、それは普通の会社でも変わらない。
家の電気代を削減できる
家にいないので、家の光熱費はかからない。
家に家族がいればメリットは薄いけれど、特に一人暮らしの場合はこのメリットは地味に大きい。
光熱費を会社に払ってもらえると考えればお得な気分?
定時制裁量労働の場合、どうせ残業代も出ないので、定時後に他の人とアットホームに交流(会話)するなんて機会もわりと多かったりする。
ボーナス時期のソワソワ感が無い
今年ボーナスはいくらだろう?そもそも出るのかな?といったボーナス時期の期待と不安。
「下手にボーナス見込んでボーナス払いの借金してたのに、ボーナス無くて計画破綻」なんて笑えない話も聞く。
大半のブラック企業にはそもそもボーナスという概念がない。
なので余計な心労は無い。
勉強にはなる
小さいところ、特にベンチャーとかだと仕事の細分化なんてされておらず、仕事をポンと振られ全行程やることになるのもザラ。
なので、満遍なくスキルを得られる。
悪く言っても器用貧乏にはなれる。
未経験者だったとしても、真面目にやっていれば一通りのノウハウは知れる。
また、周りの人はブラックな環境で生き残っている猛者。
話をしているだけでも色々と学べることは多い。
ホワイト企業だって部署によってはブラック
「ホワイトな部署はブラックな部署の犠牲の上に成り立ってる」といっても過言じゃない。
真面目な人は便利なので、どこに行っても結局ブラックな方に流されてしまいがち。
また、今ホワイトだったとしても、ちょっとした環境変化(「意識だけ高い系の人」が上に立つ等)だけで、労働環境はあっという間にブラックになる。
ついでに言うと、たとえホワイトな企業でも社会人は大変だし面倒なもの。
「働かなくても贅沢できる程度の収入があっても働きたい?」という質問して心の底からはいといえる人は多くないはず。(名目上口ではいいえと言うだろうけど)
なので、ブラック企業だからと言って絶望し過ぎる必要もない。
等しく平等にキツイ
上でも描いたけど、並みの職場でも「いつまでも帰れず休日出勤せざるを得ない人」と「やたらと休める人」という差が出てしまう為、どうしても不平等感が出る。
その点ブラック企業は安心。
雇われの身は全員が等しく平等に「帰れず休めず給料安い」。
そういう意味では平等感があり、不満を抱きにくく連帯感すら生まれる。
(それでも仕事量の差は出てしまうけれど…)
会社のせいに出来る
本来、反社会的で自分からは絶対にやらない事でも、仕事として振られた以上やらざるを経ない場面という物もある。
その場合、「実質加害者でありながら会社の被害者」として振る舞うことが出来る。
悪事を働いておきながら、自分は被害者として逃げられるというのは割と貴重な経験。
また、ドキュメントとかエビデンスとかが存在しない事もザラ。
責任の所在が曖昧なので、口が旨いなら全責任を他人になすりつける事も可能。というか日常。
普通の会社でだって、責任を明確にするために、無駄に大量の書類を作るけれど、いくらやったところで完璧な書類なんて物はまず作れない。
万が一の時は書類の隙をチクチクつついて権力が強い方が責任をなすりつけるだけになり、少なくとも「責任を明確にする」当初の書類の役割はまず機能しない。
(究極、権力側が「知らなかった」といえば書類は無意味。)
そういう意味じゃハナからドキュメント作成を軽視してやらないと言うのは実に合理的だったりする。
ついでに言うと、「仕事を辞めたのはブラック企業だったから」と会社せいにするのは周りへの説得理由として理にかなってるし、診断書も得られれば理想的。
転職先が超ホワイトに感じる
この記事で一番言いたかったこと。
個人的にブラック企業最大の存在意義と言っても過言じゃない。
ブラックな環境を経験していると並み以上の職場に転職できたなら、超ホワイトに感じる。
超ホワイトからしたら下だとしても!
給料面だって、普通の給料頂けるだけでも、本人としては実質大幅な年収アップ!!
たとえ、転職先でも仕事量が増えて辛くなって来ても「前職よりはマシ」という言葉をバネに頑張れる。
会話のネタになる
辛い経験も、やめた後なら笑い話。
単なる愚痴になってしまうリスクはあれど、比較的万人に通じる話題。
特にその会社固有の端から見ると意味不明で奇妙な風習なんかは絶好の美味しいネタ。
場合によっては話した側は勿論、聞く側も「自分がその環境でない事」に幸福感を感じられるかも・・・
会社に恩義を感じなくて良い
なんやかんやで恩義があれば、辞めたりとか、各種まっとうな要求が躊躇われる事もあるけど、ブラック企業に対しては恩義を感じる必要は一切ない。
万が一自分が離れた後に、潰れたニュースを聞いたとしても、寂しいという感情はない。
前もって脱出出来たという安堵感もあって逆に微笑ましい気持ちにすらなれる。
たとえ、未払い金請求が原因で潰れたとしても罪悪感を感じる必要はない。
むしろ、悪質企業を駆逐した立派な社会貢献。
誇っていい。
辞めるのを妨害してくる?
困ったときは労働基準相談所にGO!
さいごに
というわけでブラック企業について薦めてみました。
ホワイトな会社の経営者(人事)の皆様。
普通の給料で普通に雇うだけで死ぬほど感謝され、悪徳企業の駆逐という社会貢献も可能なので、ブラック企業に努めている人・・・もといブラック企業に勤められるだけの耐久力を持っている人材を、ピンポイントで引き抜くのなんていかがでしょうか?
コメント