新しいフリックスを作ってみました。
名前はヴェシック1(ワン)!
先日Twitterで
どれを作ろう? #フリックス (※アンケート結果通りに作るとは限りません。実際は思い付きで別の物を作る可能性も大)
— ほうじ茶 (@toastedtea) 2015, 12月 2
というアンケートを取ったけど、自分でも予想外の展開。
基本的にフリックスは「作ろうと思って作るもの」では無く「試していたらなんか出来ていた」って認識。
他も思いついたら作りたいけど。
コンセプト
今回のコンセプトは「基本」。
王道にして標準。癖のない基本的な性能。
「フリックスとは何なのか?」「どういう遊びなのか?」「どこが奥深いのか?」を自分なりに考えてみた一つの結論。
ギミック自体は控え目。(ゼロではない)
名前の元も「ベーシック」。機体に合わせて極力シンプルに。
「初心者にも貸しやすい機体にする」というのもコンセプトの一つ。
意外にも自分制作では初の基本的なフリックス。
(リベリオン以外全て特殊ギミック持ち、リベリオンもボディフルスクラッチ)
フリックスの説明要員
概要の説明
「フリックスってこんな遊びですよー」と説明しようにも、癖のありすぎる機体では本質が伝わりにくいし、いきなりサッカーボール出てきても意味が解らない。
というわけでフリックスの説明の時に使える機体になるように作ってみた。
また、どのジャンルにも言える話だけど、
特殊に驚いてもらうためには基本を知っていることが不可欠。
特殊機体が好きな人ほど1つくらいは王道を持っておくべきなのかもしれない。
作り方の説明
ギミック機や特徴のある機体はどうしてもそこに目が行ってしまうため、フリックスの作り方を説明する事も意識して製作。
主に伝えたいことは「ベースはフリスクケース」「廃材でも作れる」「工夫しだい」の3つ。
ベースはフリスクケースというのがわかるように、あえて隠さず機体の大部分をフリスクケース剥き出しにした。
また、本体のバンパーおよびクリアパーツは使い終わった修正テープカートリッジから拝借。
廃材をうまく活用すればオリジナル機が作れるよという例。
ボディに盛ったのは樹脂粘土。
乾燥に時間はかかるけど、扱いやすい素材なので初心者に工作を進める時には是非お勧めしたい素材。
また、粘土部ではなく、プラスチックのバンパー部分が相手と接触するようにした。
直接相手にぶつかるわけではないので、ぶっちゃけ紙粘土でも削れる心配なく問題ないはず。
工夫次第と言うことがわかるように、ちょこっとだけ変形ギミック(後述)も搭載した。
ルールの説明
変形ギミック搭載機なので、「シュート前の変形」というフリックスのルールを説明&体験しやすい。
ウイングを外せば「分離」も説明可能。
また変形によってはレギュレーションの寸法規格をオーバーする。
これも、「寸法を満たす形態があればOK、変形してオーバーするのは良い。」という説明に使える。偶然の産物ではあるけれど。
機体性能
偶然にもほぼ同時期にユージンさんが機体の形状や重量配分についてまとめていたので、そっちも参考にするとわかりやすいかもしれない。
この機体の性能を一言でいうなら「前重心の曲線型」。
スピンもストレートもそれなりにこなせる。
ややスピンしやすいけど、攻撃箇所が円状の面なので少しくらい芯をとらえなくても大丈夫。
逆に言えば「きちんとまっすぐ打つこと」の練習にも使える。
シャーシ
ヴェシックに合わせて(?)性能が正反対の2つのシャーシを作成。
ノーマルシャーシはこの2つの中間性能。
「カスタマイズでここまで性能が変わるんだ!」ってことを味わってもらいたい。
エンボスシャーシ
白い方。
エンボス加工されたプラスチックをシャーシとして利用。
なので、摩擦力が低く機動性重視。
ウレタンラバーシャーシ
黒い方。
ウレタンをブレーキのようにつけた物。
摩擦力が高く防御力が高い。ウレタンなので消耗もしにくい。
シュートポイント
「ウレタンラバー」
やや摩擦力がある程度のウレタンなので、スピン、ストレート共に対応。
反発力は低いので飛びすぎる危険性は低い。
このシュートポイントはどちらかというと操作性能よりも「爪を保護する目的」。
よく「慣れないと爪が痛い」という話も聞くので・・・
ギミック
フリックスの「重量バランスを変える事によるシュート感の変化」を味わえる。
可変ウイング
中に重りを仕込んだウイングは付け替えが可能!
固定方法は「スナップボタン」。
(100均で調達)
これが本体(凸)、ウイング(凹)それぞれに数か所付いているため、複数のパターンでウイング取付方法が可能。
それなりに固定はできるけど、ガチ戦で使うなら両面テープによる補強は必須そう。
ノーマルモード
基本形態。
2つのスナップボタンで固定するため比較的強固。
ウイングの重りが後方に来るため、フロント重心をやや打ち消し、扱いやすい。
逆付けノーマルモード
ウイングを前後逆に取り付ける。
重心が前よりになる。
フロントヘビーモード
前方に重量を集中させた形態。
癖は強いけど、一番使いこなしている感があって楽しい形態。
何気に高さが5cm(レギュ)オーバーしているので、その説明にも使える。
サイドモード1
ウイングをボディ横に付けた形態その1。
長い辺を横方向に延長した形。
基本形態2となるべく作ったモード。
面積が増えるのでマインヒットがやりやすい。
また重心が横にブレるためスピンしやすくなる。
サイドモード2
ウイングをボディ横に付けた形態その2。
1よりは横方向が広がらず、重心も全形態中一番広報寄りになるため、使いがっては微妙に異なる。
逆付けサイドモード2
サイドモード2でウイングを前後逆に付けた形態。
横方向への射程は通常サイドモード2、重心はサイドモード1に近い。
未知数。
完全分離モード
実用性はともかくとして一応分離機として運用可能。
自力で「分離した場合どうするのか?」という疑問にたどり着いたら、才能あると思う。
さらなるギミック
ヴェシック1の基本ではないギミック。
フロントの穴
あまり目立つことのない「シャーシの内側」や「ウエイト」ものぞき見れる穴を空けてみた。
もちろん中身がこぼれない様に内側から透明なフィルムをはっている。
もう一つ使い道があり、LEDライトという名のウエイトをシャーシ内に仕込むことにより
発光!!
穴から漏れる光をクリアパーツが拡散することでいい感じに光る。
結果論だけどフリックス初の電池使用+電飾ギミックという事になってしまうのかもしれない。
個人的にはもっとこだわった物を「初」にしたけど。
さいごに
上でも書いたけどこの機体は「説明用」「貸出し用」。
貸した時に「あれこれが無くて物足りない」って意見を是非聞きたい。
物足りないなら、自分で作ればOK。これで立派なフリッカー。
今後の目標の一つは「バンキッシュドライバーがあればだれでも強いんでしょ?」という幻想を完璧に打ち砕くために、これで初心者が扱うバンキッシュに勝つこと。
というわけで自称基本なヴェシック1でした。
おまけ
「一発で作れないから無理」って意見を聞いたことがあるけど、工作してる人たちだって一発で完成するのはまれで、「適当」と言いながらもなんやかんやで試行錯誤はしている。
今回のウイングの接続方法もスナップボタンになる前は
・磁石(接続強度不足)
・マジックテープ(密着できない+面積狭すぎて強度不足)
と色々と試している。
まずはやってみるの大事。
追記
2016/03/09 シリコンラバーではなくウレタンラバーが正しかったので修正
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