ブログをやっているといつか独自ドメインに引っ越したくなる時が来る。
ググれば独自ドメインに引っ越すメリットについて語っているところいっぱい見つかる。
気になる移行方法の設定・解説とかについての情報も調べると充実している。
それでも移行の踏ん切りがつかない理由として環境の違いへの不安とか以前に
今まで書いた記事達をどうしたらいいか?
と言うのが大きいと思う。(実際自分もそうだった。)
特に長年やっていたり・毎日マメに更新したりしていて、記事の数が増えれば増えるほどこの問題は大きくなる。
というわけで今回旧ブログから全224記事を引っ越した事を踏まえ資料として残そうと思う。
先に結論を書くと
真面目に記事移転をすると恐ろしいほど時間がかかるので、ネット各所で語られている
「旧ブログには”新ブログに移転したこと&移転先URLのお知らせ”を掲載して、旧ブログの記事はそのままにして、新ブログでコツコツ更新を始める」
がベストな選択肢だとは思う。
過去記事の整理に時間を費やすぐらいなら、未来の新記事を書いた方がよっぽど資産&情報を求める人のためになる。
注意点
2015/6/10現在の情報です。
この方法でこのブログはgoogleからのペナルティもなく遷移できましたが、他のブログでは結果が異なるかもしれません。
あくまでも自己責任でお願いします。
移行方法とか設定とか
調べれば詳しく解説しているサイトがあるのでここでは省略。
記事の移行について
今回の本題。
先に結論は書いたけれどそれでもやりたい、と言う人向けの方法。
長年ブログをやっているなら、今まで書いた記事達も新しいブログに連れて行きたいと思うのが人の性。
なので、時間の割には合わないけど移転方法について。
自分の移行環境
参考までに。FC2経由なら似たような感じになると思われる。
ライブドアブログから独自ドメイン+wordpressに引っ越し。
ライブドアブログから直接エクスポートはできない(僕がやった時点では出来なかった)ので、よくあるFC2経由で記事エクスポート。
画像は「gethtmlw」というフリーソフトを使い旧ブログからweb経由で抽出。
追記:
移転前・移転後どちらも同一のgoogleアカウントでwebマスターツール管理している。
移行でやったこと
この方法で単に移行しただけだと
・ブログの仕様が違うのでデザインが大きく変わってしまう。
・改行がでたらめになる。
・画像パスがFC2はコピーされた物のまま。
・余計なコードがいっぱい含まれる。
といった問題がある。
そのままでもいいけど、これだと
・見た目があまりよろしくない。(改行や空行が変なページになってしまう。)
・FC2に画像が紐づけられてしまう。
は解決することができない。
これを一括で解決する手段はないので、1記事1記事個別に編集していくことが必要になる。
なので恐ろしいほどの時間がかかる。
また、せっかくなので現環境向けになるようにレイアウトを整え直したり、誤字脱字の修正等も行いたい。
そうすると普通に新規記事を書くのとほとんど変わら無い手間がかかる。(文章を考える必要が無い分楽ではあるけど)
移転の作業内容
基本的に元の記事と見比べながら修正していく。
①移転する記事の画像の差し替え
元画像名調べつつ(ブラウザの開発者モード(F12)などを使う)、該当画像(gethtmlwでダウンロードしたもの)をアップロードし、記事中の画像をアップロードしたものに差し替える。
ビジュアルモードで
画像をクリックして指定→メディアを追加→差し替える画像名を検索→画像を選ぶ
とすると楽。
画像は一括でアップロードすると吉。
画像を選ぶときは、検索で最初の3文字程撃てば該当すると思う。
途中でアップロード失敗してしまった場合、どこまでアップロードできたか調べ差分をアップする。
(基本的にアルファベット順になる。検索では中間も該当してしまう。)
最近のはそうでもないみたいだけど、昔の記事の場合「-s」の付く圧縮版の方が容量が大きいなんてこともある。
そういう画像はなるべく元記事から手動で保存し直して、-s版の画像を消してオリジナルサイズ板をアップロードし直すと良い。
(作業量考えるとそんなこと言ってられないけど)
また、使っているデザイン・プラグインにもよるけど、アイキャッチ用に画像のキャッシュが残る事があるので下書き保存するならすべての画像を差し替えてから推奨。
②文章の確認
もとの文全ての移行が出来ていないこともあるので確認。
不足がある場合、元の文をコピーして貼り付け。
この時に色・文字サイズといった情報が欠損している場合も修正する。
③改行の修正
基本的にテキストモードで行う。
wordpressの少々わかりにくい仕様に合わせて改行を整える。
何記事か修正すれば慣れると思う。
多段改行は難しいのでタイトルタグを駆使した書き方に変えたほうが楽かもしれない。
div要素の位置によっても改行と行間の結果が変わってくるので、余力があるならdiv要素もきちんと手修正したほうが良い。
div要素の過不足が起こってしまい、プレビューでデザイン崩れが発生してしまったときは一度ビジュアルモードに切り替えてもう一回テキストモードに切り替えると自動的に修正してくれる。
(あくまでもデザインが崩れない程度の修正。他の部分の改行等が崩れることもあるので要再確認)
随時
誤字・脱字等があった場合修正する。
wordpressに合わせた書き方に修正する。(例:「<h2>、<h3>」といったタイトルタグを使う方法に変更する。)
投稿と以前の記事の修正
修正が完了しプレビューで問題なかったら公開する。
ここで注意したいのが、単に公開しただけだと「前のブログのパクリサイト」と認識されてしまうかもしれないこと。
なので、もとの文章を「移転した通知&移転のタグ」に差し替える。
文章例
ブログ引っ越しに伴い、この記事は
http://example.com(移転先のURL)
に移転しました。
※1秒程で自動ジャンプします。
|
(きちんとURLはリンク形式にしておくとメタタグが機能しなかった時にもアクセスしやすい。)
メタタグ
<link rel=”canonical” href=”http://example.com(移転先のURL)” />
<meta http-equiv=”refresh” content=”1;URL=http://example.com(移転先のURL)” />
|
メタタグは本文中に書くと全体表示でも発動してしまうため、所謂「続きを読む」の中に書く。ライブドアブログの場合htmlモードにする。
これでブラウザが旧記事にアクセスしたときに新記事へ自動ジャンプするようになる。
普通0秒でジャンプさせるらしいけど、今回は移転したことを強調するために1秒ラグを持たせるようにしたけどこれでも問題なし。
これで検索エンジンへの移転通知も完了。
本来はメタタグはヘッダーに書かないと移転と認識してくれないけど、最近の検索エンジンは賢くこれでも認識してくれる模様。
無料ブログサービスではヘッダーをいじることはできない事が多いけどこれで安心。
これで新ブログ側を公開。旧ブログ側を移転通知に書き替えて更新して1記事移転完了。
これを終わるまで繰り返す。
コメントなども念のため旧ブログ側は該当の物を非公開にしたほうが良いかもしれない。
また、他の記事から移転した記事へのリンクも修正しておく。置換すると楽。(後述)
ペナルティの詳細も後述する。
少しでも楽をするために
置換機能があると非常に楽になる。(と言っても大変だけど無いよりは断然楽)
今回は置換に「Search Regex」というwordpressプラグインを利用した。
念のためバックアップ系の機能と併用したほうが安全。
置換機能の活用法としては
①リンクの差し替え
これが一番の用途。
移転が完了したら旧URLから新URLへの置換を行い、ブログ内のリンクを修正する。
これでどの記事から移転してもリンク修正忘れは無くなる・・・はず。
②余計なspanタグ(要素)の削除
文字サイズ・色など肝心なものを誤って消さないように注意。
「style=”font-family: メイリオ; orphans: 2; text-align: -webkit-auto; widows: 2;”」と言った入り込んでしまっている余計なspanタグを消すのにも置換は便利。
大体書かれている余計なものはどの記事も同じ。何パターンかあるので、新しいパターンが見つかったらまた置換をする形になる。
wordpressの場合、余計な(style要素が無い)spanタグは一度ビジュアルモードに切り替えると消してくれる。便利。
検索エンジンの移転認識とペナルティ
移転が完了してしばらく(数日~数週間)して、検索エンジンを使って検索すると移転前の物は結果から消え、移転後が表示されるようになる。
順位の下落については不明。
また、下手をするとパクリブログ(重複コンテンツ)と勘違いされてペナルティを課せられ長時間検索結果の順位が落ちてしまうことがあるらしい。
なので、いきなり大量の記事を移転させるのは危険かもしれない。
特に更新歴が短い&記事の少ない初めは少しずつのほうが良いと思う(そもそも作業量的にいっぱいやるのはきついけど。)
きちんと新記事も毎日投稿することでこのペナルティのリスクは軽減できるように感じた。
結果
文章編集環境の変化への慣れも含むけど、1記事移転するのに初めは2時間弱、慣れても15分はかかる。(画像・文章の量にもよるけど)
それだけの手間がかかる割に良い効果があるかは不明。
むしろ、前のサイトの流入数を移すだけなので、合計pv数などはほとんど変わらない。
だったら、マメに新記事を投稿して前のブログは前のブログとして、今のブログは今のブログとして育てたほうが合計的には良いのかもしれない。
それでも
・もらったリンクが無駄になりにくい。(きちんと転送されるので利用者からするとリンク切れにならずありがたい。)
・読者目線でも一つの(移転先の)デザインで統一されててわかりやすい。特に(ブログ内でリンクがあるときに)
・過去の文章を見直せる。過去を振り返れる。
といった本人・読者共に大きなメリットもある。
昔の日記を見直すみたいで面白いので苦と言うほど苦ではないのかもしれない。
また
・過去の記事が無料ブログサービス運営会社の資産・利益になるのが癪(特に運営会社があまり好きではない場合)。
・アクセス数が「過去ブログ>現行ブログ」なのがムカツク。
と言う場合も手間暇かけてやるのはあり。
以上、ブログ引越し時の文章の引っ越しについてでした。
移転をしようと迷ってる人の参考になったなら幸いです。
コメント