Gショット(分解編)

おもちゃ(その他競技玩具)
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三つ子の魂百まで。

玩具を買ったらとりあえず組み立て式ではない物はバラして中身見るは子供の頃から変わらない。(場合によっては戻せない)

最近ではむしろ中身を見るために買う事もある。
というわけでのように中の機構が気になるので早速解剖

今回の分解目的は

・内部構造がわかってないとわかりにくい挙動の確認。
・リロード問題解消のヒントを探す。
要するに機構が見たい。

当然参考にする場合は自己責任で。

・バネが弾けてケガの恐れや小さい部品の紛失の危険性あり。
・バネにテンションをかけたままセットするので戻すのがやや難しい。
・バネで弾けるので内部構造の完成形の把握がなんとなくしか出来ない。

 (開けた瞬間外れる。戻す時に自分で考える必要がある)
なので今回は特に警告

まずはスライダーを外す。

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真ん中のパーツが外れてしまっているけど穴にピンが入るのが正しい。
ここには細く弱めの巻きバネが使われている。
これが輪ゴムのかけ過ぎのセーフティの絶妙な力加減を生んでいる。

セットする溝も小さい。

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いよいよ本体の分解。
左右から挟み込んでいるだけのいわゆる最中型。
ここでバネが外れてパーツが飛んだりするので注意。

 

分解直後
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※トリガーの上の立体カムパーツの位置がずれてしまっている
バネを外して正しい配置にしたもの
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これはいい意味でヤバい。
機構好きにはたまらない。

もはや溝カムを駆使した芸術

タカラトミーの玩具は内部ギミック本当に素晴らしい!

 

内部パーツの材質はPOMでグリスなしでも滑りが良い
コスト削減のためかPOMの弾力を使った疑似バネと一体になっているパーツも多くて見てて本当に面白い。

単なるラチェットとかでPOMをバネのように使うことはよくあるけど、トリガーの大型POMバネやマガジン回転ロック部分(下)の波打つPOMバネとかは初めて見た。

各部を見ていく。 ①トリガー部
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2パーツで構成。
トリガーを引くとロックパーツが下がる。
ロックパーツは大型POMバネなのに何故かトリガー側は普通の押しバネ
トリガーの重さの調整用かな?

②後ろのクラッチ部分
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スナイパーパーツの後ろのパーツを付けるところも可動する。
出っ張りが干渉するのでこれ以上上にはいかない

スナイパーパーツを付けるときに使う箇所なのでインパクトドラゴン単体ではこのギミックの恩恵はない。
③メイン機構、マガジン回転部
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ラチェットなども利用して戻る力で1/6回転を実現している。

※水平に動く板は本来バネで固定しているパーツなので、写真では位置がズレてしまっています。
そのなかでも特徴的なのが立体カム部

水平に動く板から垂直方向に力を取るこの玩具の中では唯一無二の箇所。

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この機構のおかげで少しだけマガジンが回るを実現している。

また波状バネが付いたパーツが上下移動するのも、このパーツとのカムになっているから。

余談になるけど引きバネを使っているパーツは無くさない配慮のためか生産効率の為か片側がパーツに固定されている

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これが地味にありがたい。

④マガジンの回転を1/6にする部分
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上側(メインの方)は普通にクラッチ

おそらくここの力が弱すぎるのが回りすぎてリロード上手くいかない問題の原因の一つだと思う。
下側の波状バネが壊れにくさの為か簡単に力が逃げるように曲がるのと合わせて、マガジンのずれを補正する力が全体的に弱い

⑤輪ゴムをセットする爪&カムのレール

個人的に一番感動したのはここ。
輪ゴムをひっかける→引っ張る→発射する→次の輪ゴムをひっかけに行くという複雑な動きをレール上のカムで実現している。
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ボディの反対側にはスライダーを完全に引いた後は確実に下ルートに行くようにするためのロックがある。(少し写真が白飛びしててわかりにくいけど)

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動き方をまとめるとこんな感じ。

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※スライダーのゴムをひっかける爪以外のパーツは位置関係がおかしいことがあります。
セットした後にスライダーを無理矢理手で動かしても、セット時と異なる挙動をしてもうまくいかないのはこういうカラクリだから。

というわけで内部構造編でした。
中を見てみると、なんでこういう挙動をするのか、変な動きをしたときにどうすれば復旧できるかが良くわかるようになる。
この経験をもとにリボルバーギミックの安定化改造が出来たらいいなぁ・・・

最後に

戻す時の注意点。

引きバネが付く2つのパーツは互いに絡み合うのが正解。

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つまりどちらかの引きバネが常に引っ張られている形になる。
ほとんどの写真と同じようにかみ合っていない状態で戻してしまうとスライダーが途中で引っかかってしまって遊べなくなってしまうので注意!

 

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